恋人どうしが、普段よりもさらに愛を深めあう日。
それが、クリスマス。
今回は、知ってるようで意外と知らない、クリスマスに関する雑学をご紹介します。
恋人とまったり過ごせる予定の人にも、仕事でデートどころではない人にも、仕事が無くて路頭に迷っている人にも、クリスマスは平等に訪れます。
そんなクリスマスには、あまり知られていない事実がけっこうあるのです。
〈originally posted on December 23,2015〉
1 年始にクリスマス
世界の多くの国では12月25日がクリスマスとなっていますが、(東方)正教会が普及しているロシアなど一部の国では、1月7日にクリスマスを祝います。
ちなみに、クリスマスは本来何を祝うのかと言えば、これはもちろんキリストの生誕です。
ところが、キリストの正確な誕生日は誰にも分かりません。
誕生日が12月25日と決められたのは、紀元350年にユリウス1世によってであるとされています。
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2 「クリスマス」の語源
これは、古い英語表現の、
Christesmaesse
=Christ’s mass(キリストのミサ)
から来ています。
また、クリスマスはよく「Xmas」と省略されますが、この「X」はギリシャ語でキリストを表す語の最初の文字が元になっています。
16世紀からこの表現が使われ始め、一説によれば「Christmas」 という単語が持つ宗教的な意味合いを無くす目的があったそうです。
3 クリスマスツリーの起源
現在のようなクリスマスツリーは、16世紀のドイツで生まれ、それが19世紀半ばにイギリスで広まったとされています。
また、もともと飾り付けに使われていたのはリンゴやナッツだったそうです。
そして、今のような電飾が初めて使用されたのは1895年。
ちなみに、これまでで最もお金のかかったクリスマスツリーと言われているのは、2010年にアラブ首長国連邦のエミレーツ・パレスに造られたもので、その費用はなんと1100万ドルを超えていたとか。
4 屋内ツリーの危険性
クリスマスツリーとして使われれる松の木には「白カビ」と呼ばれるカビが付いていることがあります。
庭で外気に晒されているかぎりは特に大きな問題は無いのですが、これが家の中にあると話は別。
暖房で暖められた室内では、約2週間でカビの胞子が6倍にも増えるそうです。
これらのカビが要因となって、場合によっては気管支炎などの病気を引き起こすこともあるので注意が必要。
と思われた方もいるかもしれませんが、プラスチック製のツリーの場合は1年間で溜まりに溜まった塵・ホコリが室内に飛散する可能性が高く、これが原因で喘息を引き起こすこともあるそうです。
5 サンタクロースの秘密
サンタクロースのモデルは、紀元4世紀にアナトリア半島(小アジア)南西部のリュキアで活動していた「ミラのニコラオス(聖ニコラウス)」だというのが定説です。
彼にまつわる「伝説」は山ほどあるのですが、仮にその全てが真実だとすると、ニコラウスはテレポーテーションやテレパシーが使える超人でなければなりません。
つまり、それらの伝説の多くは想像から生まれただけということになります。
サンタが北極に住んでいるという「設定」なども、ある広告に使われたイラストが元になっているようです。
ちなみに、どうしてもサンタの作業場を覗いてみたいという方は、フィンランドにあるロヴァニエミという町を訪れれば、その夢を実現できます。
ここは、あらゆる映画の中で描かれているようなサンタの作業場がそのまま再現されているのです。
ところで、現在のようなサンタのイメージは、1863年に漫画家のトーマス・ナストが週刊誌に掲載したイラストが元になっています。
そして、そのイメージを一歩前進させて、赤と白を基調にしたサンタの衣装を定着させたのが、1931年に大々的に行われたコカ・コーラのキャンペーンだと言われています。
確かに、サンタの衣装はコカ・コーラの色と合致していますね…。
それにしても、大昔に存在した人物が今でも世界中で愛されるキャラクターになっている理由は何なのか。
これは、多くの会社が年末のホリデーシーズンに向けてのキャンペーンにサンタを利用してきたのが主な原因だと考えられています。
6 プレゼント禁止
クリスマスにプレゼントを上げるという習慣は今では常識ですが、かつてカトリック教会はプレゼントを禁じていました。
その理由は、プレゼントをあげる行為が不信心につながると考えられたため。
ちなみに、1659年から1681年の間、ニューイングランドではクリスマスを祝うこと自体が禁止されていました。
7 二つのクリスマス島
インド洋と太平洋にそれぞれ、
クリスマス
という名前の島が実在します。
だからどうした、と言われても困ります。
8 宇宙で「ジングル・ベル」
クリスマスの時期によく耳にする「ジングル・ベル」の歌は、宇宙空間で最初に歌われた曲なのだそうです。
9 クリスマスに食べるものといえば…
クリスマスには七面鳥を食べるのが当たり前である欧米の人からすると、ケンタッキー・フライド・チキンが定番となっている日本の習慣は奇妙に思えるそうです。
しかし時代を遡ると、イングランドではクリスマスに「豚の頭」を食べるのが常識という時代がありました。
10 クリスマスと死亡率の関係
クリスマス・シーズンは他の時期よりも人の死亡率が上がる、というのは一面においては真実のようです。
その主な原因は、呼吸器疾患や、消化器疾患、心臓疾患などの病気。
また、雪で路面の状態が悪いときに交通量が増えることによる事故なども考えられます。
一方で、クリスマスになると自殺率が上がる、というのは一概には言えないようです。
アメリカのペンシルベニア大学が行った調査によると、クリスマスの時期にはむしろ自殺率は下がっているそうです(もちろん、アメリカでの話ですが…)。
これは、クリスマスから年始にかけて普段会わないような人と会う機会が増え、そのことが精神的な支えになっているのが原因と考えられています。
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