ささいな悪ふざけが招いた惨劇4選

スマイリー

いい歳した大人であっても、時には悪ふざけがしたくなるものです。

ちょっとしたオヤジギャグなども、それに含まれるでしょう。

ウケるかどうかなどは気にせず、とりあえずやってみる。

大抵は、その場をしらけさせてしまい、「空気が読めない奴…」という印象を周りに与える結果になります。

しかし、その程度ならまだましです。

運が悪いと、悲惨な事態が待っていますから。

(サムネイル画像:Alexas_Fotos/Pixabay)

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1 アフラックの「津波ギャグ」

アヒル
Nennieinszweidrei/Pixabay

アフラックは、アメリカで創立された生命保険会社。

しかし、日本におけるビジネスがかなりの規模で展開されており、現在では日本を抜きにした経営は考えられないほどになっています。

そのアフラックですぐに思い出されるのは、テレビCMに登場する「喋るアヒル」でしょう。

そして、アメリカのCMなどであのアヒルの声を担当していたのが、ギルバート・ゴットフリードというコメディアン。

2011年、日本で東北地方太平洋沖地震が発生し、津波によって大きな被害がもたらされたとき、世界中から援助の手が差し伸べられる中、彼だけは非常に悪趣味なギャグをツイートしていました。

「俺、彼女と分かれたばかりなんだけどさ、でも日本人がよく言うだろ、『すぐにまたいい人が漂流してくるよ』ってww」

「日本の技術は本当に進んでるよ。彼らは自分でビーチに行かなくてもいいんだ。ビーチの方からやって来るからねwww」

「俺のジョークに日本が噛み付いてきたぜ。『あんたのジョークはアメリカではウケるのかもしれんが、日本ではスベりすぎて地盤沈下を起こしてる』だとwwww」

・・・・・・・・・。

・・・・・・。

・・・。

このギルバート・ゴットフリードという男、おそらく日本に何か恨みがあるのでしょう。

そうでもなければ、ここまでしつこく津波をネタにしてタチの悪い冗談をツイートしないはず。

日本で稼ぎまくっている米国アフラック社は、当然ながらこの悪ふざけが日本人に与える影響を重くみて、ギルバートとの契約を解消しました。

2 カタツムリに殺されたラガーマン

カタツムリ
Capri23auto/Pixabay

仲間と悪ふざけをしているとき、挑発にのって思わず馬鹿なことをしてしまうことは誰しもあります。

2010年、オーストラリア在住で、当時19歳だったラグビー選手のサム・バラードもそんなことをやってしまいました。

彼は、庭で見つけたカタツムリをそのまま口に放り込んで飲み下したのです。

そのカタツムリ自体は、毒をもっているような危険な種類ではなく、庭でよく見かける普通のタイプ。

しかし、運の悪いことに「広東住血線虫」という寄生虫を抱えていました。

その寄生虫がバラードの体内に入り、それによって彼は「好酸球性髄膜脳炎」という珍しい種類の脳炎を発症。

足の痛みや目眩、吐き気などに襲われるようになりました。

そして、1年以上にわたる昏睡状態の後、バラードの体は首から下が麻痺状態に。

闘病生活を続けていたものの、2018年11月2日、彼は、約8年前に食べたカタツムリが原因で息を引き取りました。

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3 「いいね!」を付けて仕事を失った給食おばさん

ライク
Mizter_x94/Pixabay

悪ふざけというものは、時に全く無関係の人を巻き込むことがあります。

2015年、学校の給食係として20年以上働いていたグラン・ニタ・オーデルという女性は、ある日突然クビになりました。

その原因は、彼女がとあるフェイスブックの投稿に「いいね!」を付けたから。

その投稿は、犬にブルカ(イスラム教徒の女性が身につけるベール)を着せた写真でした。

写真の下には、「イスラム教徒女性のための盲導犬」という説明が。

イスラム教徒の女性たちがそれを見れば、イスラム教を馬鹿にしていると感じる可能性が高いでしょう。

しかしオーデルは、そういった差別的なことは考えず、写真の説明も読まず、単純に、ブルカを被った犬の姿がおもしろかったから「いいね!」を付けただけ。

実際、彼女の義理の姉妹はイスラム教徒であり、家族や友人の多くも様々な文化的背景を持っています。

差別的な意図は全く無かったのです。

しかしながら、このような差別的な写真に「いいね!」を付けたことを問題視した学校は、オーデルを呼び出して、解雇せざるを得ない旨を伝えます。

オーデルは不服申立てを行いましたが、聞き入れられず、当時54歳だった彼女は、20年勤めた学校をクビになりました。

彼女はショックのあまり、しばらく何もやる気が出ない状態だったとか。

悪気のない「いいね!」をしただけで失職。

この世は本当に罠だらけです。

4 「自虐ネタはあかん!」を証明したCEO

宝石
Mizter_x94/Pixabay

かつてイギリスには、「ラトナーズ・グループ」と呼ばれる、宝石類を扱う巨大企業がありました。

その企業のCEOだったジェラルド・ラトナーは、1991年4月23日、各業界のリーダー達が集まる会合で、演説を行ったのです。

その中で彼は、ラトナーズ・グループが販売する商品が驚くほど安いことの秘密として、次のように語っていました。

何故そんなに安く販売できるのか、とよく聞かれます。

そんなとき私はこう答えるんです。

ゴミ同然の物を売ってるから、と。

(会場爆笑)

ウチの商品の一つに金のイヤリングがありますが、価格は1ポンドもしません。

サンドイッチより安いんです。

でもここだけの話、あのイヤリングよりサンドイッチの方が長持ちしますよww

(会場大爆笑)

何という自虐ネタ。

ラトナーがコメディアンであれば、自虐ネタを披露しても何の問題も無く、せいぜい大御所の女性タレントに叱られるくらいですが、彼は株式会社のCEOです。

ゴミのような安物を売っているという発言に、株主たちは激怒しました。

株価は急落し、それにより5億ポンド(約670億円)の損失が発生。

その1年後、ラトナーは会社での地位を失うことに。

当時、ラトナーズ・グループは順風満帆で、アナリストからも高く評価されていました。

その会社を、彼は一時的な笑いのために潰してしまったのです。

自虐ネタが生んだ大惨事から20年以上経った2013年、あるインタビューでラトナーは、あの演説がいかに馬鹿なものだったかを、切なさを漂わせつつ振り返りました。

現在彼は、ネット事業や講演などをして生活しているそうです。

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