人間の脳力を上げる効率的な方法とは何か。
我々の脳にはまだまだ謎が多く、その潜在能力を存分に引き出すのは容易ではありません。
しかし、近年の研究で明らかになった事実の中には、手軽に脳力をアップさせるヒントになるものがあるのです。
これらを上手く活用することで、日常生活のちょっとした問題をサクッと解決できる……かも知れません。
〈originally posted on April 5,2016〉
1 夢を語るなかれ
達成するのが困難な夢や目標を持っている場合、それを他人に語らずに自分だけの「秘密」にしておく方が賢明です。
人は目標を他人に語ってしまうと、それだけで目標の一部を達成したものと思い込む面があり、夢を実現させるためのモチベーションが下がってしまうのだそうです。
難関試験に挑戦しようと考えている人は、無事に試験に合格するまではそのことを伏せておきましょう。
【スポンサーリンク】
2 良いアイデアだったのに忘れた!
会社で良いアイデアを思い付いたのに、帰りの電車の中で思い出そうとしても思い出せない。
すぐにメモしときゃよかった……。
こんな時は、会社に戻れば思い出す可能性があります。
人間の脳は、何かアイデアを思い付いたとき、それを周りの状況と関連付けて記憶するので、アイデアを閃いた場所に行くことでそれを思い出す確率が上がるのです。
3 集中しすぎは禁物
仕事や勉強を効率的に進めたいとき、とにかく目の前のことだけに集中するのが良いと思われがちです。
これはある程度までは正しいのですが、度が過ぎるとかえって能率が下がります。
それを防ぐには、時々頭の中で全然別のこと、例えば今日の夕飯を何にするか、などといったことを考えて脳を休息させる方が良いそうです。
4 読みにくいフォントのメリット
受験生の中には、覚えなければならないことをWord等で簡潔にまとめて暗記作業に利用しているという人もいるでしょう。
その場合、特に重要な事項は通常とは異なる読みにくいフォントを使った方が暗記の効率が上がります。
馴染みのあるフォントよりも、見慣れないフォントで書かれた情報の方が記憶に残りやすいのです。
5 テスト前にはウォーキング
イリノイ大学のチャールズ・ハミルトン教授によれば、約20分のウォーキングをすることで、記憶や認識に関連する脳のパフォーマンスが上がるそうです。
ということは、大事なテストの直前には参考書を広げて最後の詰め込みをするよりは、キビキビとその辺を歩き回った方がいいかもしれません。
周りからちょっと変な目で見られるでしょうが、最後に勝つのは自分です。
また、人間の脳は空腹時の方が問題処理能力が上がるそうです。
これはヒトの進化の過程と関係しており、早く食料を見つけられるように脳の認識力が高まるからだと見られています。
あまりにお腹が空いてフラフラなのは明らかにマズイですが、試験がある日は食事を少なめにするのが良さそうです。
6 超お手軽ストレス解消法
を何とかしたい、というのは誰もが日常的に感じていることでしょう。
ストレスから完全に逃れるのはおよそ不可能ですが、それを少し軽減させる簡単な方法があります。
ストレスは、それが「有害」なものであると捉えることでその悪影響がさらに増します。
ということは、ストレスを感じているとき、それが有害なものではなく、自分を成長させるきっかけなのだと前向きに捉えることで、ストレスの悪影響を最小限に抑えられるのです。
会社の中で、「先輩がうざい後輩」が取るべき手段は、その先輩をうざいと感じるのではなく、自分にとって成長のきっかけを与えてくれてるのだ、と思うことなのです。
7 冷静な判断を下したいとき
自分の個人的な感情を除いて、可能な限り客観的かつ合理的な決断を下さねばならない時は、部屋の中を真っ暗な状態にするのがオススメ。
こうすることで、感情的にならず冷静な決断を下せるようになるそうです。
8 「ビールとコーヒー」は最強コンボ?
ビールは気分をリラックスさせるだけでなく、良いアイデアを生み出す助けにもなります。
一方、コーヒーを飲むと、そのような創造性は低下してしまうのですが、逆に仕事をこなすための集中力を高めます。
ということは、ビールを飲んで独創的なアイデアを出し、コーヒーを飲んでそれを実践すれば仕事の効率がグンと上がるというわけです。
会社で実践するのは無理ですが、クリエイターのような仕事をする場合は試す価値があるかもしれません。
ただし、どちらも飲みすぎは禁物。
9 探し物を早く見つける方法
例えば、鍵を探している時、
「鍵どこだ…鍵…鍵…この辺に置いたのに…鍵…」
というように、探している物の名前をつぶやきながら探すのと、ひたすら無言で探すのとで何か違いはあるのでしょうか。
ある研究によると、探している物の名前やそれに関連することを口に出しながら探す方が、より早く見つけられるのだそうです。
10 トラウマにはテトリス
テトリスで遊ぶことは、空間認識が必要な作業の効率を一時的に上げる効果があるそうです。
テトリスがどういうゲームかを考えればこれは何となく理解できますが、実はテトリスにはもう一つ意外な効果があります。
トラウマになりそうなショッキングな出来事に遭遇したとき、すぐにテトリスで遊ぶことで、嫌な記憶が定着して本当にトラウマとして残ってしまうのを防ぐ効果があるそうです。
テトリスはスマホの無料アプリとして提供されていますから、イザという時のためにインストールしておくといいかもしれません。
ただ問題は、ショックを受けた直後にテトリスで遊ぶ気が起こるかどうかという点ですが…。
11 気が短いのを何とかしたい
ちょっとしたことですぐにブチ切れてしまって後悔した経験をお持ちの方は、是非この方法を実践してみてください。
オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ大学で行われた研究によると、日々の生活で利き手で行う動作をなるべく利き手でない手で行うことで、自分の怒りをコントロールしやすくなるのだそうです。
と言っても、いきなりお箸を持つ手を変えるのは無理がありますから、例えば、お風呂掃除の際にスポンジを持つ手を変えてみたり、歯磨きの際に歯ブラシを持つ手を変えてみるのはどうでしょうか。
12 罪悪感を感じていたら…
自分のとった行動に何らかの後ろめたさや罪悪感を感じているとき、その重い気分を解消する手っ取り早い方法があります。
それは、手を洗うこと。
嘘のようですが、たったこれだけでそういったネガティブな気持ちが軽減されるのだそうです。
しかも、すぐに手を洗えるような状況に無い場合は、手を洗う場面を想像するだけでもそれなりに効果があるのだとか。
【スポンサーリンク】