ファストフードが好きな僕にとっては、マクドナルドの新メニューと聞いただけで、ワクワク感が止まりません。
そういった新メニューは、大抵は抜群に美味しくて、リピートしたくなります。
しかし、そんなマクドナルドの新メニューも、毎度毎度、成功しているわけではありません。
今回は、新メニューの黒歴史を覗いてみましょう。
〈originally posted on April 25,2018〉
1 フラ・バーガー
マクドナルドが今のような巨大フランチャイズへと成長するのに一役買ったレイ・クロックによって1963年に考案された珍バーガー。
元々は、金曜日になると肉が食べられないというローマ-カトリック教会の信者を考慮した商品でした。
基本はチーズバーガーなのですが、ビーフの代わりに「パイナップル」が挟まっているのが最大の特徴。
チーズとパイナップルの組み合わせが絶望的におぞましい味を生み出していたそうです…。
2 マックDLT
これは、「McDonald’s Lettuce and Tomato」 を縮めた名称です。
ビーフとレタス、トマトを組み合わせた、名前からの予想を全く裏切らないハンバーガー。
これが一体なぜ失敗に終わったのか。
最大の問題点はこの商品の提供のしかたにありました。
1つのハンバーガーをビーフパティの乗ったバンとレタス・トマトの乗ったバンとの2つに分けたのです。
それを、「仕切り」のついた容器に入れて客に出し、客が食べる際には、その2つを「合体」させて食べるというわけ。
これには、ビーフパティはなるべく熱いままで、レタスとトマトはなるべく冷たいままで食べて欲しいという狙いがありました。
ところが、その特製容器が扱いにくかったことに加え、本来なら店員がやるべき工程を客がやらねばならない理不尽さが不評で、売り上げはヒドイものだったとか。
こちらが当時アメリカで放送されていたCM。
3 マック・ロブスター
ホットドッグ用のバンに、ぶつ切りのロブスターを強引に詰め込んだ感じの見た目があまり食欲を誘うようなものでなかったのに加え、価格が$5.99(約712円)もしたのが失敗の原因。
ロブスターが食べたいのなら、普通にロブスターを食べた方がマシ、と考える人が圧倒的に多かったようです。
ちなみに、今でもカナダの一部の店舗では注文できるのだとか。
4 マック・ピザ
1990年代半ば、マクドナルドはピザのビジネスに本気で手を出そうと考えていました。
しかし、多くの人にとってマクドナルドはあくまで「ハンバーガー」の店であるというイメージが強く、ピザはピザ専門店で食べるという習慣はそう簡単には変わらなかったのです。
ピザはマクドナルドのメニューから徐々に姿を消していき、各店舗に備え付けたピザ用の大きなオーブンも完全に無駄になってしまったとか。
5 マック・スパゲティ
1991年にニューヨークの一部の店舗で出されていたメニュー。
見た目も中身もごく普通の「スパゲティミートボール」です。
これも、上の「マックピザ」と同様、わざわざマクドナルドでスパゲティを食べる理由を見出せない多くの客にとっては「余計な」メニューとなってしまったのでした。
ちなみに、ニュージーランドとオーストラリアでは、最近このマック・スパゲティを復活させた店舗もあるそうですが、売り上げの方はイマイチなのだとか。
6 マック・アフリカ
トドメはこれ。
その名も「マック・アフリカ」。
ダブルチーズバーガーにレタスとトマトを挟み、マヨネーズにスパイスを混ぜた「アフリカンソース」をたっぷり使ったもの。
味もイマイチだったらしいのですが、一番問題だったのはそのネーミング。
多くの子供たちが飢えに苦しんでいるアフリカの現状を考えると、「マック・アフリカ」という名前はどう考えても不適切。
2002年にノルウェーで販売を開始したときには、消費者からの余りに多い苦情を受けて、マクドナルドはこのメニューを扱っている全ての店舗に「募金箱」を設置したそうです。
【スポンサーリンク】