LINEヤフー
でまたもや情報漏洩。
一体何度目だよ・・・。
1年で2回というのは凄い。
情報漏洩を何回やらかしたら気が済むのか。
こういうことを言っておいてなんだが、以前の僕はかなりLINEに依存した生活を送っていた。
スマホを手に取ればとりあえずLINE、といった感じである。
しかし数年前、韓国のサーバーからLINEのデータが中国に横流しされていたというニュースが流れてから、LINEを使い続けることに嫌気が差すようになった。
とは言うものの、周りの人間が使っている以上、こちらとしても使わざるを得ず、LINEの使用率はその後も特に変わらず。
しかし、さすがにもう限界だ。
LINEとはおさらばである。
1 セキュリティ意識の無さ
LINE
は何故こうもセキュリティ意識が低いのか。
その理由はおそらく、「慢心」ではないだろうか。
日本国民の約9割が使用しているということを考えれば、定期的に「やらかした」ところで、このアプリを国が制限することなどできない。
ロシアでは海外製のメッセージアプリを一律に禁止したが、日本にそんな真似事ができるわけがない。
せいぜい、行政指導という名の「めっ!」があるだけだ。
政府から本気で睨みを効かされないのだから、日本国民に関する情報漏洩などにいちいち気を遣う必要など無い。
一言で言えば、やりたい放題である。
誰もが予想できることだが、今後も情報漏洩は続くだろう。
要は、それがバレるかバレないかの問題でしかない。
バレたときは、「情報漏洩があった」と世間から認識され、それについてLINEヤフーが謝罪、ということになるが、バレなければそれまでの話。
国民の誰も漏洩に気づいていないのだから、その漏洩は「無かった」ということになるのだ。
冷静に考えれば実に恐ろしい。
そんな恐ろしいアプリを喜んで使い続けているのが我々日本人である。
2 多くの人が使い続ける謎
これだけセキュリティがガバガバのアプリなのに、何故こうも多くの日本人が頑なに使い続けるのか。
謎としか言いようがない。
メッセージアプリがLINEしか無いのであれば仕方がないが、LINE以外のメッセージアプリなど山ほど存在する。
「本当かよ」と疑う人は、試みに「LINE以外」というワードで検索してみるといい。
情報漏洩の危険性を認識していながら(あるいはそれを意図的に無視しながら)LINEを使う人が多い理由を考えてみると、このアプリが特に優れているからではなく、「使っている人が多いから」というただ一点しか思いつかない。
皆が使うから自分も使う。
こういう、いかにも日本人的な発想に支えられてLINEは覇権を握っている。
3 LINEにどっぷりのおじさん、おばさん世代
LINEは若い人たちの間で人気。
これはもちろん事実だが、しかし、若い世代において「LINE離れ」という現象もささやかながら出てきている。
これはおそらく、セキュリティが心配だからというよりは、LINEに飽きてきた、あるいはLINEよりも面白い機能を備えたアプリが出てきた、といった理由によるものだろう。
もちろん、完全にLINEと縁を切る人は少ないが、しかしLINEと他のアプリを併用し、目的に合わせて使い分けるという人は確実に増えてきている。
この流れに全くついていけてないのが、一部のおじさん、おばさん世代である。
メッセージアプリと言えばLINE。
それ以外の手段なんて無いんでしょ?といった感覚でLINEを使う。
よって、そもそもメッセージアプリの使い分けという発想が出てこない。
「ディスコード?なんだそれ」
「ベーグルって、焼き立てが美味しいアレでしょ」
そんな感じである。
確かに、筆者のようにLINEを一切使わないという人間は、周りにとっては迷惑な存在であろう。
しかし、LINE以外のメッセージアプリを一切使わないという人間もまた、迷惑な存在になりつつあるのだ。
4 「LINE友達追加」を使ったキャンペーン
「LINEに友達登録で割引!!」
こんなキャンペーンの広告を見ると、
「ゲ、いまだにこんなのやってんの・・・」
と思うようになってきた。
以前に比べると、最近はさすがに減ってきたような印象があるが、それでも「LINEで簡単お見積り!」みたいな広告はよく見る。
日本企業が集客の手段として、メッセージアプリにLINEしか使わないのも、LINEを使う人が多い理由の一つだろう。
「Signalでお見積り!」とか「+メッセージでお見積り!」などという広告は見たことが無い。
しかし考えてみれば、こういう場合のメッセージアプリに、企業側が複数の選択肢を用意してもいいのではないか。
まあ、可能性はほぼゼロだと思うが・・・。
【スポンサーリンク】
5 LINEをやってないというだけで変人扱い
「あのー、私、LINEはやってないんですよ」
こんなセリフを発すると相手からどういうリアクションが返ってくるか。
ほぼ間違いなく、奇妙奇天烈な珍種の生物と初めて相見えた様子で、何ともいえない哀れな存在を捉えるような眼差しでこちらを見てくる。
そしておそらく、内心ではこんなことを思っている。
うわー、LINEやってないんだって、コイツ。
まじかよー。
やべー。
変人だなww。
使い方が分かんないとか?
いやいや、それは無いだろう。
じゃ、何で使わないんだ?
日本人なら誰もが使ってるのに。
ホント変わってるなー。
友達が一人もいないとか?
なんかそんな雰囲気は出てるなー。
LINE使わないというより、使う相手がいねーんじゃねーのww。
彼女もいなさそうだしww。
よく見たら顔もブサ・・・ぷークスクス。
こんな哀れな人間が存在するんだねぇ~。
驚きだわ。
と、まあこんな感じである。
LINEを使いたくない人にとっては肩身が狭い思いをさせられることが多いのが現状だが、それでも僕は気にしない。
最近は、「LINEは使ってません」と言ったときの相手の反応を見るのが、むしろ楽しみになってきた。
変わり者と思われようが、そんなことはどうでもいい。
他人に会話を盗み見られているような気持ち悪さを抱きながらLINEを使うくらいなら、変わり者でいる方が数百倍マシである。
というか、これだけセキュリティ意識の低い国で「変わり者」でいることは、世界基準から見れば、むしろマトモだと言っていいのではないだろうか。
2024年2月15日 追記
もはや何の驚きも無いが、LINEヤフーがまたやらかした。
新たに情報漏洩が発覚したのである。
ここまで来ると、恒例行事といった方がいいかもしれない。
筆者はとっくの昔にLINEを卒業したので、LINEヤフーが情報漏洩を何度やらかそうが何の影響も無い。
そんな人間からすると、未だにLINEと縁を切れないでいる人々が不憫に思えてならない。
この先、LINEヤフーが情報漏洩を何度繰り返すのかは分からないし、正直どうでもいいのだが、大事なメッセージのやり取りにLINEだけは使うまいという思いは強まる一方である。