仕事を辞める理由
は様々です。
自分にとって、本当にやりたいことが見つかった、という前向きな理由もあれば、会社がブラック過ぎて耐えられない、という後ろ向きな理由も。
いずれにせよ、辞めるにはそれなりの決断力が必要とされます。
また、それなりの手順も欠かせません。
しかし、中には驚くべき方法で辞めてしまった人がいます。
今回は、日本の常識では考えられないやり方で、仕事を辞めてしまった人たちをご紹介します。
ちなみに、アメリカにおいて人事担当者に対して行われたあるアンケートによれば、「仕事の辞め方」は少なからず本人の将来に影響すると考える人が、86%もいたそうです。
〈originally posted on September 3,2015〉
1 CM撮影中に辞めた男
ロサンゼルスで、劇場のチケット販売をしていたジュリー・オースティンさんは、役者を目指していました。
そんな彼に、ある日CM撮影の話が舞い込んできます。
電話会社のCMで、その内容は、彼が電話で話しているシーンを撮影するというもの。
しかし、急な話だったので上司に相談する時間が無く、彼は無断で仕事を休んでCM撮影を優先します。
そして撮影当日、彼はあることを決意したのです。
電話で喋っているシーンは、編集段階で音声をカットすることが分かっていたので、彼は撮影本番中に、実際に上司に電話をかけ、こう告げました。
「オレ、仕事を辞めようと思うんです」
すると、電話の向こうからは上司の返事が。
「お前から辞める必要はないよ。だってお前もうクビだから」
彼はその後、新たなビジネスを初めて、成功を収めたそうです。
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2 社会人として最低の辞め方
米国ペンシルベニア州マリーズビルのバーで働いていたディアナ・フレッチャーさん(22)の辞め方は、社会人として絶対やってはいけない方法です。
以下にご紹介するのは、彼女自身が語った体験談です。
勤め始めた時から嫌だったの。
お尻が見えそうなショートパンツ穿かされるし。
おまけに、オーダーをメモに書き留めるのは禁止なんだけど、アタシ覚えるの苦手だし。
ある時、14人の客が座ってるテーブルに注文を受けに行ったら、見事にバラバラの注文してきてさ。
3人目の注文を聞く段階でこう言ったの。
「少々お待ちください。すぐ戻りますので」
って。
後は近くにいた他のウェイトレスに任せて、アタシはそのまま歩いてキッチンの裏口から店を出て、車に乗って帰ったわ。
それ以来、店には何の連絡もしてない。
ま、向こうも分かってるでしょ。
・・・・・・
・・・
・
アカン……これは絶対にやったらアカンやつです……。
3 スーパーマリオで辞職届
世界的に有名なゲーム開発会社である「2K Australia」でプログラマーをしていたジャラード・ウッズさんは、インディーズ系のゲーム会社を立ち上げるため、2009年に会社を辞める決意をしました。
しかし、さすがゲーム会社に勤めているだけあって、彼は普通の辞め方はしなかったのです。
自分で『スーパーマリオ』そっくりのゲームを作り、その中で辞職の意思を伝えました。
ちなみに、このゲームはネットで公開されており、誰でもブラウザ上で遊ぶことができます。
僕もやってみましたが、画面はまさしくスーパーマリオそのもの。
スタート地点のすぐそばがゴールになっていて、ポールをつかんだ瞬間
I QUIT (辞めます)
という表示が激しくフラッシュ。
その次のステージでは、パワーアップキノコを取った瞬間に、また
I QUIT
がフラッシュ。
プログラマーならではの辞め方という感じです。
4 俳句で辞職
時には、会社の最高経営責任者でさえも、ユニークな方法で辞意を表明します。
サン・マイクロシステムズのCEOだったジョナサン・シュワルツ氏は、同社がオラクル社に吸収合併された直後、次のようにツイートしました。
今日がこの会社での最後の日です。
寂しくなりますね。
そんな今の気持ちを表すには、俳句がピッタリだと思います。
恐慌で
顧客遠のき
辞職する
ちなみにシュワルツ氏は、CEOという立場の人にしては珍しく、読者を楽しませるようなコメントをツイッターやブログに書くことで有名でした。
5 マーチングバンドで辞職
の従業員だったジョーイという男性は、上司に辞意を告げる際、なんとマーチング・バンドを引き連れて行きました。
彼は、廊下を曲がった所で上司がやって来るのを待ち伏せしておき、上司が現れた瞬間に辞表を手渡したのです。
その直後、マーチング・バンドのけたたましい演奏とともに去って行きました。
何とも痛快な辞め方ですが、よほど会社に対して不満が溜まっていたのでしょう。
彼はその一部始終を動画に収め、会社の待遇の悪さを批判しています(音量注意)。
6 こんな人生から緊急脱出してやる!
最後はこの人。
ジェットブルーという航空会社で客室乗務員をしていたスティーブン・スレイターさんです。
彼は、ピッツバーグ空港で、旅客機に客が乗り込んでいる最中、乗客と口論になってブチギレたのです。
そして、インターホンに向かって、こう怒鳴りました。
俺に暴言を吐いた奴ら、よく聞け。
俺は28年間この仕事をしてんだ。
もうウンザリだ!
以上。
そう言い放つと、スレイターさんは緊急脱出用の扉を開き、空気で膨らむシューター(滑り台)を展開し、その上を颯爽と滑り降りて行ったのです。
そして、驚いて呆然と見ている野次馬に、自分のネクタイを放り投げ、そのまま電車に乗って帰っていきました。
これ以上ないくらい派手な辞め方ですが、彼にとって誤算だったのは、その後、軽犯罪法違反で逮捕されてしまったこと。
彼の場合、気の短い性格をどうにかしないと、どんな仕事に就いても長続きしないでしょう。
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