「はーい、みんな先生のところへ集合!」
「じゃあ今から…この生徒を……ぶん殴れっ!」
(実話です)
学校教師が「聖職者」などと呼ばれることがあったのは今は昔。
超難関を突破して教壇に立っているはずなのに、人間的に問題のある教師は決して珍しくありません。
日本の教育現場で問題を起こすのはやはり男性教師の方が多く、その「問題」の具体的内容は、体罰に名を借りた暴行や、女子生徒に対するセクハラなど。
もちろん海外でも問題教師はいますが、日本のそれとは少し毛色が異なるようです。
〈originally posted on May 25,2016〉
1 顔面クラッカー教師
イギリスの学校で養護学級を担当していたターニャ・オルセンは、あるとき自閉症の生徒の顔面に向けて至近距離でパーティクラッカーを鳴らしました。
しかも、その生徒が大きな音に弱いという事実を知りつつ。
怖くなったその生徒はオルセンから逃げ出したのですが、彼女は笑いながら後を追ってクラッカーをぶっ放し続けたそうです。
また、この教師は修学旅行中に同じ生徒の腹を蹴るなどの暴行も加えいてたことが発覚。
これらのことが明るみに出てオルセンは学校をクビになり、教員の登録も抹消されました。
2 生徒に殴らせる教師
米国テキサス州で小学校教師をしていたシンシア・アンブロウズは、担当するクラスの中で特に問題行動の目立つある生徒に対し、かなり特殊な「制裁」を実行しました。
彼を除いた他の生徒たちを集め、順番にその問題児を殴らせていったのです。
その場にいた者の話では、まるで集団リンチのような光景だったとか。
彼女は後に刑事裁判にかけられることとなりました。
また、フロリダ州では中学校の教師が、自分に口答えをしたウィリアムスという生徒に「指導」するため、クラスメート数名に彼を殴るように指示。
それを受けて彼らはウィリアムスに殴る蹴るの暴行を加え、最後に首根っこをつかんで教師に謝罪させたそうです。
この教師による悪行の一部が監視カメラに映っており、それが動かぬ証拠となって彼女は学校をクビになりました。
3 ナチになったつもりで作文
ニューヨークの高校で英語を教えていたある教師は、普通では考えられないテーマで生徒に作文を書かせました。
そのテーマというのが、「自分がナチになったつもりでユダヤ人の有害性を論ぜよ」というもの。
その教師によれば、この課題は説得力のある文章を書く練習として出したもので、生徒にはナチの思想宣伝についてよく調べた上で、ドイツにとってユダヤ人が邪魔であった理由を論述するよう指示していました。
これに対し約3分の1の生徒は、反ユダヤ主義を助長するものであるとして課題の提出を拒否したそうです。
4 おなら禁止令
イギリスのサウスウェールズにあるハフォド小学校では、全校生徒の約半数の親がバングラデシュ出身です。
ところが、同校に勤務するエリザベス・デイビスはアジア人をこの上なく毛嫌いしていました。
20年以上のキャリアを持つこの教師は、アジア人の生徒が授業中におならをすると、その生徒に消臭スプレーを吹きかけ続けたそうです。
時にはおならをしていなくても、「カレー臭い」と言いがかりを付けてプシュッとやることもあったとか。
この人種差別全開のトンデモ教師は後に停職処分となりました。
5 「奴隷」に取り憑かれた教師
奴隷制度というのはアメリカの歴史を学ぶ上で避けて通れません。
しかし、だからといって歴史と全く関係の無い授業でやたらと「奴隷」を持ち込むのは考えもの。
ニューヨークの小学校で4年生のクラスを担当していた教師は、算数の課題として次のような問題を出しました。
3799人の奴隷が乗れる奴隷船がある。ある日、定員一杯まで奴隷が乗り込んだが、1897人が死亡した。生き残った奴隷は何人か。
ある奴隷は一日に5回ムチで打たれる。一ヶ月(31日)では何回打たれるか。また別の奴隷は一日9回ムチで打たれるが、一ヶ月では何回か。一ヶ月で二人がムチで打たれる回数の合計はいくらか。
奴隷、ムチ……。
子供にやらせる問題としては明らかに不適切ですね。
当然ながら保護者から非難の声が上がり、この教師は後に依願退職しています。
驚くことに、ジョージア州の学校でも小学3年生の算数の問題でこれまた奴隷が登場する問題が出されています。
6 処刑教室
授業中、生徒が騒いで全く先生の話を聞かない。
中には堂々とスマホでゲームしてる奴までいる。
今の時代にこんな光景は特に珍しくないでしょう。
これにどう上手く対処出来るかで、ある意味教師の力量が決まると言ってもいいかもしれません。
しかし、米国テネシー州キングズポートで教鞭をとっていたマニュエル・ディロウは、ある時このような状況で最終手段に出てしまいました。
彼は12名の生徒を一列に並ばせ、いきなり銃を取り出したかと思うと一人ずつゼロ射程で引き金を引き始めたのです。
実弾は込められていなかったのですが、生徒たちはその事実を知らなかったので本当に殺されると思ったとか。
弾が入っていなくとも彼の行為は明らかに犯罪。
ジャッジ・ドレッドを地で行くこの教師には、後の裁判で懲役5年の執行猶予付き判決が下されました。