ゲーム機を欲しがる子供に、間違っても「ツインファミコン」を買ってはいけません。
まあ、そもそも売ってないですが。
それはさておき、サプライズとしてゲーム機をプレゼントする場合は、子供が遊びたいゲームがそのハードで動くのかを確認しておかないと、悲惨なことになります。
マリオやカービィが好きだと言っている子供に、Xbox Series Xを与えても、子供の笑顔は見られないのです。
ゲームに詳しくないお父さん、お母さんは注意しましょう。
では、ゲーム機以外の、子供向けのおもちゃであれば問題ないのかと言えば、そうとも限りません。
何の害も無さそうなおもちゃにも、罠が潜んでいることはありますから。
〈originally posted on December 22,2019〉
1 毒舌コアラと過ごす日々
2014年11月、2人の子供の母親である、マリア・ブルワー(33)は、3歳の娘ミーガンへの誕生日プレゼントとして、喋るコアラのぬいぐるみを購入しました。
電池で駆動するそのコアラをミーガンの横に置き、マリアはしばらく様子を観察。
するとコアラは、まず喉を鳴らすような音を出し、続いて寝ているときのイビキの音を出します。
かと思えばいきなり、
「クソッタレがっっっ!」
と毒づいて、そしてまたイビキの音。
これを聞いたときのマリアの驚きようは想像に難くないでしょう。
メディアの取材に対し、彼女はこう答えています。
「コアラがどんな鳴き声なのかはよく知らないけど、『クソッタレ』とは言わないはずよ」
「子供にはこういう表現を覚えて欲しくないわ」
このコアラは、イギリスのハンプシャー州フェアラムのショップで、彼女が夫と選び、35ポンド(約5000円)で買ったもの。
しかし、隙あらば「クソッタレ」を連発するコアラを部屋に置いておくわけにもいかず、マリアはショップに返品しに行きました。
ショップ側も、コアラが不適切な言葉を発する事実を確認し、店内から毒舌コアラを全て撤去しています。
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2 カバのぬいぐるみから飛び出すカミソリの刃
2018年、イギリスのダービーシャーに住むシャノン・ブランドンは、ある日、2歳になる娘アヴァのために、カバのぬいぐるみを買い与えました。
しかし数日後、アヴァがそのぬいぐるみを母親に見せながら、「ここ、尖ってる」と妙なことを言い始めたことから、シャノンはぬいぐるみを手に取り、異常が無いかを確認。
すると、確かにぬいぐるみの口元の辺りに何か鋭いものが埋まっている感覚が。
気になったので、購入した店に彼女がぬいぐるみを持っていくと、店員が自らそれを調べました。
そして、店員がぬいぐるみの口元をムギュッと指で押した瞬間、カミソリの刃が飛び出したのです。
その長さは6~7センチ。
子供がぬいぐるみで遊ぶときは、両腕で抱きしめるのが普通ですから、危険極まりない商品です。
カミソリの刃はぬいぐるみ内部に埋まっていたので、何者かによるイタズラの類ではなく、製造過程で混入した疑いが濃厚。
購入して数日後に気づいたから良かったものの、そのままずっと遊んでいたら、アヴァは洒落にならない怪我を負っていた可能性もあります。
3 たかが「K」、されどそれが3つ集まると……
欧米において非常に有名なお菓子の一つに、「キンダーサプライズ」というものがあります。
卵型のチョコレート菓子で、実際の卵のように外側のチョコレート部分を割ると、おもちゃの入ったカプセルが出てくるのです。
2019年1月、オーストラリアのビクトリア州在住の女性が、子供のために買ったキンダーサプライズから、信じがたいおもちゃが出てきてショックを受けました。
それは、キンダーサプライズのマスコットキャラクター(白い卵に手足が生えている、ハンプティ・ダンプティ的な造形)が、3つの青い風船を持っているフィギュア。
問題は、その風船に書かれたアルファベットです。
全ての風船に「K」の文字。
3つ合わせて「KKK」。
日本ではあまり意識されませんが、欧米では「KKK」はクー・クラックス・クラン(白人至上主義団体)を連想させます。
同じように「KKK」に気づいた購入者たちが、SNSでその写真を投稿し、この事実が一気に拡散。
ある人は、
「白い卵がKKKを掲げるなんて、やるねぇ、キンダーサプライズ」
と、皮肉たっぷりにコメント。
これを受けてメーカー側は、公式に謝罪し、このおもちゃが入った商品の製造を中止した上で、店舗からも撤去すると発表しました。
ちなみに、メーカーによれば、「K」の文字はあくまでキンダーサプライズの「K」であり、その風船がたまたま3つ並んでしまっただけとのこと。
それが真実かどうかは定かではないですが、たとえアルファベット3文字でも、消費者を激怒させかねないことを、メーカーはよく認識しておくべきでしょう。
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4 実弾の入ったアサルトライフルを新生児にプレゼント
2019年12月、米国フロリダ州に住むヴェロニカ・アルバレス=ロドリゲスとその夫は、友人であるローザス夫妻の出産前パーティに出席するため、新生児用にベビーバウンサー(赤ん坊の動きに合わせて揺れるベビーチェア)を購入しました。
ところが、パーティ当日、ヴェロニカたちからプレゼントを受け取ったジョナサン・ローザスは、早速箱を開けてみて、こう叫んだとか。
「君たち、銃を買ったのか!?」
箱の中には、ベビーバウンサーとは似ても似つかぬ、「モスバーグ 715T セミオートライフル」が入っていました。
しかも、実弾装填済み。
奇妙なことに、パッケージは有名な子供用品メーカーのもので、ベビーバウンサーの写真もしっかり印刷されており、中古品でもなかったのです。
それなのに、出てきたのはアサルトライフル。
アメリカがいくら銃社会だとは言っても、新生児にライフルを与えるのは流石に度を超えています。
パーティーに出席していた他の人たちの中には、ヴェロニカのイタズラか何かだろうと思った人もいたようです。
その後、警察が来て、銃を調べたところ、やはりその銃は本物でした。
結局、銃は警察がしばらく保管することになりましたが、何故そんな物が子供用の商品に入っていたのかは、よく分かっていません。