何でこんなモノがこんな場所に……。
日本で最も驚くべき物を見つけてしまった人は、おそらく大貫久男さんでしょう。
1980年、道路脇に妙な風呂敷包みがあるのに気づき、中を確認してみると、現金1億円が入っていたのです。
彼はすぐにそれを警察に届けましたが、落とし主が現れなかったので、1億円は大貫さんのものになりました(ただし、所得税が約3400万円)。
1億円が道に落ちているのも理解し難いですが、世界には奇怪な物が発見された例が他にもあります。
〈originally posted on September 19,2017〉
1 ハイキング中に墓石発見
2005年、米国カリフォルニア州サンタクルーズで、ハイキングをしていたリバー・ウルフという男性が、墓石の一部が落ちているのを発見しました。
もちろん、その近くに墓地などはありません。
墓石に刻まれていた碑文によれば、その墓の下に眠っているべき人物は、1898年5月5日に21歳で亡くなったマリー・ホームズという女性。
そしてこの女性、平凡な人生を送ってはいませんでした。
イギリス出身のホームズは、1897年にサンタクルーズへと移住し、そこで娼婦として生計を立て始めます。
しかし、娘が行方不明になったうえ、自身も結核を患ってしまい、生きる気力を次第に失っていきました。
そして翌年、ノース・パシフィック通りを歩いているとき、公衆の面前で自ら毒を呷ります。
それから繁華街をしばらく徘徊した後、突然倒れて帰らぬ人に。
ホームズが働いていた娼館の女主人が葬儀を出し、その遺体はエバーグリーン墓地に埋葬されました。
ところが、1960年代にその墓地が荒廃したため、墓石の約半数が原型をとどめない状態に。
ホームズの墓石もそのときに失われたと考えられます。
偶然発見された彼女の墓石は、現在博物館に保管されています。
【スポンサーリンク】
2 寄宿舎の亡霊
2013年9月、アメリカのオハイオ州立大学の学生たちが住む寄宿舎で、奇妙な現象が起こり始めました。
3階の電気が突然切れる。
建物の周りに変なモノが落ちている。
引き出しが勝手に開けられていたり、部屋の明かりが付いていたりする。
地下室から妙な声が聴こえる。
などなど……。
ここまで来ると、心霊現象を信じない人であっても幽霊の仕業ではないかと思いたくなります。
実は、この寄宿舎の地下室には「開かずの扉」が一つありました。
学生の誰一人としてそこの鍵を持っておらず、中へ入った者は皆無。
この怪奇現象の真相を探るべく、管理人が同伴してその扉を開けてみました。
すると、中にはベッドやテレビ、教科書などが置いてあり、明らかに誰かが生活している様子。
さらに調査を進めると、そこでこっそり暮らしていたのは、「ジェレミー」という名の男性であると分かりました。
彼は、その寄宿舎に住むどの学生とも面識がありません。
つまり、赤の他人です。
その後、ジェレミーは荷物をまとめてその部屋から立ち去り、二度と戻ることは無かったそうです。
3 小川のそばでATM
小川で釣りをしている人を見かけるのはごく普通のことですが、ATMを見かけることはまずありません。
しかし、米国カリフォルニア州コントラコスタ郡で、小川の近くを散歩中だった地元住民が、無造作に放置されたATMを発見。
当然のごとく、中の紙幣は全て無くなっていました。
警察によれば、少し前に発生したATM盗難事件と関連のある可能性が高いとのことですが、犯人はまだ捕まっていません。
4 トイレの手紙
2016年12月、米国ミシガン州マコーム郡区の建設現場で、作業員が仮設トイレに入ったところ、便器の中に大量の手紙が捨てられているのを発見しました。
手紙の種類は、請求書からクリスマスカード、クーポン券までさまざま。
前の人のウンコが残っていたなら流せば済む話ですが、さすがにこれは流すわけにはいきません。
警察が調べたところ、この地区を担当する郵便配達員が犯人でした。
捨てられていた手紙は全て便器の中から「救出」されたのですが、そのほとんどは青く染まっていました。
これは、トイレのタンクに青い芳香剤が投入されていたため。
手紙の多くは損傷が激しかったので破棄することになったのですが、残りはキレイに洗浄された上で再配達されたそうです。
洗浄されたとはいえ、便器の中から復活したクリスマスカードは、あまり受取りたくないですが……。
5 サンタへの手紙
郵便配達員が怠慢で手紙を捨てていたのとは違い、こちらはちょっと心温まる話。
2015年、イングランド南東部バークシャーで、家の解体工事を行っていたルイス・ショーという男性が、煙突の内部から一通の手紙を見つけました。
筆跡や文面から判断するに、それは「デイヴィッド」という名の幼い子どもがサンタクロースに宛てたもので、書かれたのは1943年。
今の子供がサンタにお願いする物といえば、おそらくゲーム機などでしょうが、デイヴィッドが書き記していたのは、チョークやスリッパ、小さなおもちゃなど。
6歳の息子と3歳の娘がいるショーは、自分の子供がクリスマスプレゼントに欲しがっている物と比べてあまりに素朴なその願いに感銘を受け、何とかして手紙を本人に返そうと決意します。
そして、付近の住民に話を聞いたり、フェイスブックを利用したりすることで、ついにデイヴィッドを発見。
72年の時を経て、サンタ宛ての手紙はショーからデイヴィッドへと直接手渡されました。
6 ゴミ袋から小さな棺
2017年7月3日深夜、米国フィラデルフィアで歩道を歩いていたクリス・ジェイムズという男性が、黒いゴミ袋から小さな白い棺が出ているのを見つけます。
棺は、ちょうど子供が入るくらいの大きさで、蓋はネジで固定されていました。
そのまま墓地に埋葬されるのが予定されているような感じでしたが、その近辺で棺が盗まれたという情報は無し。
ジェイムズはすぐに警察に通報し、捜査が開始されました。
それにしても、誰が何のためにこんな棺を道端に放置したのか。
今のところ有力な手掛かりは無く、謎は解明されていません。
【スポンサーリンク】
7 大量のクソゲー
2014年、米国ニューメキシコ州アラモゴードの埋立地で、映画制作会社が土地を掘り起こしたところ、アタリ社(40年以上の歴史を持つビデオゲーム会社)のゲームカートリッジが大量に出てきました。
その中には、あの悪名高き『E.T.』も含まれていたのです。
この『E.T.』は、もちろんあのスピルバーグ監督の不朽の名作が元になっているのですが、映画とは逆に、このゲームは世紀のクソゲーと認定されています。
1982年12月に発売されたこのゲームは、翌年の1983年だけで5億ドル以上の損失をアタリ社にもたらしました。
同社にとっては、超が付くほどの黒歴史です。
そういった事情のため、失敗に終わった大量のアタリ社製ゲームカートリッジが、どこかの荒れ地に捨てられているという噂が流れていました。
アラモゴードでの発見は、この噂を部分的に裏付ける形となったのです。
実際に掘り起こされたカートリッジの数は、約728000。
そのうち、『E.T.』は881個。
それらのゲームカートリッジは、破壊された上で何層ものコンクリートが被せられていました。
アタリ社にとっては、永久に封印したい過去だったのでしょう。
〈これが殿堂入りのクソゲー〉