実は大嘘だったニュース5選

新聞

散々世間を騒がせておきながら、実はウソでしたというニュースの数々です。

あるリサーチによれば、何らかの事件を直接経験した人にとって、その事件の報道内容には約50%の正確さしか感じられないそうです。

また、新聞記者の約4割は、部分的に記事を捏造したことがある同僚は多いはずだと信じているとか。

日本において、最も残酷な結果につながった虚偽の報道といえば、1994年の松本サリン事件でしょう。

警察のお粗末な捜査に基づく情報をマスメディアが鵜呑みにし、事件の被害者である無実の男性を真犯人と断定する報道を半年以上にわたって続けていました。

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1 ネズミの大群がうごめく幽霊船

幽霊船

昨年は、北朝鮮からの木造船が過去最多のペースで日本に漂着しました。

松前小島からは発電機や家電製品が盗まれ、総被害額は1千万円以上

それに加え、木造船の処分費用の問題が自治体を悩ませています。

そして、この北朝鮮の船よりもある意味厄介な船の存在が、イギリスの人々を不安にさせたことがありました。

2014年、一隻の幽霊船がイギリスの海岸に接近中であるというニュースが流れたのです。

乗組員は一人もおらず、その代わりに船内を埋め尽くしていたのは、互いを共食いする無数のネズミ

ラット

死骸血液病原菌で充満した船が刻一刻と迫ってきているというニュースは、海岸付近の住民を恐怖させるには十分なインパクトがあります。

このニュースの情報源となったのは、その幽霊船の行方を追っていた、あるベルギー人男性

ところで、彼はなぜ幽霊船の内部の様子を知っていたのか

その答えは簡単です。

実は知らなかったのです。

その船は、カナダの近海で放棄されて漂流を続けていたのですが、誰一人としてその内部を確認した者はいませんでした。

その後、イギリスにたどり着く前に船は沈んでしまったと見られています。

2 フォックス・ニュースのウソ報道列伝

ニュース

フォックス・ニュースとは、1996年から続いているアメリカのニュース専門チャンネル

このチャンネルは、どういうわけか誤った情報に基づく報道がやたらと多いのです。

その一部をご紹介すると…。


女性

イングランドのバーミンガムにはイスラム教徒しか住んでいないと報道したが、実際に同市内でイスラム教を信仰していたのは、人口の22%

クリスマス

米国テキサス州の教育委員会の意向により、クリスマス憲法に関する記述が教科書から消えるかもしれないと報道したが、そのような事実は無かった。

銃

トレイボン・マーティン(17)という高校生が、2012年に自警団員に射殺された事件に関して、フォックス・ニュースは彼の顔写真をフォトショップで加工し、わざと凶悪な人物に見せた

オバマ

オバマ政権時代、フォックス・ニュースは、大統領が多数の危険な不法移民の存在を放置し、なおかつ彼らに医療保険を適用していると報じたが、実際はその逆で、オバマ大統領はそれまでのどの大統領よりも多くの不法移民を本国に送還していた。


ここまで来ると、もはやこのチャンネルは報道に向いていないと言ってもいいかもしれません。

ちなみに、フォックス・ニュースの某キャスターは、オバマ大統領のことをテロリストであるかのように発言し、それが元で失職しています。

3 髪が薄くなる謎の病気

ハゲ

1926年、米国ペンシルベニア州キタニングで、多くの男性を震え上がらせるニュースが流れました。

19歳から30歳までの約300人の男性が突然ハゲ始めるという謎の現象についての報告が明らかにされたのです。

急激に髪が薄くなった住民たちはすぐに医者に相談しますが、治療につながる手掛かりは無し。

途方に暮れた医師たちの口から出るアドバイスは、なるべく帽子を被るなといったような無難なものばかり。

多くの人が不安を感じていることを受けて、キタニングの市長は、全ての男性がハゲるわけではないという声明を(真面目に)発表せねばならないほどでした。

髪

髪が無くなる奇病が発生しているという噂は町の外にも伝わり、ヘアトニックのセールスマン怪しいクスリの行商人がキタニングに大勢やって来たとか。

どうにも胡散臭い病気ですが、しかしこのニュースは、これまでご紹介した例と異なり、全く何の根拠も無いというわけではありませんでした。

実際に、突然髪が減ってしまうという経験をした男性はキタニングの町に存在したのです。

ただし、その数はわずか十数名

300人には程遠い数字であり、町中の男性が恐れる必要は全くありませんでした。

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4 第一次世界大戦の幻の写真

戦闘機

第一次世界大戦中に空中戦で命を落としたパイロットたちの、壮絶な最期の瞬間を捉えた写真集が1933年に出版され、大きなニュースとなりました。

敵味方複数の機体が入り混じったドッグファイトから、煙を吐きつつ錐揉みする戦闘機まで、どの写真も凄まじい迫力で戦争の苛烈さを伝えていました。

それらの写真を撮ったのは、自身も空軍に所属するウェズリー・アーチャーという男性。

戦闘機の機銃部分にカメラを取り付け、飛行中に視界に入るものを彼はことごとく撮影していたのです。

戦闘機

本が出版されると、学校の教科書博物館の展示物にもその写真が採用され、写真集の認知度はさらに高まりました。

しかしよく考えてみると、生きるか死ぬかという空中戦の真っ最中に、人々の心をつかむようなベストショットが何枚も撮れるというのは、少々話が出来すぎています。

詳しい調査がなされたところ、やはりこれらの写真は全てウソでした。

フィルム

確かにアーチャーは軍に身を置いていましたが、1920年に故郷に戻ると同時に映画産業に転職

それからは、映画のセットや模型を作る日々を送っていました。

その経験で培った技術を活かしてドッグファイトの写真を捏造し、彼はそれらを自分の妻を通じて2万ドルで出版社に売っていたのです。

5 飛行船で大西洋横断

飛行船

1844年4月13日、『ニューヨーク・サン』という新聞に次のような書き出しの記事が掲載されました。

驚愕のニュース!

3日間で大西洋横断!

モンク・メイソン氏の空飛ぶ機械が成し遂げた偉業!

飛行船「ビクトリア号」が75時間かけて陸から陸へ

さらに、飛行船の乗組員が書き記した日誌もその興奮の大きさを伝えていました。

今、我々はサウスカロライナの海岸を一望に収めている。

飛行船での大西洋横断は極めて順調に進み、その結果大きな目標を達成できたのは本当に幸運だった。

人間に不可能など無い。

今後は誰もがそう信じるだろう。

当時のニューヨーカーたちは、このニュースに大いに沸き立ちました。

しかしながら、この一報で注目すべき点は、その年月日

1844年といえば、ライト兄弟が世界初の有人動力飛行を成功させる半世紀以上も前です。

つまり、この「偉業」は全部ウソっぱちということ。

そして、そのウソを考えだした張本人がこの人。

ポー

探偵小説の生みの親である、エドガー・アラン・ポーです。

ポーは、13歳の従姉妹ヴァージニアと結婚していましたが、やがて彼女は結核を患い、さらに、ポー自身も作家として名を成すために苦闘の日々を送っていました。

そこで彼は、飛行船で大西洋横断に成功するという話を創作し、新聞社にスクープ記事として売ることで、まとまった金を手にしたのです。

記事が掲載されてから数日後、新聞社はこの報道を撤回

しかし、ポー自身が法的責任を取らされることは無かったようです。

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