ご近所どうしのトラブルで多く見られる原因の一つは、騒音です。
特に、集合住宅においては、騒音はかなり深刻な問題になりえます。
そして、トラブルの原因は騒音だけとは限りません。
むしろ、騒音よりも厄介なのは、隣人が、常識では考えられない謎の行動を取っている場合です。
カザフスタン共和国のアクタウ市で、そんな理解不能な家族が発見されました。
きっかけは、近所の住民が、その家族のアパートから発せられる恐るべき悪臭に耐えられず、警察に通報したこと。
警察がそのアパートに到着し、ドアをこじ開けて中に入ってみると、そこには大量のペットボトルが、床が見えないほどぎっしりと放置されていました。
災害時に備えて、ミネラルウォーターを備蓄しておいたというのなら、大した問題ではないのですが、残念ながらミネラルウォーターではありません。
尿です。
pixel2013/Pixabay
その家族は、極貧生活を送るうちに、公共料金の滞納によって水道や電気を止められていました。
そこで、用を足すときは、トイレではなく、毎回ペットボトルの中にしていたのです。
約一年間も。
つまり、警察官が目にしたのは、家族の一年分の尿が充填された、数百本のペットボトル。
尿の総量は、優に1300リットルを超えていました。
さらに、キッチンには、汚れたままの洗濯物が山積み。
風呂場も目を覆いたくなるほど汚染されており、ゴキブリが大量発生していたとか。
このアパートに住む、ゼーニャという息子は、数年前に失業し、それ以来家に引きこもっていました。
彼の両親も、それに対して特に何かをするわけでもなく、ある意味、この家族自体が引きこもりの状態だったのです。
警察から事情聴取を受けた彼らは、精神療養施設において、検査を受けることに。
ところで、気になると言えば一応気になるのが、大便はどうしていたのかということ。
これについては明らかにされていませんが、公衆トイレなどで済ませていたのかもしれません。
シャワー中に用を足すのはアリかナシか
PublicDomainPictures/Pixabay
先程の家族は、水道代が払えなかったために、家のトイレが使えず、ペットボトルに用を足していたのですが、トイレを使わずに水道代を節約する簡単な方法があります。
イギリスのイースト・アングリア大学の学生だった、クリス・ドブソンとデブス・トーの二人は、2014年に、シャワー中に用を足すことを提唱するキャンペーンを行いました。
仮に、イギリス国民全員が、一日に一回、シャワーを浴びるときに用を足すと、年間で7億2千万リットルの水を節約できる計算になるのだとか。
これは、水道代に換算すれば、日本円で約5億5千万。
こういった具体的な数字を見ると、我々はかなり水を無駄に使っているように思えます。
確かに、全国民がトイレの水を流す回数が、一日あたり一回分減るわけですから、この方法は、手軽に実行できる節約法と言えるでしょう。
ただ、問題は、衛生的に大丈夫なのか、という点。
この点につき、クリスとデブスが教授に尋ねたところ、シャワー中の放尿は、衛生面で特に問題は無いとのこと。
とは言うものの、清潔志向の強い日本では、こういう習慣はなかなか定着しないような気がします。
〈originally posted on March 21,2020〉