日本の学校と切っても切り離せない要素が、校則である。
教師たちは、数多の校則を振りかざし、生徒から自由を奪うのに躍起になる。
生徒から自由を奪えば奪うほど、教師にとって、生徒は管理しやすい存在となる。
そんな校則だが、中には実に奇妙な校則、馬鹿げた校則もある。
この点、海外の学校も負けていない。
そんな妙な校則の数々をご紹介しよう。
〈originally posted on January 4,2015〉
1 握手禁止
では、学校内で生徒どうしが握手することを、「性的な関係に発展しかねない」ので、好ましくない行為としている。
また、オレゴン州ポートランドとフロリダ州は2010年から学校内での「ハグ」を禁止する校則を導入し始め、ニュージャージー州やブルックリンなどもそれに倣っている。
欧米では、日本よりも握手やハグが頻繁に行われる文化が根付いている印象があるが、学校内では、むしろそういった行為は禁止する傾向が広まってきているようだ。
2 赤インク禁止
日本では、テストの答案を採点する際は、赤ペンを使うのが常識となっているが、オーストラリアやイギリスでは、赤の代わりに緑のインクを使う学校が多い。
赤い色というのは、危険があることを警告したりする場合によく使われるが、そういった「赤色」の性質が、生徒にとって優しくない、というのが理由のようだ。
3 ドッジボール禁止
一般的には根強い人気を誇るスポーツでありながら、北アメリカでは多くの学校で禁止されている。
理由は、「攻撃的」なスポーツだから。
確かに、自分の小学校時代を思い起こしてみても、いつの間にかケンカに発展していたり、何らかのトラブルは付きものだったような印象がある。
特に、ボールが顔面にぶち当てられた場合は高確率で殴り合いになるので、顔面に当たってもアウトにならないという、「顔面セーフ」なる奇妙なルールまで出来ていた。
4 ヨガ・パンツ禁止
カナダのオタワでは、女子は学校にヨガ・パンツを履いてきてはいけない。
体にピッタリと密着したヨガ・パンツは、男子生徒にとって刺激が強すぎるというのがその理由。
日本では、そもそもヨガ・パンツを履いて街を歩いている女性をあまり見かけないが、カナダではジーンズなどよりも快適に動けるので、若い女性の間で人気らしい。
それにしても、男子に刺激が強すぎる、というのはちょっと滑稽ではあるが、分からなくもない。
確かに、思春期の男子にとって、下半身のラインが露骨に出るヨガ・パンツは目のやり場に困る(あるいはガン見してしまう)かもしれない。
ちなみに、長めのシャツを着て、お尻の部分が隠れていれば、ヨガ・パンツを履いてもOKなのだそうだ。
一方、オタワに限らず、多くの地域で禁止されているのが、
スキニー・ジーンズ
である。
理由はもちろん、ヨガ・パンツと同じ。
5 牛乳禁止(?)
牛乳といえば、日本では小中学校の給食には欠かせない健康食品だが、アメリカでは少々事情が異なる。
近年、一部の極端な菜食主義者や内科医のグループが、学校給食のメニューから牛乳を除くように要請し始めているのだ。
その理由は、牛乳は糖分、脂肪分、動物性タンパクが多く、これらは骨の成長に悪影響がある、というものらしい。
牛乳が骨に良くないというのは意外だが、それが医学的に証明されれば日本にも影響があるかもしれない。
6 UGG のブーツ
といえば、フットウェアのブランドであるが、そこの羊皮のブーツはペンシルベニア州の学校では禁止されている。
その理由がなかなか興味深い。
生徒がブーツの中に、携帯電話などを隠し持つことを防止するためだそうである。
7 ボール禁止
カナダのトロント市内のとある学校では、校内での硬球の使用を禁止した。
これは、飛んで来たボールが頭部に直撃して脳しんとうを起こした怪我人が出たため。
ちなみに僕自身は、中学時代、登校した際に練習中のサッカー部のボールが側頭葉に直撃した経験がある。
まったくどーでもいい情報だ。
こうしてみると、校則というのはなかなか面白い。
校則の存在理由ひとつとっても、納得のいくものから、かなり行きすぎと思われるものまで実にさまざま。
自分の小学校時代を振り返ってみて一つ思い出すのは、「シャーペン禁止」という妙な校則。
確か理由は「鉛筆の方が軽くて書きやすいから」というものだったように思う。
調べてみると、同じような校則があったという人はけっこう多いようだ。
いかにも地味な校則だが、その割に広い範囲で採用されていたらしい。
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