「最臭攻撃」とは、要するにウンコを人に投げつけることです。
そんな人間に出会うことは、普通の生活をしていれば、まず無いでしょう。
しかし、不運なことに、そういう悲惨な体験をしてしまった人がいます。
今回はそんな、ちょっと臭い話をご紹介します。
「誰でもいいから刺したかった」
などと言って、何の関係も無い通行人を襲う人間が、ときどき現れます。
人生が嫌になったから、大勢の人に危害を加えて死刑になりたかった、などと言うアレです。
こういう奴は、すれ違いざまに、いきなり刃物で攻撃してきたりするので、対処のしようがありません。
時には、命の危険は無くとも、精神的に大ダメージを与えるような攻撃をしてくることもあります。
2019年、ハリウッド通りから車で自宅に向かっていた、ハイディ・フォン・タッセルという女性も、突然、見知らぬ男からの襲撃に遭いました。
しかし、彼女の場合、刃物で襲われたのでも、銃で襲われたのでもありません。
一人のホームレスの男が、タッセルの車に近づいて来たかと思うと、彼女を車から引きずり降ろし、持っていたバケツから大量の大便を、彼女の脳天にぶっかけたのです。
その量たるや凄まじく、温かい汚物が彼女の全身を包み込みました。
あまりに突然のことだったので、目の中にまで入ったとか。
後に、タッセルの手当をした救急隊員の話によると、その大便の量から判断して、恐らくは、1ヶ月以上はバケツに溜め込んでいた可能性があるとのこと。
世にも稀な襲われかたをした彼女は、この体験がトラウマとなり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になりました。
ホームレスの男は逮捕され、収監されましたが、彼は以前から精神疾患を抱えており、同年8月、治療のために釈放されています。
その他の「最臭攻撃」被害者
2015年、オーストラリアでは、警察官が最臭攻撃の被害に遭いました。
とある犯罪の犯行現場付近で、立入禁止になっていた場所に、犬を連れた女性が侵入し、二人の警察官が注意していたところ、口論に発展。
頭にきたその女性は、袋から犬の糞を取り出し、一人の警察官の顔面に投げつけたのです。
その直後に、女性は手錠をかけられて逮捕されています。
2019年には、法廷でもウンコが飛びました。
米国フロリダ州で、強盗の罪により裁判を受ける予定だった、ドーリアンズ・フィリドール(33)という男が、裁判官に向かって、自分の排泄物を投げたのです。
彼は、その裁判官が、自分の裁判とは無関係だと思っていたのですが、実は、その裁判官こそが、彼の裁判の担当でした。
幸い、ウンコは裁判官の所にまで届かず、直接の被害者はゼロ。
もちろん、この後、法廷内の清掃作業が待っていたわけですが……。
最臭攻撃は、人の手によって行われるとは限りません。
2015年、イギリス在住のキース・ミードと妻のルースが自宅にいるとき、いきなりウンコが屋根を突き破ってきました。
これは、上空を飛んでいた旅客機から落下したもので、屋根に衝突したときにはカチカチに凍っていたとか。
二人に怪我は無かったようですが、屋根を突き破るほどの衝撃ですから、もし直撃を食らっていたら、タダでは済まなかったでしょう。
ミード夫妻は、保険金請求のために、その凍ったウンコを袋に入れ、冷凍庫に保存したそうです。
ちなみに、イギリスでは、毎年25件ほど、このような落下が報告されています。
〈originally posted on January 21,2020〉