今回は、かなり昔に発売されたゲームの最強キャラについて今頃語ってみる。
『ボーダーランズ』シリーズは、これまでに、ナンバリング・タイトルの3部作+『プリシークエル』の4作品がリリースされている。
どの作品も魅力的な要素に溢れているが、ストーリーの面白さ、ゲームとしての完成度、DLCを含めたやりこみ要素などを考慮すれば、個人的にはこの二作目が最もお気に入り。
各種ゲーム機で発売されているが、これからこのゲームをプレイしようという人には、Steam版がおすすめ。
10年以上前の作品なので、PCのスペックが低くても問題なく動く。
セール時を狙えば、「Game of the Year」版が1000円でお釣りが来る値段なので、財布にもやさしい。
実際、ボーダーランズというゲームにはそれほど詳しくないが、セールなので買ってしまったという人もいるかもしれない。
この記事は、そういう方のためにある。
〈originally posted on January 1,2015〉
1 サルバドール(武器二丁同時持ち)
多くのプレイヤーが初心者向けの強いキャラとして勧めているのがサルバドールだ。
スキルを発動させると、銃を二丁持ちにしてバリバリと弾を連射し、敵を薙ぎ倒していく。
典型的な脳筋キャラで、テクニカルな要素は抜きにして、とにかくパワーで押していくタイプである。
ザコ戦からボス戦まで幅広く対応できるポテンシャルを持っている。
僕自身、1週目はこのキャラでクリアした。
ただ、スキルの性質上どうしても敵陣に突っ込んで戦う必要があるので、頑強な見た目とは裏腹に、ある程度は上手く立ち回らないと殺られてしまう。
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2 ゲイジ(強力ロボ召喚)
とりあえず、このゲームをなるべくストレスを溜めずに、ラクに1週したい人に全力でオススメしたいのが、ゲイジだ。
スキルを発動させると召喚される「デストラップ」というロボットが、その体力の続く限り戦ってくれる。
このデストラップ自身も強力だが、ゲイジの持つ特徴的なスキルも凶悪。
敵を倒す度、あるいはマガジンが空になる度に与ダメージが増加、命中精度が低下するという「アナーキー」。
命中し損ねた弾丸が一定確率で敵に向かって跳ね返る「クロースイナフ」。
この2つを組み合わせると、正確に狙わずとも、敵の方向へ銃を乱射していればそれだけで面白いように敵が沈んでいく。
ボスクラスの敵であっても、その注意がデストラップに向いている隙に、ボスの背後に張り付いてゼロ射程で連射すれば、命中率低下というデメリットを無効化するので、ゴリゴリ体力を削ることができる。
僕は、サルバドールで1度クリアした後で改めてゲイジを使って始めてみたのだが、ザコ敵の殲滅速度の速さや、ボス戦の難易度の低さに驚いた。
総合的に見て、初めてボーダーランズをプレイする人には、ゲイジをおすすめしたい。
3 「ハァハァ」ボイス問題
ゲームの本質的な部分とは全く関係が無いが、サルバドールよりもゲイジをオススメしたい理由がもう一つある。
このゲームでは、プレイヤーが一定時間走り続けると、そのキャラが「ハァハァ」と息を荒くし始める。
この点に関して、サルバドールの「ハァハァ」ボイスは妙にリアル過ぎて、ヘッドホンをしながらゲームをする僕にとってはなかなか厄介な代物だった。
しかも、ボーダーランズの特徴として、広大なマップをやたらと走り回らなくてはならないので、オッサンの少し痰の絡んだハァハァを聞く機会も必然的に増える。
一方、ゲイジの「ハァハァ」ボイスに関しては、ずっと聞いていても何ら問題ない。
むしろなるべく聞いていたいくらいである。
さらに、戦闘中の様々な台詞も、サルバドールより面白いものが多い。
例えば……。
「このアタシこそが、史上最強~!」
「アハハッ、カワイコちゃんに恐怖しなさい!」
「うげっ、口に脳みそ付いた…」
「惜しい!・・・嘘だけどー」
「気をつけなさいよねっ!」
「フフッ、誰も生き残らないわ!」
などなど……。
一方、サルバドールの台詞なのだが。
実は、ほとんど覚えていない。
野獣のように吠えまくっていた印象しか残っていないのだ。
4 2週目以降はどうなのか
2週目、3週目では結論が違ってくると冒頭で書いたのは、このゲームは2週目から敵の強さが急激に上がるからである。
1週目と同じような戦法では、なかなか敵が倒れてくれない。
そこで、スラグショットで敵を「スラグ化」し、ダメージを与えやすい状態にするのが重要となってくるのだが、それを効率よく行う上で、銃を2丁持ちに出来るサルバドールが最適なのだ。
よって、この点においてゲイジよりもサルバドールに分がある。
ただし、ゲイジでは2週目以降は歯が立たないというわけではない。
