男性にとって身長は、低いよりは高い方がいいとされることが多いでしょう。
しかし、身長を意図的に伸ばすのは簡単ではありません。
女性にとっては、胸のサイズにも同様のことが言えるかも知れません。
しかしながら、身長にせよ、胸にせよ、サイズが大きければいいというものでもないのです。
特に、風邪をひきやすい寒い時期は、小さい胸の勝利です。
〈originally posted on January 24,2020〉
1 なぜ胸が大きいと風邪が治りにくいのか
胸の大きい女性
は、胸の小さい女性から羨ましがられることが多いかも知れませんが、胸が大きいことは、必ずしも良いことばかりではないようです。
ポーランドにおいて、400人以上の若い女性を対象にした最近の研究によると、胸の大きい女性は、風邪やインフルエンザなどにかかったとき、胸の小さい女性よりも、快復が遅いのだとか。
具体的には、Fカップの人で、風邪などの症状が、平均8.3日間続くのに対し、AAカップの人は、3.8日で完治します。
その差は、約2倍。
それにしても、なぜ胸の大きさが、快復の速さに影響するのか。
ある仮説によると、わがままボディの女性は、その豊満な胸に蓄えられた脂肪が、体の免疫力を低下させているらしいのです。
免疫力を低下させているのは、白色脂肪細胞から分泌される、レプチンという物質。
この物質が原因で、風邪やインフルエンザなどに対して弱くなってしまうというわけです。
2 女性の胸が大きい国・地域はどこなのか
女性にとっては、大きなお世話だと言いたくなるようなリサーチが実施されたことがあります。
2016年に、108ヶ国における、40万人の女性のデータを検証して、女性の胸が大きい国・地域を調べたのです。
この調査には、手術で大きくした人や、妊娠・出産で一時的に大きくなった人は含まれていません。
結果は、アメリカ(白人)が、ぶっちぎりの1位。
2位以下は、カナダ、アメリカ(白人以外)、アイルランド、ポーランド、イギリス、オランダ、などとなっています。
逆に、小さい胸のランキングでは、フィリピンが1位。
2位以下は、マレーシア、バングラデシュ、サモア、ソロモン諸島などとなっています。
ちなみに、このリサーチでは、大きい胸でも、小さい胸でも、日本は上位15位以内には入っていません。
このランキングと、先の研究結果とを合わせると、アメリカに住む白人女性は、世界的に見て、風邪をひいたときのダメージが最も大きいと言えそうです。
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3 手術で大きくした人はどうなのか
胸の大きい女性が、風邪やインフルエンザに弱いというのは意外ですが、これは、いわゆる「天然」の胸についての話。
では、手術によってビッグサイズにした人は、上記のようなことが当てはまらないので、何もデメリットが無いのか。
これについては、心臓病のリスクという観点から、専門家によって問題が指摘されています。
心電図検査をする際、人工の胸は、正確な情報を得る上で、場合によっては大きな妨げになるのです。
不正確な情報に頼ると、心臓疾患につながる重要な兆候を見落としかねないので、病気の発見が遅れる危険性があるのだとか。
さらに、これとは全く別の問題もあります。
豊胸手術をした約3500人のスウェーデン人女性について、1965年から1993年までの死亡診断書を調べたところ、24人が、手術後、平均19年で自殺をしていました。
この数値は、自殺率で言えば、平均値の3倍です。
また、精神的疾患や、薬物、アルコールなどが関係した死因も含めると、その数は38人に上ります。
この調査を行った、ヴァンダービルト大学医療センターのローレン・リップワース教授によれば、高い自殺率の原因は、自分の体型に対するコンプレックスから生じる、精神的な重圧ではないか、とのこと。
つまり、手術を受ける段階で、既に心の病を抱えていた人が、比較的多かったということになります。