世界で最も呪われたトンネルの数々をご紹介します。
トンネルというのは見方によってはどこか不気味な雰囲気が漂います。
夜中に一人で真っ暗なトンネルの中に入っていくというのは想像しただけでも少し怖いですね。
まあ普通に生活していればそんな機会は滅多にないわけですが。
それはさておき、世界には夜中でなくても近づきたくないような恐ろしいトンネルがいくつか存在するのです。
〈originally posted on March 27,2016〉
1 叫びのトンネル
カナダのナイアガラフォールズにある「叫びのトンネル」は、壮絶な最期を遂げた若い女性の霊魂に取り憑かれたトンネルとして知られています。
この女性が具体的にどういう運命を辿ったのかについては諸説あります。
その一つは、自宅が火事になり、全身が炎に包まれた状態でこのトンネルまで走ってきてそこで息絶えたというもの。
他には、父親によって虐待されたあげく、トンネルで焼死させられたという説もあります。
言い伝えでは、このトンネルの中心部でマッチに火を付けると、その火が消えて女性の叫び声が聴こえるのだそうです。
2 ブルー・ゴースト・トンネル
カナダのソロルドで、心霊研究家が「叫びのトンネル」を探しているときに偶然発見したのがこのトンネル。
その名前の割に外観は青色ではありません。
青色なのは「幽霊」の方です。
このトンネル内で青色の霧のような物体(霊体?)が目撃されてからその噂が一気に広まり、TVでも紹介された結果、毎年数千人が訪れる心霊スポットになりました。
今ではカナダで最も呪われた場所の一つと言われています。
ブルー・ゴーストの正体とされているのが、1903年に起きた蒸気機関車どうしの衝突事故で犠牲になった二人の乗務員。
このトンネルの呪いに拍車をかけるものとして、トンネルの真上を渡る用水路が建設されたとき、洪水で溢れた水が近くの墓地を直撃したという事実があります。
その後、あまりにこの場所が有名になったことから、行政がトンネルの入り口をブロックで塞いでしまいました。
3 フーザック・トンネル
米国マサチューセッツにあるフーザック・トンネルは、1876年に開通した鉄道トンネルで、当時は北米で1番、世界で2番目に長いトンネルでした。
19世紀のトンネル工事には様々な致命的事故がつきまとい、このトンネルを完成させるのに要した24年間で200人近くが命を落としました。
中でも特に酷かったのは1867年10月17日に発生した事故で、ガス灯から漏れ出たガスが引火して大爆発を起こし、13人が犠牲になったのです。
フーザック・トンネルの幽霊の噂はトンネルが完成する前から既に存在していました。
1865年、トンネル内で作業中だったケリーという男性が爆薬を使うタイミングを間違えて他の作業員二人を死なせてしまい、彼自身はその後、絞殺体で発見されたのです。
ケリー殺害の犯人は明らかとなっていませんが、このトンネル内で亡くなった人たちの霊の仕業であるという噂が広まり、この頃から霊に憑かれたトンネルというイメージが定着したようです。
4 ビッグ・ブル・トンネル
米国ヴァージニア州にあるビッグ・ブル・トンネルでは、1901年と1904年にそれぞれ作業員がトンネル内の事故で亡くなりました。
1905年、貨物列車がこのトンネルを通過した直後にエンジントラブルを起こして停車し、乗務員の一人が警告のサインを設置するためにトンネル内へと走って行ったところ、すぐに血相を変えて戻ってきたのです。
彼の話によれば、普通の人間では耐えられないような不気味な声を聞いたとのこと。
他の乗務員が真相を確かめるべくトンネルへと入って行くと、確かに壁の向こうからうめき声のようなものが聞こえてきました。
この恐ろしい体験談の信憑性が気になるところですが、「ピッツバーグ・プレス」という新聞がこの怪奇現象について取材したところ、複数の人から同様の体験談が得られ、かなり真実味の高い話であることが分かっています。