確かに、2週目になると、デストラップの戦闘力も1週目ほどの強力さは無くなってしまう。
しかし、デストラップを召喚することで、敵の注意が分散するというのはサルバドールには無いメリットである。
ゲイジの総合的な戦闘能力は、単純に「ゲイジ+デストラップ」ではなく、それ以上と捉えるのが正しいだろう。
そう考えると、ゲイジとサルバドールとの間に決定的な戦力の差があるとみるのは少々大袈裟だといわざるをえない。
5 こういう人にはゲイジがおすすめ
- どうせ遊ぶなら、女の子の声を聞きながらが良い。
- ボッチだけど、仲間と共闘してる感覚が味わいたい。
- 敵を正確に狙って撃つのがあまり得意でない。
- 2週目、3週目とかはどうでもいい。
- ロボットに気を取られている敵の背中に弾丸をお見舞いしてやりたい。
以上の項目全てに当てはまる人には、迷わずゲイジでゲームを始めることをオススメしたい。
と、何だかんだ書いてきたものの、結局のところ、僕は2つのキャラしか使用していない。
それで最強キャラを語るというのも変な話ではあるが、1週目に限定すれば、ゲイジの強さ、戦い易さは文句なしだ。
さらに、遊んでいるときの楽しさという点では、個人的にはゲイジの方が数段上だった。
とことんキャラを育ててレアな武器も揃えれば、サルバドール(あるいはその他のキャラ)が最強ということになるのだろうが、そこまでこのゲームを極めようとは思っていないライトなユーザーであれば、ゲイジを使ってみるのもいいだろう。
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6 TVHモード(2週目)に向けて
2週目は、敵の体力・攻撃力が跳ね上がる。
レベル的に格下のザコから攻撃された場合でも、たった数発食らっただけで瀕死状態に陥ることも珍しくない。
1週目では多少の被弾覚悟で強引に押し切れるような場面でも、2週目ではそれが困難になる。
そこで、ゲイジで2週目を攻略する上で有用なアイテム・スキルなどをいくつかご紹介しよう。
アイテム
まずアイテムだが、DLCの『Tiny Tinaとドラゴンの城塞』で一部の敵がドロップする「マジック・ミサイル」というグレネードがおすすめ。
威力こそ低いが、高確率で敵をスラグ化し、さらに、一定時間でグレネードが逐次補充される。
効率よく敵をスラグ化するのが苦手なゲイジの弱点を補ってくれるので、非常に重宝するのだ。
あくまで敵のスラグ化が目的なので、1週目で取得した物をそのまま使用しても、2週目の序盤は十分に活躍してくれる。
ちなみに、武器はその時点で所持している最もダメージ効率の高いものをメインに使えば特に問題無い。
例えば、レジェンダリのSMGをメインとして使っていても、それより強力な、レア度の低いピストルを拾ったなら、すぐそちらに乗り換えた方がよい。
スキル
お次はスキル。
1週目では、とりあえず「アナーキー」と「クロース・イナフ」さえ取っておけば大抵の難局は乗り越えられるが、2週目の難易度ではそうはいかない。
デストラップが、1週目のようにはガンガン敵を蹴散らしてくれなくなるので、ゲイジ自身の戦闘力・生存力を上げるスキルを重視すべきだ。
個人的なおすすめスキルは……。
- ブラッドソークシールド(敵を倒すとシールド回復)
- 空から死神が!(空中で敵を撃つと着弾時に爆発を起こす)
- ショックストーム(クリティカルで倒すと周囲の敵にショックダメージ)
- エレクトリカルバーン(敵にショックダメージを与えると確率で発火させる)
- ラショナル・アナーキスト(アナーキーがゼロから増えるとき、一気に25になる)
アップショットロボット
(敵を倒すごとにデストラップの起動時間が5秒増える)を取るかどうかはお好みで。
僕は、1週目ではアナーキーをMAXまで溜めて、高火力で敵を押していくスタイルでやっていたが、2週目ではそれがキツイと悟った。
何故かといえば、早い話、プレイが下手くそでよく死ぬからである。
アナーキーは溜めれば溜めるほど攻撃力が上がるが、死んでしまえばゼロになる。
そこから再びMAXまで溜めるのは相当に面倒くさい。
そこで、アナーキーをどんどん消費して「空から死神が!」で敵を爆破させまくるスタイルに変えた。
アナーキーが空になれば、「ラショナル・アナーキスト」で一気にスタックを25稼げるので、使用回数を気にする必要もない。
もちろん、ここに書いたのはあくまで一例であって、こういうスキル構成、戦い方でないと明らかに不利になるというわけではない。
アナーキーMAX状態を維持しながら一気に攻め込むのもいいだろうし、デストラップを敵陣に「派遣」して、自分は遠巻きからライフルで狙撃するのもいい。
変わったスキルが多いので、色んな戦い方を追求できるのが、ゲイジの最大の魅力かもしれない。