一見すると、何の変哲もない場所。
しかし、そこには恐るべき(?)秘密が……。
たまたま引っ越した先のアパートで、かつて殺人事件があった……。
こういうのは、よくある話。
これから引っ越そうとしている先が、曰く付きの、いわゆる「事故物件」かどうかが気になる場合もあるでしょう。
それを調べるための、「大島てる」という有名なサイトもあります。
ちなみに筆者は、そういう事故物件は、特に気になりません。
自分が今住んでいる部屋の、前の住人が、チェーンソーを振り回して部屋中の壁を真っ赤に染め上げたことがあったとしても、普通に熟睡できます。
しかし、今回ご紹介するのは、その手の事故物件とは少し異なる類のものです。
〈originally posted on September 29,2020〉
1 殺人の城の跡地に郵便局
(wikipediaより)
アメリカのシカゴにある「アングルウッド郵便局」の外観は、特に目立った特徴の無い、ごく普通の郵便局。
郵便局が建てられる前、この場所に存在していたのは、H・H・ホームズという男が所有していたホテル(上掲)です。
それのどこが「不気味」なのかと思われるでしょうが、実は、そのホテルに付いた異名が、「殺人の城」。
19世紀末、ホームズは、この豪奢な建物を宿泊施設として運用していました。
しかし、ここで泊まった客が、一人、また一人と「失踪」するという奇妙な事件が続発。
その原因となっていたのが、他ならぬホームズです。
彼はこの建物を、単純にホテル経営のために建てたのではありません。
建物の内部はまるで迷路のように複雑で、一度足を踏み入れてしばらく歩き回ると、出口を見つけるのに難儀するほどだったとか。
この特殊な構造をした城の中で、彼は殺人を繰り返していたのです。
逮捕時のホームズの自供によれば、犠牲者の数は27人ということですが、実際は数百人に上るのではないかという噂も。
しかし、ある専門家によれば、真実は27人よりもずっと少ないはずだとのこと。
真実は定かではないですが、ホラー映画の『SAW』を地で行くような悪の所業が、ここで行われていたことだけは確実でしょう。
2 砂漠の下に眠る多数の犠牲者
米国カリフォルニア州南部にあるモハーベ(モハビ)砂漠は、約6万5000平方kmの広大な砂漠。
世界的に有名な観光スポットであり、また、ネバダ州と接していることから、ラスベガス経由でこの地を訪れる人も多いとか。
ところで、観光地としての人気とは何の関係も無いのですが、この砂漠には、大量の遺体が埋まっているという話があるのです。
砂漠で遭難し、そのまま息絶えた人が多かったのかと思いきや、そうではありません。
主に、マフィアに殺害された人たちのものです。
かつてこの場所は、多くの殺人犯によって、死体を投棄するために利用されていました。
そういった犯人の中には、1980年代に連続殺人事件を起こしたウィリアム・ブラッドフォードという男がいます。
この男、自分のことをカメラマンだと偽って女性に近づき、被写体になってほしいなどといった言葉で人気のない場所に誘い出しては、犯行に及んでいたのです。
その後、ブラッドフォードには裁判で死刑が宣告されましたが、2008年、獄中で病死しています。
3 テムズ川は「水の墓地」
イギリスの川の中で、最も有名なものの一つと言えば、やはりテムズ川。
『007』や『ハリー・ポッター』など、数多くの映画のロケ地としても使われています。
そんなテムズ川ですが、とある新聞は、この川のことを「水の墓地」と表現しました。
その理由は、先程のモハーベ砂漠と同じく、数多くの死体が眠っているから。
平均で、週に一体のペースで川から遺体が引き上げられているという話もあるほどです。
何故それほど多くの人がこの川で命を落としているのかについて、主な理由は自殺だとされています。
【スポンサーリンク】
4 ヒトラーが最期の時を迎えたバンカーの上にある公園
ドイツ、ベルリン市内のホロコースト記念館から少し離れたところには、一つの公園があります。
そこは、滑り台などの遊具が点在する、ごく普通の公園。
ところが、2006年、地元住民を驚かせる事実が、政府によって公表されました。
それは、1945年4月、アドルフ・ヒトラーが自害した際のバンカー(掩蔽壕)が、この辺りの地下に存在していたということ。
厳密には、公園に隣接する駐車場の下。
この情報は、歴史家などの間では知られた事実でしたが、長い間、公にはされずにいたのです。