今回は、自分の仕事をナメているとしか思えない人々をご紹介します。
かなり前の話ですが、仕事中に従業員がトンデモナイ悪ふざけをして経営者に大ダメージを与えるという「バイトテロ」が日本で問題になりました。
バイトであれば、クビになってもまた次の仕事を探せばいいだけ、という軽い気持ちがあったのかもしれません。
しかし、正社員となると別です。
正社員でトンデモ行為をやらかすのは相当の覚悟が必要でしょう。
クビになるのは当然として、場合によっては会社から訴訟を起こされる可能性もあります。
〈originally posted on June 6,2016〉
1 乗客の手荷物をネットで売る社員
米国ニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港で荷物検査の仕事をしていたピシアス・ブラウンという男は、乗客の荷物を調べる際、それらの中から金目の物をこまめに盗んでいました。
実際に彼が盗んでいたのは、カメラやノートパソコン、宝石類など。
中にはアメリカのテレビ局CNNのスタッフが所持していたビデオカメラもあったとか。
ブラウンはそれらの品をオークション・サイト「eBay」で売りさばいて荒稼ぎをしていました。
その総額はなんと20万ドル(約2140万円)。
さすがにこんなことを繰り返していて乗客にバレないわけは無く、彼は後に窃盗罪で捕まっています。
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2 奇抜な手段で休みをとる社員
スコットランドのホテルで清掃作業員をしていたスティーヴン・リード(23歳)は、どうしても休みが欲しくて驚きの行動に出ました。
何と、暴漢に襲われたという話をでっち上げたのです。
話に信憑性を持たせるためにカミソリで自分の顔に数カ所切り傷を付け、頭部や体を自分の拳で殴るという念の入れようでした。
こうして、誰が見てもオヤジ狩りに遭った直後のような雰囲気を出しまくり、彼は警察署に直行。
しかし……。
供述内容に不明瞭な点が多いことからアッサリ警察官に嘘だと見破られ、おまけに警察の業務を妨害したことから罰金100ポンドを課されたのです。
後にリードはこう語っています。
23歳にもなって何故その単純な事実に気づかなかったのか……。
3 ヒマ過ぎて死にそうな社員
米国アイオワ州エルクハートでシェラトン・ホテルの営業事務をしていたエマリー・バウアー(25歳)は、仕事中あまりにヒマな時間が多いので、いつしか会社のパソコンでこっそり日記を書き始めました。
彼女は、毎日出勤しては、さも仕事に追われているかのようにキーボードを叩き続けたのです。
気づけば300ページにも及ぶ文章を書いていました。
ちなみにその日記の一部はこんな感じ。
こうして文章を打ち続けるってのはそれなりに効果があるみたいね。
重要な業務に専念してるように見えるもの。
私がここにいるのは純粋にお金のため。
あと、最近はプリンターを使うため。
もう長いこと仕事らしい仕事してないな……。
なのに今までのどの職よりも給料が良い。
そう考えると最高ね。
しかし、残念ながらこの日記は上司に見つかってしまい、彼女はそれが原因でクビに。
さらに、仕事をしようという積極的な意思が無いと見なされ、失業手当の給付も拒否されてしまったそうです。
彼女のように、ヒマ過ぎるために仕事をしてるフリをする人もいれば、ヒマすぎて会社を訴える人もいます。
パリ在住で、香水メーカーの管理職に就いていたフレデリック・デナール(44歳)は、何もやることが無いのに給料をもらい続けることに自尊心を傷つけられたとして、会社に対し日本円で約4400万円を請求する訴訟を起こしました。
そして2015年12月、このよく分からない裁判の判決が出たのですが……。
デナールは、会社の名誉を傷つけたとして逆に賠償金の支払いを命じられました。
4 働かずして給与をもらう社員
スペインで地方公務員をしていたホアキン・ガルシアは、あるとき、地元の水道会社が行う浄水場建設工事の監督に任命されました。
しかし、この頃から彼は職場に一切姿を現さなくなります。
突然の病に倒れて……というような理由ではなく、単なるサボリです。
驚くべきことに、この男が無断欠勤し続けていることに周りが気づいたのは、実に6年後なのです。
つまり、6年間一日たりとも働かずに給料をもらっていたわけです。
それにしても、何故だれも気づかなかったのか。
実は、ガルシアの勤務実態に関して、役所側は水道会社が把握していると思い込み、水道会社は役所側が把握していると思い込んでいたためにこのような事態になったのでした。
6年間も仕事をサボり続けるというのも凄いですが、何事も上には上がいるものです。
インドの公共事業局に勤めていたA.K.ヴァルマという男性は、1990年のある日、体調不良で仕事を早退して以来全く職場に来なくなりました。
そして、この男がクビになったのが何と24年後。
24年間も一切働かずに給料だけをもらっていたのです。
ちなみに、インドではこのようなケースはそれほど珍しくありません。
主要アジア諸国のなかで、インドの公務員の勤務態度は最悪だという評価もあります。
5 居眠りして気づいたら雲の上にいた社員
シドニー・ナース(21歳)という男性は、航空会社で貨物を取り扱う業務に就いていました。
あるとき、ジョン・F・ケネディ国際空港でいつものように旅客機に貨物を積んでいたところ、突然猛烈な睡魔が襲ってきたのです。
普通の人なら気合でなんとか乗り切る(というか、そもそも眠くならない)わけですが、彼はそのまま貨物室の中で爆睡してしまいました。
ハッと目を覚ました時には後の祭り。
彼の乗った飛行機は、既にボストンのローガン空港に向かって飛んでいる真っ最中。
約320kmのフライトを終え、貨物室のドアが開けられた瞬間、ローガン空港で働く同業者たちと恥ずかしすぎる対面となりました。
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