大食い大会
は、素人が簡単に手を出せない領域です。
それだけに、大食い関連の特番は、テレビで人気のコンテンツの一つ。
そういった大会は、基本的に一般人でも参加出来ます。
大食い番組で有名な某テレビ局では、底なしの胃袋に自信のある大食い選手を、公式サイトで随時募集中です。
また、大食い選手に食べて欲しい食材も、サイトから誰でも投稿可能。
しかし、大食いや早食いは、それ自体に危険な面があります。
特に、出される食材によっては危険度がグンと上がるのです。
よって、テレビ局側は、この点に十分注意すべきでしょう。
また、一般人が、文化祭や学園祭などで大食い大会を企画する場合にも、食材は慎重に選ばねばなりません。
〈originally posted on February 23,2020〉
1 チョコレートケーキ
2020年2月、ロシアのモスクワ市内にあるバーで、チョコレートケーキの早食い大会が催されました。
手のひらサイズの円形のケーキが、皿の上に3つ用意され、参加者はそれを次々と食べていきます。
その参加者の中にいたのが、医学部生のアレクサンドラ・ユーディナ(23)という女性。
ちなみに彼女は、半年前に、白血病であると診断されていたとか。
コンテストが開始され、参加者が一斉にケーキを頬張っていく中、ユーディナは、突然ケーキが気道に詰まり、呼吸困難に陥りました。
すぐに、周りにいた人が救急車を呼びましたが、救急隊員が到着したときには時既に遅し。
ユーディナは、もともとこの大会に出るつもりは無かったのですが、直前になって出場を決めたそうです。
2 ゆで卵
イングランドのグリムズビーという町に住んでいた、シャロン・ディクソンという女性(当時54歳)は、町で彼女を知らない人はいないというほど、地元住民から親しまれていました。
そんなシャロンが、2013年4月、あるパブで開催された、ゆで卵の大食い大会に参加。
そして彼女もまた、大食い中に喉を詰まらせてしまいました。
見物人の通報によって、約4分後に救急隊員が駆けつけ、彼女は病院で治療を受けることに。
しかし、その数日後に、シャロンは帰らぬ人となりました。
3 生卵
ゆで卵は、一気食いすれば喉が詰まることは予想できますが、では、生卵ならOKかというと、そうでもありません。
2012年、チュニジア北東部のケルアンという町で、20歳の男性が、友人との賭けで生卵の一気食いに挑戦したところ、28個を飲み込んだ直後、胃に激痛が走りました。
彼はすぐに病院に搬送されたものの、到着して間もなく、医師が死亡を確認。
恐らく、卵の中にサルモネラ菌が含まれていたのではないかと考えられています。
4 ドーナツとパンケーキ
2017年4月の全く同じ日に、同じような早食い選手権で亡くなった人たちがいます。
一人は、米国コロラド州デンバーで、ドーナツの早食い選手権に出場していた、トラヴィス・マルーフ(42)という男性。
もう一人は、米国コネチカット州の大学生だった、ケイトリン・ネルソンという、当時20歳の女性。
彼女は、大学のサークルがチャリティ目的で開催した、パンケーキの大食い選手権に参加していました。
5 バナナ
2009年、イングランドのレスターシャーで、クリス・スワンという男性が、チャリティ企画として、バナナの大食い大会を計画しました。
ところが、医師からの警告を受けて、この大会は中止に。
警告の理由は、バナナの一気食いによって、心臓発作を引き起こす危険性があるから。
バナナに含まれるカリウムは、一度に大量に摂取すると、心臓に大きな負担がかかるのだとか。
バナナは健康的なフルーツというイメージが強いですが、大食いの食材としては、不向きなようです。
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6 ゴキブリ
2012年10月、米国フロリダ州で、爬虫類を専門に扱うペットショップのオーナーが、非常に変わった大食い大会を開催しました。
それは、ゴキブリの大食いです。
と言っても、それらのゴキブリは、不衛生な調理場の床をカサカサと走っているやつではなく、爬虫類の餌として利用するために、一から飼育されたもの。
よって、ばい菌等は保有していません。
そして、この奇妙な大食い大会で王者となったのが、エドワード・アーチボルド(32)という男性。
しかし、勝利の余韻に浸ること僅か数分で、彼は急に気分が悪くなり、すぐに病院へ。
残念ながら、命は助かりませんでした。
他の出場者も同じようにゴキブリを食べていましたが、エドワード以外に体調不良を訴えた者はいなかったそうです。