どう足掻いたって、この世は所詮、不平等に満ちている。
いくら平等な社会を目指しても、待っているのは、笑うしかないほど不平等な現実。
大人の世界はもちろんのこと、子供の世界でも、この真実は変わりません。
欲しい物は何一つ手に入らない子供がいる一方で、欲しい物は何でも与えられる子供がいる。
しかも、そうやって極限まで甘やかされた子供が、将来ダメな大人になるとは限りません。
不遇な子はひたすら厳しい人生を送り、恵まれた子は勝者として君臨する。
そうなる可能性の方が高いような気がします。
〈originally posted on October 28, 2023〉
1 マイ動物園
貧しい家庭に生まれた子がペットを飼うのは難しいでしょう。
人間が食べていくのもやっとなのに、ペットのための食費など出していられませんから。
しかし、リッチな子供は違います。
ドバイ在住のラシュド・ベルハサは、子供の頃から動物に囲まれる生活を満喫していました。
2匹や3匹という次元の話ではありません。
彼は自分だけの動物園を所有しているのです。
キリンやトラなど、ド定番の動物たちを始めとする約500匹が飼育されています。
パリス・ヒルトンやマライア・キャリーなどの有名人が訪れたこともあるほど本格的な動物園なのだとか。
さらに、10代にしてロールスロイスやランボルギーニ、フェラーリといった高級車を6台所有していました。
当時、彼は免許を持っていませんでしたが、金持ちにとってそんなことは些末な問題です。
それらの高級車でどこかへ行きたければ、運転手を雇えばいいだけの話。
彼のドバイ愛は非常に強く、高級車で街の景観を楽しむだけにとどまりません。
上空から街を眺めたくなったら、水上飛行機をチャーターして空の散歩にくり出すのです。
チャーターのための費用など、彼にとっては一般市民の電車代のようなもの。
そんなラシュドは、自分のリッチな生活をYouTubeやインスタグラムでも紹介。
それぞれ、180万人と140万人のフォロワーがいます。
甘やかされて育っても、勝ち組は勝ち組。
それをよく体現している人と言えるでしょう。
2 小遣い半額で「絶望的」な生活
米国ロサンゼルスに住むニコレットという女性は、15歳にして月の小遣いが日本円で32万円もありました。
しかしあるとき、さすがに甘やかし過ぎだと感じた母親が、毎月の小遣いを半額にすると宣言。
それでも16万円です。
15歳の小遣いとしては十分過ぎるでしょう。
ところが、毎月ブランド商品に散財してきたニコレットとしては、まるで死刑宣告を受けたようなもの。
彼女の話によれば、「最低限」の暮らしを維持するだけでも30万円は必要だとのこと。
それだけのお金が無ければ、欲しい服も、必要な靴も買えず、全然足りないのです。
母親のニーナは、金に困った娘が消費者金融などで借金をしないよう、彼女がどこへ行くにも自分の車に乗せて行き、監視の目を光らせていたとか。
これに対し、ニコレットは「これからどうやって生活していけばいいの?」と大激怒。
甘やかされる生活に慣れきった子供は、そう簡単には普通の生活を送ることは出来ません。
3 ヘアカットのためだけにロンドンからモスクワへ
イギリスのロンドン在住のジュリア・スタキヴァという女性は、9歳のころに両親からルイ・ヴィトンのバッグとグッチの靴をプレゼントされました。
それ以来、自分の見た目をいかに美しくするかということに執着するようになったとか。
そんな彼女がひと月に服に費やす金額は、日本円で優に300万円以上。
さらに、一年で美容や整形に費やす金額は500万円超え。
彼女の見立てでは、これまでに購入した服の合計金額は、3億円近いとのこと。
これだけでも驚きですが、さらに驚くことに、ヘアカットをするためだけに、ジュリアはロンドンからモスクワまで飛行機で移動するのです。
近所の散髪屋で済ませる筆者とは次元が違いますね。
4 札束ばらまきドライブ
昨今、日本で強盗事件が多発しているのはご承知のとおり。
真面目にコツコツ働いて稼いだ金を、暴力で奪っていく犯人は何とも許しがたい。
では、強盗とは逆の行為をする者がいたらどうか。
今から数年前に、ロシアのペテルブルク市内の道路で、そんな若者たちが目撃されました。
彼らは大音量で音楽を流しつつ、車の中から札束を外へ放り投げて移動していたのです。
何をしたかったのかはよく分かりませんが、生活していくのに彼らが何の苦労もない環境にいることは確かでしょう。
自分たちの行為を動画に撮り、その後SNSにアップロードしていたことから、単に目立ちたかっただけかもしれません。
ただ、残念なことに(?)、通りを歩く人々の中で、「札束投げ」に注目する者は一人もいなかったとされています。
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5 クリスマスに300個のプレゼント
イギリスに住むエマ・タッピングという女性には、二人の娘と一人の息子がいます。
その子供たちや、彼女の両親などに送るクリスマス・プレゼントの数は、毎年300個を超えています。
普通、親が子供のためにクリスマス・プレゼントを購入するのは年末が近づいてからですが、エマは一年中、プレゼントになりそうな物を購入しているのです。
そして、毎年8月からプレゼントのラッピングを開始。
夏から準備を始めないと、12月にとうてい間に合わないのです。
そんなエマが、うず高く積み上げられたプレゼントの山を写真に撮り、SNSに上げたところ、それを見た多くの人達からバッシングが。
中には、そんな大量のプレゼントを子供に贈るのは、ある意味児童虐待である、と非難する人も。
そんな批判に対し、彼女は、自分は金持ちでもなんでもないと反論。
プレゼントは300個以上もありますが、それらの購入費用は、合計で1500ポンド(約27万円)程度なのだとか。
27万円でもちょっと高すぎるような気がしますが、エマにとっては、数こそが重要なのでしょう。
一方、そんな彼女と真逆のクリスマスを送る母親が、ジェン・ゲイルという女性。
彼女が子供たちにあげるプレゼントは、すべて中古品です。
おまけに、クリスマスツリーも本物の木ではなく、不用品などを寄せ集めて作った「クリスマスツリーもどき」。
彼女は、プレゼントそれ自体よりも、子供たちとクリスマスを過ごす時間や思い出を大事にしたいのだと話しています。
300個のプレゼントか、一人1個の中古品か。
子育ての難しいのは、どちらが正解とは言い切れないところでしょう。
(などと、子供もいない男が言ってみる……)