親切

親切が仇となる卑近な例は、電車内で高齢者に席を譲る場面ではないでしょうか。

近くに老人が立っているのに気づき、スッと席を立って「どうぞ」と声をかけるのは、何の害も無い親切行為のようですが、そうとは限りません。

席を譲ろうとして感謝されるどころか、その相手が、

老人扱いするな!

とでも言わんばかりに気色ばみ、睨んでくることもあります。

親切心を発揮するというのは、意外と難しいものです。

(アイキャッチ画像:reneebigelow/Pixabay)

1 「終点ですよ」と言って起こしてあげたら、ボコられた

列車

Pexels/Pixabay

2015年6月17日早朝、ロンドンのセント・パンクラス駅からベッドフォード行きの電車に、39歳の男性が乗っていたときのこと。

列車がセント・オールバンズ駅で停車したとき、その男性は、終点のベッドフォードだと勘違いし、降りようとしました。

その際、座席に座って寝ている若者の姿が目に入り、彼は、「終点ですよ」と言って起こしてあげたのです。

起こされた男の名前は、サム・ピアース(24)。

ピアースとその男性は、急いで列車を降りました

しかし、そこが終点ではないことに気づいた二人は、再び列車の中へ

誤ってピアースを起こしてしまった男性は、その場で謝罪したのですが、既にこのとき、ピアースの中で、怒りのスイッチがオンになっていたのです。

ピアースは、男性の首根っこをつかむと、床に押し倒して彼を殴り始めました

そして、列車が駅に着くと、その男性をプラットホームに引きずり出したのです。

親切心から起こしてあげたというのにこの仕打ち。

幸い、その男性は軽傷で済みましたが、おそらく彼が、今後誰かを起こすことは無いでしょう

ピアースは逮捕され、裁判の結果、懲役1年が言い渡されています。

2 落書きをペンキで消したら、罰金を払わされた

落書き

Free-Photos/Pixabay

イングランド中部のウォリックシャーに住むクレイグ・ハント(60)という男性は、地元のスケートボード・パークのあちこちに書かれた落書きに頭を悩ませていました。

それらはただの落書きではなく、卑猥攻撃的で、ときに差別的な言葉がデカデカと書かれたものだったのです。

子供たちが自由に使える施設なのに、子供に見せられるような内容ではありません。

そこでハントは一計を案じました。

彼は、それらの落書きを自らペンキで塗りつぶしたのです。

もちろん、ペンキ代は自腹

これで子供たちが安心して遊ぶことが出来る、と思った矢先、彼の家に市役所から請求書が

彼は、277ポンド(約37000円)の罰金を科せられていました。

公共の建築物に損害を与えたというのがその理由。

市役所が定める規定のペンキを使わなかった点が、「損害」を与えたとみなされたのです。

何となく屁理屈のようにも思えますが、罰金は罰金

落書きを隠すためにハントが費やした資金と労力、時間を考えると、かなり残酷な結末です。

3 老夫婦を助けてあげたら、逮捕された

車椅子

stevepb/Pixabay

2017年4月某日、イングランド、ノーフォークのキングズ・リンで、一組の老夫婦が、車椅子を自宅の玄関口へ運ぶのに苦労していました。

偶然それを目撃した、近所の男性が、車椅子を運ぶのを手伝ってあげたのです。

何という微笑ましい光景。

ご近所付き合いは、かくあるべきと思わせてくれます。

しかしこの男性、程なくして警察に逮捕されました

こんな親切な人が、なぜ逮捕されるのか。

これには、誰もが納得する、決定的な理由があります。

彼は、素っ裸だったのです

一応、靴は履いていました。

しかし、足首から上は、何も着ていません。

一言で言えば、変態です

変態だけれど、めちゃくちゃ親切。

いいヤツなのかそうでないのか、よく分かりませんが、こういう人は、場合によっては逮捕されるということだけは確実です。

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