近年、男か女かといった二者択一的な性別にとらわれない考え方が重要になってきているのはご承知のとおり。
しかし、そうは言っても、大半の人は男と女という区別を当然のこととして生きています。
自分が生まれたときから、男あるいは女として育てられ、そこには何の疑問も感じないわけです。
ところが、ある日突然、自分の性別が逆だと気づいたらどうか。
女だと思っていたのに、実は男……。
今回は、そんな女性の話をご紹介します。
〈originally posted on March 14,2021〉
1 なかなか妊娠できない女性の秘密
先日、中国在住のある女性(25歳)に、医師から衝撃的な事実が告げられました。
あなたは、実は男性である、と。
その女性は、約1年間、妊娠するために夫と子作りに励んでいたのですが、全く妊娠できずにいました。
彼女は医師に相談し、レントゲン検査などが行われ、その結果、男性のY染色体を有していることが判明したのです。
つまりこの女性、「男性」として生まれていました。
しかしながら、男であれば付いているはずの物が付いていなかったので、両親は女の子として育て、彼女自身も自分が女性であることに何の疑問も持たなかったのです。
この女性が男性である証拠に、彼女は生理を経験したことがありません。
そのことを不安に思った両親が、彼女を一度病院に連れて行ったことがあるのですが、そのとき、医師からは、単に発育が遅れているだけだろうと言われたとか。
この言葉を信じ、彼女は特に悩むことも無く過ごしていたのですが、25歳にして、遂に真実を知ってしまったのです。
彼女の症状は、非常に珍しい性的発育障害の一種。
健康面で、何か支障があるというわけではないのですが、むしろ問題は、それ以外のところにあります。
女性として結婚し、子供が欲しいと思っていたときに、実は自分が男性だと分かったときのショックは相当なものだったことでしょう。
子供が出来ないということに加え、夫とのこれからの生活、家族との関係など、問題解決は容易ではありません。
その女性は、現在、自分のジェンダーについて、改めて考え始めているそうです。
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2 「子作りしていない」のに妊娠した女性
子作りを頑張っていても、そもそも妊娠できる可能性が無かった人がいるかと思えば、子作りしていないのに子供が出来てしまった人もいます。
イングランドのハンプシャーに住むニコラ・ムーアという女性は、今から8年前に、第一子を妊娠しました。
しかし、彼女は体に特殊な症状を抱えており、子作り行為が出来ません。
よって、今まで一度も異性と「経験」したことが無いのです。
つまり処女。
にも関わらず、8年前、妊娠した際に見られるような症状が現れたことから、まさかとは思いつつ彼女は病院へ。
そこで、妊娠が発覚しました。
まさにミラクル・ベビーです。
と、言いたいところですが、なぜ彼女が妊娠できたのかについては、あまり「ミラクル」ではない推測が医師からなされています。
具体的に書きにくいものがあるのですが、要するに、子作り行為の一歩手前の段階、すなわちイチャコラの段階で、妊娠したのではないか、ということ。
専門家の話では、その場合でも、妊娠する可能性はかなり低いそうですから、やはりミラクル・ベビーと言うべきなのかもしれません。