年齢を重ねるに従って、その喜びが薄れていくイベント。
それは、誕生日。
子供の頃は、プレゼントにバースデーケーキで派手にお祝い。
しかし、社会人になると、誕生日というのは、単に一つ年を取るというだけの日になります。
〈originally posted on March 25,2020〉
1 誕生日プレゼントをもらった少年の憂鬱
2013年5月31日、あるイギリス人男性が、ケータイで次のようなメッセージを受信しました。
「ハッピーバースデー、ティモシー!」
「今年の誕生日には何が欲しいんだい?」
そのメッセージを見て、男性はこう思ったのです。
「ティモシーって誰だ?」
どうやら相手が番号を間違えていると気づいたその男性は、暇だったので、ティモシーになりきって、しばらくその会話に付き合うことに。
それで分かったことは、ティモシーという少年の11歳の誕生日が明日に迫っているので、プレゼントに何が欲しいのかを確認するために、その子の親戚がメッセージを送ってきたということ。
そこで彼はこう答えました。
「ワン・ダイレクションのファンだから、『テイク・ミー・ホーム』っていうCDがいいな」
すると相手は、
「OK!明日持ってくゾ!」
しばらくすると、またもや彼のケータイに、今度は別の人物から、やはりティモシーの欲しい物を尋ねるメッセージが。
おそらく、最初にメッセージを送ってきた者から、誤った番号を教えられたのでしょう。
そして彼は、今回もこう答えたのです。
「ワン・ダイレクションのCDが欲しい!」
二度あることは何とやら。
続いて、3人目となる親戚から、同じようなメッセージが。
もう彼の答えは一つしかありえません。
「ワン・ダイレクション!みんなワン・ダイレクションのプレゼントをくれるって!」
その翌日。
番号を間違えて、見知らぬ者にメッセージを送ってしまったことに気づいた親戚が、怒りのメッセージをその男性に送ってきました。
「オイ!誕生日にワン・ダイレクションのCDが欲しいだと?」
「お前は小さな子どもの誕生日を台無しにしたんだぞ!」
「こんなことするなんて信じられん!」
11歳のティモシーが、ワン・ダイレクションのファンであったなら、何の問題も無かったでしょうが、このメッセージの内容からすると、少なくともファンでなかったことは間違いないでしょう。
プレゼントにおもちゃやゲームを望んでいたのだとしたら、人気バンドのCDやグッズをもらったティモシーは、テンションの全く上がらない誕生日を過ごしたのかも知れません。
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2 普通の誕生日パーティに何故か警察が
2018年9月某日、米国バージニア州ノーフォークで、オリバー・グリーンという子供の8歳の誕生日パーティが、自宅の庭で行われていました。
彼の誕生日を祝うために集まった友人は、全部で18人。
皆で、おもちゃの銃で撃ち合って遊び、盛り上がっていました。
するとそこへ、3人の警察官が、パトカーで到着。
母親のリサが、何か事件でもあったのかと尋ねると、意外な答えが返ってきました。
彼らは、「マシンガンをぶっ放している人がいる」という通報を受けたとのこと。
通報したのは隣人で、自分の家の庭に、銃を乱射されていると勘違いし、恐ろしくなって通報したのです。
勘違いだと判明した後、警察官たちは、10分ほどパーティの雰囲気を味わい、子供たちと一緒に写真を撮るなどしていたとか。
リサは、「息子にとって忘れられない誕生日になった」と、かなり前向きなコメントをしています。
3 普通の誕生日パーティに何故か強盗が
バースデーパーティ中に突然訪れたのが、警察官であればまだいいですが、犯罪者だった場合はかなり厄介です。
2019年1月某日午後7時ごろ、イングランドのノリッジという町にある一軒の家で、誕生日パーティが行われていました。
そして、10歳を迎えた男の子が、ケーキの上のローソクに息を吹きかけ、火を消した直後。
覆面をした3人組の男が家の中に侵入し、ナイフを突きつけながらこう怒鳴ったのです。
「マリファナはどこだ!金の場所を言え!」
しかし、男たちの目の前にいるのは、チビっ子たちとその母親。
テーブルの上にはバースデーケーキ。
明らかに何かがおかしいと悟った3人組は、母親からケータイを奪い、逃走しました。
幸い、怪我人などは出ていません。
警察の調べによると、その強盗犯は、侵入する家を間違えたものと見られています。
その母親は、就寝時には護身用のハンマーを側に置くようになりましたが、恐怖のあまり、眠れない日々が続いたそうです。
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4 100歳まで自分の誕生日を勘違いしていた女性
イギリス在住のエルシー・アスレットという女性は、2008年、100歳を迎えるというときになって、ようやく、自分の誕生日を間違えていたことに気づいたのです。
1908年に生まれてから、彼女はずっと、12月14日に誕生日を祝っていました。
ところが、本当の誕生日は、その4日後の12月18日。
つまり、過去99回の誕生日は、全て4日前倒しで祝っていたのです。
一体彼女は、何故100歳になるまでそのことに気づかなかったのか。
というか、ずっと勘違いしていたことに、何故100歳になって急に気づいたのか。
実はイギリスでは、100歳を迎える人は、誰でも申し込みさえすれば、その誕生日に、エリザベス女王から祝電をもらえるサービスがあります。
アスレットはそのサービスに申し込んだのですが、電報が届いたのは12月18日。
おかしいと思って調べてみて、そこで自分の勘違いに気づいたというわけ。
彼女のようなウッカリさんは滅多にいないだろうと思いきや、2015年には、同じくエリザベス女王の祝電サービスによって、マーガレット・ジェイコブスという女性が、100歳になって初めて、自分の本当の誕生日が4月28日であることを知りました。
奇妙な偶然ですが、彼女もまた、自分の誕生日を、4日早い4月24日だと勘違いしていたのです。