突然消えた家族5選

家族の誰かが突然失踪したら…。

こういうことは滅多に起きるものではないですが、周りには相当に大きな影響を与えます。

捜索願いを出した結果、本人が事件に巻き込まれた可能性が出てくると、身内の不安は一気に増大するでしょう。

しかし、時には家族の「誰か」ではなく、一家が丸ごと消えてしまうケースもあるのです。

そして、そういった失踪事件は、何らかの謎を残したまま、完全にはその真相が解明されないこともよくあります。

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1 二丁の短銃と5つの薬莢

アパート

2014年5月27日、米国アラスカ州にある小さな町キーナイに住む4人家族が、自宅のアパートから忽然と姿を消しました。

家族構成は、母親のレベッカ・アダムス(23)、彼女と前夫との娘であるミシェル(6)とジャラッカ(3)、そしてレベッカの交際相手であるブランドン・ジヴィデン(38)。

彼らの所有する二台の車はアパートの外に停めたままで、所持品なども部屋の中にそのまま放置。

FBIの協力を得て、ヘリコプターなどを導入した大規模な捜索が行われたものの、手がかりは特に無し。

しかし、捜索開始から10ヶ月後、自宅から約8キロメートル離れた所で、4人の遺体と、彼らが飼っていた犬の死体が発見されました。

ブランドンのそばには二丁の短銃があり、現場には5つの薬莢が。

武器

家族の失踪から一年後、警察はこの事件の「真相」として、ブランドンが交際相手とその娘、そして犬を射殺し、最後に自殺をしたという見解を発表。

ところが、近所の人の話によれば、ブランドンとレベッカの仲は良好で、彼は二人の娘ともよく遊んでいたとか。

つまり、ブランドンが家族を殺すような動機は見当たらないのです。

一方、4人を殺害する動機があったと見られる人物がいます。

それは、レベッカの前夫の母親であるリサ・マリー・ハンドリー。

バイク

レベッカの前夫がバイクの事故で亡くなったとき、その遺産を巡って彼女はレベッカに訴訟を起こしていたのです。

しかも、レベッカたち4人が失踪したのは、そのバイク事故からちょうど2年後

これは単なる偶然なのか…。

真相は定かではないですが、この事件は2015年に捜査の打ち切りが発表されています。

2 ヨットに乗って消えた親子

ヨット

1999年9月1日、フランス北西部の街カーンに住むイーヴ・ゴダールという医師が、「ニック号」というヨットをレンタルして出港しました。

ヨットに同乗していたのは、6歳のカミーユと4歳のマリウス。

そしてこの時以来、ゴダールの妻マリエフランスを含めたゴダール一家は全員消息を絶ちました

警察がゴダールの自宅を調べたところ、血痕が見つかり、後の鑑定でこれはマリエフランスのものと判明。

床

しかし、彼女の死体は遂に発見されることはありませんでした。

一方、ゴダール親子の乗ったヨットは、出港から数日間で何度か目撃されているものの、その後、ニック号がどのような運命を辿ったのかについてはよく分かっていません。

ニック号に備え付けられていた救命ボートライフジャケットなどが岸に流れ着いているのが発見されていますが、専門家によると、これらは意図的に破棄された疑いがあるとのこと。

警察は当初、ゴダールが妻を殺害し、子供を連れて逃亡を図ったと睨んでいましたが、そうだとすると、なぜ彼は救命ボートなどを海に捨てる必要があったのか

ヨット

2000年、漁師によって海から頭蓋骨が引き揚げられ、また、2006年にはイギリス海峡の海底で人骨が発見され、それぞれカミーユとゴダールのものであることが判明しました。

2018年2月には、フランスのコート=ダルモール県にあるビーチで頭蓋骨が見つかり、マリウスのものではないかとの憶測を呼ぶことに。

ただし、事件そのものは、2012年9月の時点で捜査が打ち切られています。

その時の警察の発表によれば、この事件が、単純な海の事故でないことだけは確かだが、ゴダールが家族を殺害したと断定することも出来ないとのこと。

それにしても、マリエフランスの死体だけが何故見つからないのか。

ひょっとすると彼女は…。

3 コンクリートに繋がれた死体

リビング

2015年7月、ドイツのザクセン州ドラーグ在住の、マーコ・シュルツ(41)とその妻シルヴィア(43)、娘のミリアム(12)の3人は、実に奇妙な運命を辿ることになりました。

7月22日。

この日はミリアムの学校の終業式でしたが、彼女は体調を崩し、欠席することに。

父親のマーコは娘の看病のために家にいることにし、シルヴィアは職場のスーパーマーケットへ。

スーパー

7月24日。

シルヴィアが無断欠勤し、彼女が電話にも出ないことを不審に思った上司が警察に通報。

警察がシュルツ宅に到着し、呼び鈴を鳴らすも応答なし

仕方なくドアを蹴破って中へ入ってみると、そこにはペットの猫がいるだけ。

空き巣に物を盗まれたような形跡などはありませんでした。

数日後、シュルツ家の自宅から約20km離れたエルベ川で、マーコの死体が発見されます。

川

彼の体は、コンクリートの重しに繋がれて、川底に沈んでいました。

死体のそばで女性用の自転車も発見されており、これはシルヴィアかミリアムの物ではないかと見られています。

マーコの死体には外傷が無く、その体内から毒物の類も検出されなかったことから、警察は彼の死因を自殺と断定。

仮にそれが真実なら、マーコの妻と娘は彼に殺された可能性が高いですが、しかしその動機は不明です。

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4 マーティン一家の失踪

渓谷

1958年12月7日、米国オレゴン州ポートランドに住むマーティン一家が、クリスマスの飾り付けの材料を採集するため、コロンビア渓谷に向かいました。

父親のケネス(54)と妻のバーバラ(48)、そして3人の娘たちを乗せた車は昼前に家を出発し、途中でガソリンスタンドレストランなど数箇所に立ち寄っており、その時の彼らの姿も目撃されています。

