110番通報は、ほとんどの人にとって、縁の無いものである。
しかし、世の中には、イタズラを含め、訳の分からない理由で通報してしまう連中が、わずかながら存在する。
そういった事情は、日本のみならず、海外でも同じ。
今回は、海外で実際にあった、おバカな110番通報の事例をご紹介しよう。
〈originally posted on November 24,2014〉
1 イケメン補佐官に惚れた女
最初にご紹介するのは、米国オレゴン州のアロハで起きた珍騒動。
2人の補佐官が、住民からの苦情を受けて、ある女性の家を訪ねた。
苦情の内容は、彼女の家から出ていた騒音である。
それ自体はさほど珍しいことではないが、彼らが帰った後にとった彼女の行動が少々変わっている。
彼女は、補佐官のうちの一人がイケメンだったので痛く気に入ってしまい、いてもたってもいられず、すぐさま911コールをする。
そして、そのイケメン補佐官になんとしても戻ってきてくれるように伝えたのだ。
通報を受けたイケメン補佐官が彼女の家を再び訪れると、そこには何の緊急事態も発生していない。
おバカな理由で通報されたと知った彼は、911コールを乱用したとの理由で女を逮捕。
結局、彼女は、数千ドルの罰金と禁固1年を言い渡されるはめになった。
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2 車に閉じ込められた!?
米国フロリダに住むある女性は、車の中に閉じ込められてしまったと警察に通報した。
キシミー市にあるウォルグリーンという薬局の駐車場でパニクっていた彼女の通報内容は、以下の通り。
「エンジンがかからないの!閉じ込められたわ」
「電気系統もダメみたい」
「中はどんどん暑くなってきてる。気分も悪いわ」
その後、警察から「ドアのロックを外すように」と指示された女性は、その当たり前すぎる指示に従って、難なく外に出ることができた。
3 寂しすぎて通報した男
という、45歳、無職の男性は、何と27000回も911コールをしてしまった。
その驚くべき理由は、
「寂しかったから」
だそうだ。
話し相手が欲しくて、多いときには1日に数百回もかけていたのだとか。
45歳で無職なら、孤独な毎日を送っているのも無理はないが、警察に無駄な通報をするヒマがあるなら、普通に仕事を探した方が良かったのではないだろうか。
4 チキンナゲットが売り切れでブチギレ
米国フロリダ州に住む27歳のラトレッサ・グッドマンは、マクドナルドで注文していたとき、チキンナゲットが無い、というとんでもない理由で通報した。
警官が問題の店舗に行って、本人から詳しく事情を聞いてみると、どうやら彼女はチキンナゲットがあると思ってメニューを注文したのだが、ナゲットが品切れだったので、店側から「マックダブル」を代わりに出すと言われたらしい。
ところが、彼女はマックダブルなど要らないので、金を返せとごねだしたのだ。
そして、怒りの収まらない彼女は、警察に通報するという暴挙に出たのだが、結局911コールの乱用で逮捕されてしまった。
5 夫がいやらしい映画を見てるの!
ドイツのアーヘン市に住む44歳の女性は、あるとき、泣きながら警察に緊急通報をした。
その驚くべき通報内容は、
「夫が私の目の前でいやらしい映画を見てるの!」
というもの。
警察官がその女性のアパートに到着すると、困惑気味の彼女をよそに、エッチな映画を観ているダンナの姿が。
警察官は、自分達に出来ることは何も無いと告げ、彼女をカウンセラーに任せた。
6 算数の問題が解けない!
という名前の4歳児は、なんと算数の宿題が解けないと言って警察に電話し、助けを求めた。
こんなメチャクチャな通報でも、警察官は、一応相手をしてあげたそうである。
それにしても、このちびっ子、まずは親に聞いてみるという発想は無かったのだろうか。
7 彼女の冷たい足
あるとき、中国の寧波市に住む女性が、警察へ通報した内容が驚きである。
何と、彼氏が自分の冷たくなった足を温めてくれないといって電話してきたのだ。
さらに驚くべきはその直後、今度は彼氏の方からも通報があり、彼女の要求が過剰だと文句を言ってきたのである。
警官が二人の住むアパートにかけつけ、喧嘩の仲裁を試みるが、なかなか収集がつかない。
そこで、彼氏の方には「彼女の足を温めるのは彼氏の義務だろ」と説得。
彼女の方にも「でも彼氏の優しさに甘え過ぎてはダメだ」と釘をさした。
結局二人の怒りは収まり、その警官に感謝の言葉を述べたのだとか。
8 ナイトクラブの泥酔男
米国オレゴン州ビーバートンに住む男性は、ナイトクラブへ行った際、泥酔しきっていたために入店を断られてしまった。
納得のいかなかった彼はすぐに警察へ通報。
しかし、駆けつけた警官から色々と質問を受けるうちに、靴下に隠してあったコカインを発見され、その場で逮捕となった。
9 虚偽の通報で自分がお縄
最後は、米国フロリダ州サラソータでの珍事件。
交通違反を犯し、パトカーに追われていた男が、パトカーを撒くために一計を案じ、近くで強盗が起きたというニセの通報を入れた。
彼を追っていたパトカーは、一旦追跡を断念。
しかし、同じエリアをパトロール中の別の警察官が、偶然にもその男の車を目撃。
警察官は、その車を駐車場まで追跡し、停止させた。
その結果、男の車の中に銃が見えたことから、強盗犯人であると判断され、彼は逮捕となった。
つまり、この男、強盗事件が起きた、というニセの通報のせいで、自分が強盗犯と間違われ、逮捕されてしまったのである。
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