残念な顔に生まれてしまった人たちにとっての最終手段。
それが、美容整形。
テレビでもよくやっています。
「ゴリラと呼ばれた女性が、大変身!」
みたいな。
しかし、美容整形は、100%確実ではありません。
ごく稀に、失敗もあります。
今回は、美容整形を行って、悲惨な結果が待っていた人たちの話です。
〈originally posted on March 19,2020〉
1 ポパイのような腕を手に入れた代償
マッチョになりたい……。
こう願う男性は多いことでしょう。
男として生まれた以上、男らしい体格を目指すのはごく自然なこと。
しかし、細マッチョならまだしも、鉄骨を軽々と曲げられそうなくらいのゴリマッチョになろうと思えば、かなりの努力と時間、そしてプロテインが必要です。
ロシア在住のキリル・テレシンという23歳の男性は、そんな手間をかけることに耐えられませんでした。
そこで彼は、美容整形によって、モリモリでゴリゴリの、巨大な上腕二頭筋を手に入れたのです。
その大きさは凄まじく、彼自身の顔よりもデカいのではないかと思うほど。
少し残念なのは、彼のボディのマッチョさは、上腕だけに集中しており、その他の部分は、至って平均的な体格であること。
つまり、上腕だけ異様に膨れ上がっており、かなり目立つのです。
そんなところから彼に付いたあだ名は、ポパイ(ただし、ポパイの腕は、上腕ではなく前腕が太い)。
コミックに登場するポパイは、ほうれん草さえあれば無敵ですが、キリルの場合はそうはいきませんでした。
ポパイの腕を手に入れるために、彼の左右それぞれの腕に注入されていたのは、約3リットルもの「ワセリン」です。
このワセリンが、腕の内部を限界まで満たし、筋肉や血管を圧迫し、その結果、細胞組織が死滅。
それに伴い、高熱や激しい痛みに苦しめられるようになりました。
このままでは両腕を切断せねばならない状態になったため、彼は遂に、手術で大量のワセリンを除去することを決意。
手術は成功し、彼の腕は、一応普通の状態に戻ったのですが、もともと存在していた筋肉の一部は失われてしまいました。
ちなみに、ロシアでは、ワセリンを注入することによる美容整形の例が増加傾向にあるそうです。
2 脂肪吸引を依頼したのに、全く脂肪が減らなかった女性
イギリス人のジャネットという女性は、お腹に溜まった脂肪と、たるんだ皮膚に悩まされていました。
エクササイズによって、引き締まったお腹を手に入れようとしたものの、限界を感じ、2015年に美容整形手術を受けることに。
国内のクリニックは料金が高いので、海外で格安のところにしました。
しかし、彼女が訪れたクリニックは、現金だけしか受け取らず、領収書の発行も無し。
この時点で怪しい空気が漂っていますが、案の定、ジャネットは、そこで手術を受けたことを後悔することになりました。
腹部の切開は行われたのですが、肝心の脂肪吸引がなされず、彼女のお腹の脂肪は1グラムも減っていなかったのです。
たるんだ皮膚も相変わらず。
つまり、ジャネットは、海外まで行って、ただお腹を切って縫い合わせただけ。
何も変わっていないだけならまだいいですが、非常に雑な縫合のせいで、彼女の腹部には、大きな、醜い傷跡が残りました。
イギリスに戻った彼女は、まともな美容外科を何軒か訪ねて相談しましたが、あまりに酷い手術がなされていたので、医師もお手上げだったとか。
その後、ようやく一人の医師が、ジャネットの腹部を修復することに成功。
彼女は元の体を取り戻したわけですが、これは、海外の格安美容整形が、いかに危険かを物語っている事例といえます。
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3 胸に殺されかけた女性
オーストラリアのブリスベン在住のナタリー・アレクサンダー(26)という女性は、長年、原因不明の症状に苦しんでいました。
毎日、二日酔いのように頭がぼうっとして、時々、体に強い痛みを感じるのです。
酷い場合は、吐き気を催し、頭痛に襲われ、全身が痺れることも。
医師に診てもらっても、特に健康面での問題は無い、と言われるだけ。
苦しさから一向に逃れられないので、死ぬことを考えたこともあったとか。
しかし2019年、自分と同じような症状に悩む人たちのコミュニティをネット上で見つけ、彼女は遂に、自分の体を蝕んでいるモノの正体を知ることになります。
それは、胸です。
今から7年前、彼女は豊胸手術を受けていたのですが、その際のインプラントが、彼女の健康を害していました。
胸のインプラントが、頭痛や痺れを引き起こしているなどとは、思いも寄らなかったことでしょう。
手術によってそのインプラントを摘出してから、ナタリーの健康は回復しました。