しかしそれ以降、彼らは音信不通となりました。

12月9日、ケネスが職場に顔を出さなかったのをきっかけに、マーティン一家の捜索願いが出されることに。

警察がマーティン一家の自宅を調べてみると、洗濯機に衣類が入れっぱなしで、食器類も乾燥棚に置かれたまま。

glass

さらに、銀行の預金もそのままでした。

マーティン一家が失踪した日に、その自宅から遠くない場所で盗難車(白いシボレー)が発見され、翌日、その窃盗犯としてロイ・ライトという男を含めた二名が逮捕されます。

そのシボレー自体はマーティン一家の物ではありませんが、逮捕された二人は、マーティン一家がレストランに立ち寄った際、店内にいるところを目撃されており、しかも、マーティン一家が店を出るのと同時に店を出たとか。

また、シボレーの発見場所の近くでは38口径の短銃手袋が発見され、手袋については、バーバラが身につけていた物に似ていました。

手袋

ただ、この窃盗事件と失踪事件との具体的な接点は見出されていません。

その後も様々な情報が警察に寄せられたものの、事件解決には結びつきませんでした。

一家の失踪から約3ヶ月後、ボランティアで捜索に参加していた人が、ダルズ市内で、崖に続くタイヤ痕を見つけ、それがマーティン一家の乗っていた車のものと判明。

山

さらに1959年5月1日、ダルズ市付近の川で掘削作業が行われていたとき、川底で掘削機が車と接触

その数日後、次女のスーザン(13)と三女のヴァージニア(11)の死体が発見されました。

恐らく、川底に沈んだ車に掘削機が接触したとき、車のドアが開き、その拍子に二人の死体が車内から排出されたと考えられています。

それぞれの死体の頭部には銃痕があったとする専門家の意見がありましたが、彼女たちの死因は公式には「溺死」と発表されました。

ケネスとバーバラ、長女のバービー(14)の死体および彼らの車は未だに発見されていません。

川

この家族に何が起こったのかについては、大別して2つの説があります。

一つは、運転を誤って車が崖から落ちたというもの。

もう一つは、マーティン一家は誘拐され、その後、犯人によって車ごと崖から落とされたというものです。

5 ジャック一家と連続殺人鬼

パブ

カナダのブリティッシュコロンビア州における中心都市プリンス・ジョージ。

そこで暮らしていた先住民であるジャック一家は、なかなか仕事に恵まれず、経済的に苦しい生活を強いられていました。

1989年8月1日の夜、一家の家長であるロナルド(24)は、地元のパブでとある白人男性と会った後、家に帰るやいなや妻のドリーン(26)に、短期間ではあるものの仕事が見つかったという話をします。

パブで会った男性から紹介してもらった仕事の内容は、伐採作業

伐採

かなりの好条件でしたが、その仕事を引き受けるには、作業場の近くに住居を移す必要がありました。

そこでロナルドは荷物をまとめ、妻と息子のラッセル(9)およびライアン(4)を連れて車に乗り、家を後にします。

午前1時半ごろ、車がベッドネスティ湖に差し掛かったところでロナルドは母親に電話をかけ、仕事が見つかったので2週間ほど家を空けるということを伝えますが、仕事の場所については触れず。

そしてこの電話を最後に、ジャック一家の消息は途絶えました。

彼らの乗っていた車すら未だに発見されていません。

道路

1996年1月28日、プリンスジョージの警察に一本の匿名電話が。

電話の主は、「ジャック一家はゴーディ牧場に埋められている」と一言。

その情報に基づいて警察が牧場を捜索しましたが、死体は発見されませんでした。

ジャック一家に何が起きたのかについては、連続殺人犯に殺されたのではないかとする有力な仮説があります。

その理由は、彼らが車を運転していた道が、「ハイウェイ16」だったから。

ハイウェイ

この道路の一部は、「涙のハイウェイ」とも呼ばれており、そこでは1969年より何人もの女性(その多くは先住民)が行方不明になったり、殺害されたりしています。

この連続殺人の大半を実行した犯人とされているのが、ボビー・ジャック・ファウラーという男。

ジャック一家を襲ったのが彼だとすると、ロナルドがパブで会っていた男の正体もファウラーなのか。

これに関しては確実には分かりません。

ジャック一家が失踪した1989年、ファウラーがどこにいたのかは判明しておらず、ファウラー自身も2006年に獄中で死亡しているのです。

また、「涙のハイウェイ」で発生した連続殺人の全てがファウラーによって行われたのではありません。

何故なら、少なくとも3件の殺人は1996年以降に起きており、その当時ファウラーは婦女暴行事件を起こして収監されていたからです。

刑務所

つまり、このハイウェイで殺人を繰り返していたのは、ファウラー以外にもう一人(あるいはそれ以上)いるということ。

仮に、ジャック一家を襲ったのが、ファウラー以外の人物だとすると、今でもその犯人は、どこかで平然と生活しているかもしれません。

失踪事件発生から29年目になる今年、カナダ連邦警察は、真相解明に繋がりうる情報提供があったことを発表していますが、その具体的な内容は明らかにしていません。

ドリーンの妹であるマーリーン・ジャックは、姉がいなくなってから今までずっと、一縷の望みを持ち続けてきた思いをこう語っています。

「姉が失踪してから29年も経ったなんて信じられない。とにかく皆を家に帰してあげたい」

「そして彼らに何があったのか、真相を知りたい。何も知らないままで過ごす29年間はあまりにも長い」

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