世界的にみて長寿の国とされている日本。
海外に比べ、労働時間がずば抜けて長いということを考えれば、むしろ寿命は短くなりそうですが、そうはならないのが寿命の不思議なところ。
人間が長生きするかどうかはまだまだ謎に包まれているということなのでしょう。
実際、極めて健康的な生活を送っているのに病気で亡くなる人もいれば、不摂生この上ない生活を送って長生きする人もいます。
長生きの秘訣に「正解」などというものは無いのかもしれません。
〈originally posted on Audust 13,2015〉
1 タバコとワインとチョコレート
執筆時点で、記録上、最も長生きしたと正式に確認されているのは1875年生まれのジャンヌ・カルメントさんです。
彼女は、実に122歳まで長生きしたのですが、本人は長生きの秘訣を、オリーブオイルを豊富に取り入れた料理だと語っていたそうです。
ここまでは良いのですが、驚くのはここから。
何と彼女は、毎週1kg近くものチョコレートを平らげ、ワインもかなりの量を飲み、タバコに至っては21歳のときから117歳までずっと吸い続けていたのだとか。
夫婦仲は円満で、大病を患ったことも無く、それどころか85歳のときにフェンシングを始め、100歳の誕生日を迎えるまでは、どこへ行くにも自転車を使っていたそうです。
しかし、110歳の誕生日を前にして、自宅で小火騒ぎを起こしてしまってからは、老人ホームに移り住むことに。
ちなみに、彼女の父親が経営する店に、あのヴィンセント・ヴァン・ゴッホがキャンバスを買いに訪れた際の印象を、
「小汚くて、ブサイクで、不愉快そのものだった」
と語っていたとか。
2 Dr.ペッパー
米国テキサス州のフォート・ワースに住む104歳のエリザベス・サリバンさんは、今から40年前の60歳のときに、炭酸飲料のDr.ペッパーにハマってしまい、それ以来ずっと飲み続けているのです。
自身の健康について彼女はこう語っています。
「周りの人は皆、朝食にはコーヒーをすすめるの。
でもね、私はDr.ペッパーの方がいいのよ。
40年前に飲み始めてから、毎日3本は飲んでるわ。
どの医者も決まって『そんな生活を続けてると寿命を縮める』って言うんだけど、
そう言ってた彼らは皆、私より先に死んじゃったのよ。
絶対にどこか間違ってるのよね」
サリバンさんによれば、Dr.ペッパー以外の長生きの秘訣は、
「生きて好きなことができる喜びを噛みしめること」
なのだそうです。
3 超・禁欲生活
やりたいことを我慢せずに長生きした人もいれば、逆に禁欲的な生活を徹底して長生きした人もいます。
1903年にイギリスのグラスゴーで生まれ、2011年に108歳で亡くなったクララ・ミードモアさんは、イギリスで最も長く処女を貫いた女性といえるでしょう。
秘書として仕事をしていた彼女がまだ若かった1920年代から1930年代は、肉体関係を持つことが結婚することを意味した時代なのですが、本人は結婚というものにまるで興味が無かった様子。
恋人との甘い時間を過ごす代わりに、彼女は読書やラジオを楽しんだり、ガーデニング、料理をして時間を過ごしたそうです。
そんな彼女はよく、タイタニック号の沈没や第一次世界大戦のことを思い出しては、そのことを詳しく語っていたとか。
4 ビールをガブ飲み
今年、100歳の誕生日を迎えたポーリーン・スパグノラさんは、自分の長生きの秘訣は、
「とにかくビールを飲むこと」
だと語っています。
ペンシルベニア州のウィルクスバリに住む彼女のお気に入りのビールは、歴史の古い地元のビール会社であるライオン・ブルワリーの「ステグマイヤー」という銘柄。
彼女はそれを、毎日数杯は必ず飲むのだとか。
それを知ったライオン・ブルワリーは、彼女の100歳の誕生日に、サプライズでビール2ケースをプレゼントしたそうです。
同社の広報は、
「医者から特にアルコール摂取を制限されていないのだから、ビールを贈っても問題ないと考えている」
とコメントしています。
5 独身が一番
2015年7月現在で、世界最高齢と認定されて暮らしている女性が、116歳のスザンナ・マシャット・ジョーンズさんです。
彼女の食生活は実にシンプルで、毎朝かならずベーコン・エッグを食べる以外は特に決まっていないそうです。
ジョーンズさんは現在、盲目、難聴で、普段あまり喋ることはありません。
彼女も、先のクララさんと同じく禁欲的な人生を送ってきた人で、酒・タバコは一切やらず、おまけにメイクもしなければ髪を染めたことも無いそうです。
毎日欠かさず10時間の睡眠を取る彼女にとって長生きの秘訣は、一度も結婚しなかったこと。
彼女には夫も子供もいませんが、大勢の親族が世話をしに来てくれるので、寂しい思いをすることは無いのだそうです。
【スポンサーリンク】