奇病によって驚くべき生活を続ける人々4選

睡眠

珍しい病気を患うと、それによる命の危険が無くても、毎日の生活そのものが激変することがあります。

その病気が治療できれば、元の生活に戻れますが、奇病であるがゆえに、治療法が確立されていない可能性もあるでしょう。

病気の存在自体があまり知られておらず、医師に相談しても、まともに相手にしてもらえないかも知れません。

今回は、そんな病気とともに生きる人たちの生活をご紹介します。

(アイキャッチ画像:StockSnap/Pixabay)

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1 男性の声だけ聞こえない生活

男性

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2019年1月、中国南部の厦門市で、「チェン」という名前だけ公開されている、ある女性が、耳鳴りが止まらないのに苦しめられ、とりあえず寝れば治るだろうと考えてベッドに入りました。

ところが、翌朝に目を覚ますと、彼女は自分が予想外の状況に置かれていることに気づきます。

そばにいる彼氏が何かを話しているのですが、それが全く聞こえないのです。

普通の人であれば、この瞬間、自分は聴力を失ったと思うかも知れません。

不安になったチェンは、早速病院を訪れました。

人の話し声が聞こえない状態で、医師とどうコミュニケーションを取ろうかと心配していた彼女でしたが、どういうわけか、目の前の女医の話は問題なく聞き取れるのです。

しかし、近くを通る男性患者の話し声は全く聞こえません。

つまり、彼女は、男性の声だけ聞こえなくなったのです。

担当した医師によれば、チェンは、過労による心身の疲れ、及びストレスが原因で、低い周波数の音だけ聞こえなくなっていました。

逆に、高い周波数の音、例えば女性の声は、正常に聞き取れます。

完全に聴力を失ったわけではないという点は、幸運だったと捉えることも出来ますが、この珍しい症状をいちいち周りに説明するのは、かなりの苦労を伴うでしょう。

2 十数年もガラス張りの家から出られない生活

雨

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スペインのカディス市在住のフアナ・ムニョスという54歳の女性は、化学物質過敏症線維筋痛慢性疲労症候群電波過敏症の4つの症状を抱えています。

若かりし日、彼女は、夫が栽培したジャガイモの土を払っているときに、目が痒くなり、思わず手で目を擦ったのですが、そのとき、彼女の手には発芽防止剤が付いていたのです。

この直後から、目と舌が腫れ上がり、症状はどんどん悪化。

数日後、フアナは集中治療室で目覚めることとなったのですが、命は助かりました。

ただし、珍しい症状を4つも抱えることになった彼女は、ガラス張りの家での生活を余儀なくされることに。

基本的に、その家からは一歩も外へ出られません

夫の全面的なサポートがあるので、毎日の生活に大きな支障は無いものの、やはり、それで問題解決というわけにはいきませんでした。

フアナ本人の話では、今の生活で最も辛いのは、病気による痛みではなく、行動範囲を制限されることからくる精神的な負担なのだとか。

2018年にメディアの取材を受けた時点で、すでに13年間も、子供や夫をハグすることすら無く過ごしてきた彼女は、もうすぐ誕生する孫を両手に抱くのが夢だと語りました。

3 一日に100回も嘔吐を繰り返す生活

洗面所

Brett_Hondow/Pixabay

イングランドのダラム市に住むルーシー・メイヴェン(30)は、「周期性嘔吐症候群」という大変珍しい病を患っています。

あまりにも稀な病気なので、世界中でどれくらいの患者がいるのかは把握されておらず、医師の間でさえ知らない人もいるとか。

その名が示す通り、この病気にかかると、突発的に嘔吐を繰り返すようになります。

ルーシーの場合、何の前触れも無く嘔吐が始まり、その回数は多い時で日に100回くらい

そういう日が一週間以上続くこともあり、そのときは病院で点滴を受けることになります。

根本的な治療法が無い上に、嘔吐が始まる原因もよく分かっていません。

調子が良ければ、数ヶ月間、嘔吐と無縁でいられますが、一旦嘔吐が始まると、自分ではコントロール出来ないのです。

彼女の話では、ストレス興奮などが嘔吐のきっかけになる可能性が高いのだとか。

例えば、好きなアーティストのコンサートに行く予定の日に限って、朝から嘔吐が止まらなくなり、結局家から出られなくなったことがあるそうです。

4 一日21時間の睡眠が必要な生活

女性

AdinaVoicu/Pixabay

以前、「最も奇妙な睡眠障害6選」という記事でもご紹介した、クライネ-レヴィン症候群は、世界中でも1000人ほどの症例しか無いとされる、珍しい病気です。

この病気になると、毎日の睡眠時間が異常に長くなることから、「眠れる森の美女」症候群と呼ばれることもあります。

この症状を持つ人の中でも、特に過酷な人生を強いられているのが、サウス・ウェールズ出身のヘレン・ウォーターソンという女性。

彼女は、幼い頃から、気怠さが全身にこびりついているような日々を過ごしていました。

子供時代、家族でレストランへ食事に出かけたときに、ヘレンはメニューに魚料理があるのを見て、どんな魚があるのかを聞こうとしたものの、その質問が出て来ず、気づいたら「魚って何?」と口走っていたとか。

10代の頃は、家にいるとき、食事やトイレを除けば、大抵寝ていたそうです

それでも彼女は何とか大学を卒業し、就職もしました。

しかし、2009年、インフルエンザにかかったときに、何日間も眠ったままの状態が続いたことから、病院で診察を受けます。

ベッド

Free-Photos/Pixabay

最初は、うつ病だと診断されましたが、翌年、クライネ-レヴィン症候群であることが分かったのです。

彼女の症状は悪化の一途をたどり、遂に、一日に21時間を睡眠に費やすようになりました。

目覚めても、体中の筋肉が硬くなっているので、すぐに行動を起こすことが出来ず、家事なども自分ではままならないことがほとんど。

家から出ることも滅多にありません。

薬の力に頼らないと、一日のうちの貴重な数時間を起きて過ごすことさえ難しく、さらに、その薬には副作用があります。

一日に数時間しか活動できないということは、普通の人に比べ、人生の多くを失わざるを得ないということ。

物語の中の美女とは違って、私にはハッピーエンドは無いわ

ヘレンはそう語っています。

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