我々は、どういうわけか、色々な物を集めたがる性質がある。
多くの場合、何かをコレクションするのは、特に奇異なことではない。
しかし、世の中には妙なものを集めるのが趣味になってしまった人がいる。
今回は、常人には理解不能なコレクターたちをご紹介しよう。
〈originally posted on November 14,2014〉
1 へその毛玉コレクター
人によっては、服を脱いだ時などに、自分のへその所に衣服の繊維が毛玉状になって溜まっていることがある。
英語では”navel fluff” とか”navel lint” などと呼ぶのだが、何とこの毛玉をコレクションにしている人がいるのだ。
オーストラリアに住むグラハム・ベイカーという男性がその人。
彼は、1984年から収集し始め、3つの大瓶にたっぷり詰めてしまうまでになった。
それにしても、「へその毛玉」って、一体どうやって出来るのかと疑問に思う人もいるだろう。
一般的には、衣服の繊維がへその周りの毛に絡まって、それがへその中に溜まって出来ると考えられている。
だから、へその周りに毛の生えることの無い女性ではまずできないし、毛が生えているからといって必ずできる訳でも無い。
そして、驚くことに、具体的にどういうプロセスを経て毛玉が出来るのかは、学者の間でも意見が分かれているのだ。
つまり、「へその毛玉」には、その情けない名前とは裏腹にミステリーが隠されているのである。
ところで、グラハムさんは何故こんなものをコレクションし始めたのか。
これがどうやら、特に積極的な理由は無かったらしい。
強いていえば、集めても別に害にはならないから、ということだそうだ。
2 ポテチ・コレクター
という女性は、食品会社の製造工場でポテトチップスの検査を担当していた。
いつの頃からか、作業中、人の顔の形をしたような、ちょっと変わった形のポテトチップスを見つけると、それらをコレクションし始めたのである。
その数は、最終的に300近くにまで達した。
このことはメディアでも取り上げられ、彼女はそれによりテレビ出演も果たしている。
会社のキャンペーンにも起用されたり、退職してからもポテトチップス工場の見学ツアーを担当したりと、この妙なコレクションは、彼女の人生を非常に良い方向へと変えたようだ。
3 殺人犯のグッズ・コレクター
あるウェブサイトでは、実際の殺人犯が身につけていたものや、ノート、メモの類、果ては髪の毛まで様々なものがオークションされている。
殺人犯が所持していたという点を除けば、それらはごく普通の物である。
驚くべきは、こういうサイトは他にも複数あるということ。
つまり、殺人犯や殺人事件に関連した物を収集したいコレクターが少なからずいるということなのだ。
僕自身は、殺人犯が使っていたものを高額のお金を出してまで欲しいと思う気持ちがよく分からないが、他人には分からないのが「コレクション」というものなのかもしれない。
4 焦げた食べ物コレクター
食べ物を焦がしてしまったら、普通は捨てるしかないわけだが、それをコレクションしてしまう人がいる。
しかも、そのコレクションをつかってミュージアムまで開設してしまったのである。
BurntFoodMuseum というサイトで詳細を確認できる。
それにしても、焦げたものを捨てずに置いておこうと思ったのが不思議だ。
5 アスファルト・コレクター
アスファルトというのはもちろん道路のアスファルトである。
こんなものコレクションしてどうなるのかと言いたくなるが、アスファルトを収集した上でミュージアムまで開いてしまっているのだ。
そもそもアスファルトを集めようと思ったら道路をわずかでも破壊しなければならないはずだが、一応ミュージアムに展示されているのは「サンプル」ということになっている。
ミュージアム自体はカリフォルニアにあり、展示品の一部をこちらのサイトで確認できる。
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