牛丼の特盛
を注文したら、なぜか並盛が出てきた。
これはまだ許せます。
では、親子丼を注文したら、海鮮丼が出てきた場合はどうか。
これは……その時の気分によるでしょう。
メイドカフェであれば、客からのオーダーを派手に間違えても、咄嗟にドジっ娘属性を装ったメイドさんが渾身のテヘペロを繰り出せばそれで問題は解決します。
しかし、他の店ではそうはいきません。
店にも客にも悪夢が待っているケースもあるのです。
〈originally posted on November 3,2019〉
1 30年の習慣をぶち壊したチキンナゲット
イングランドのノリッジ在住のジョー・ローズという女性は肉を一切口にしない生活を30年以上続けていました。
しかし2018年、彼女が地元のパブでスキャンピ(エビのようなロブスターのような、何かそんなやつ)を注文したときに悲劇は起こったのです。
テーブルで夫と談笑しながら、出された料理を何気なく口に入れたところ、どうもエビとは異なる食感が。
よく確かめてみると、そればチキンナゲットでした。
普通の人なら大した問題では無いでしょうが、肉を食べないのが当たり前になっていたローズにとって、これはあってはならない恐ろしい事態。
彼女は急に吐き気を催すなど体調が悪くなり、店のマネージャーに苦情をぶつけました。
しかし店側は、迷惑料として料金から10ポンドの値引きをしたものの、それ以上の対応は無し。
そのマネージャーは、「店内が特に混雑していたのが原因」とだけ語っています。
海外では、ベジタリアンなど、肉を一切口にしない客が、飲食店で誤って肉を出されて大問題になるケースがたまに発生します。
場合によっては訴訟に発展することもあり、そうなるともはやテヘペロでは済まないでしょう。
2 間違えて超高級ワインを出してしまったウェイター
店員がオーダーを間違えるのは、客にとって悪いことばかりではありません。
2019年、イギリスのマンチェスターにあるレストランで、ある男性が260ポンド(約36000円)のワインを注文したところ、間違って4500ポンド(約62万円)の「シャトー・ル・パン」というワインが出てきたのです。
その客は、目の前のワインがそんな高級ワインだとはつゆ知らず、ゴキュゴキュ飲んでいたとか。
その後、店側が誤りに気づいたのですが、時既に遅し。
客のミスではないので、追加料金等は発生していません。
ちょっと気になるのは、単純ミスをやらかしたウェイターに対する処分。
これに関しては、特にお咎めは無かったようです。
むしろ店のオーナーは、そのウェイターに「こういうミスは誰にでもある。元気出せ!」と励ましの声をかけたとか。
3 葬儀の後でハイにさせられた参列者
ドイツでは、葬儀の参列者たちが、故人を追悼する意味を込めて、レストランなどで会食を行う習慣があります。
2019年8月、ドイツのロストク市にあるレストランで、そのような会食が行われていたとき、13人の客が次々と体の不調を訴え始めました。
原因は、彼らに出されたケーキ。
と言っても、ただのケーキではありません。
大麻入りのケーキです。
故人を偲ぶための会食の場で、全員がハイになっていたのですから洒落になりません。
それにしても、なぜ大麻入りのケーキが客に出されたのか。
詳細は明らかになっていませんが、その店の従業員の娘(18)が、ケーキの材料に大麻を混入させた疑いがあるとのことです。
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4 トイレの水をリサイクルするレストラン
ベルギー西部のクールネという町には、非常に特殊なレストランがあります。
その店には、公共の水道が通っていません。
しかし、レストランは大量の水を使用しないことには成り立たないはず。
では、その大量の水はどこから調達してくるのかというと……。
トイレです。
トイレで流した水をリサイクルしているのです。
つまり、この店で何かを注文すると、元々はトイレの水だったものがグラスに入れて出されます。
汚水を5段階で処理する浄化システムを利用しているので、トイレの水とはいえ純度は問題なし。
むしろ、処理された直後の水は純度が高すぎるくらいなので、店側でミネラルを混ぜているそうです。
健康には何の害も無いキレイな水なのですが、しかし元はトイレの水。
そう考えると、ちょっと抵抗がありますが……。