バレンタインデーは、好きな人と甘い時間を過ごせる日。
そして、世の男性を無慈悲に二つのグループに分ける日でもあります。
恋人がいる人にとっては楽しみな日であり、そうでない人にとっては憂鬱な日、あるいはどうでもいい日でしょう。
恋人のいない男性の場合、義理チョコをもらうと、嬉しさと申し訳なさと切なさとで、素直に喜べない人も多い気がします。
義理チョコは、渡す側の女性にとっても負担となりますから、特に社会人であれば、毎年義理チョコを買うのにウンザリという人も多いはず。
で、義理チョコで一体誰が得をするのかというと、結局はチョコを販売するメーカーだけです。
それを考えると、相手が上司だろうと何だろうと、義理チョコは「ブラックサンダー(一番安いやつ)」や「キットカット(もちろんミニ)」などで十分でしょう。
少し危険ですが、明治の「チョコベビー」数粒をティッシュに包み、それを輪ゴムで縛って渡すという手もあります。
費用が数百円で済み、心臓も鍛えられて一石二鳥です。
〈originally posted on February 11,2019〉
1 初デートで好印象を与える会話とは
バレンタインデーに告白し、相手からOKをもらえたら、次に待っているのは言うまでもなく初デート。
この初デートを成功させられるか否かはかなり重要です。
最大の鍵となるのは、やはり会話でしょう。
お互いにまだ相手のことをよく知らない段階ですから、自分がどういう人間かを知ってもらうことが大事。
自分の魅力を伝える上で、これまでに成し遂げた功績や成功談を話すのも有効です。
これに関して、科学的に見て気をつけるべきポイントがあります。
ロンドンにあるキャス・ビジネススクールで行われた研究によると、自分の達成した業績・功績を相手に伝えるだけでは不十分で、なぜそれを達成できたのかという理由が必要なのだとか。
さらに、その理由を説明する上で、「才能」を強調するよりも、「努力」を強調した方が、相手に好印象を与える度合いが高いそうです。
自分の成功談を話した後に、「才能のおかげかも」の一言で済ませるより、いかに努力したかを話す方が、好印象を与えられるというわけです。
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2 彼氏とそういう気分になれない時の秘策(?)
すでに恋人同士であるカップルにとって、バレンタインデーは、普段より特にイチャイチャしたい日であるのが普通でしょう。
男性の中には、この日くらいはラブラブな夜を満喫して、そのまま眠りに就きたいと考える人も多いはず。
2017年の統計によると、アメリカ人男性の32%が、バレンタインデーに女性とイチャコラする予定でいたそうです。
一方、女性にしてみれば、彼氏と二人で過ごしたいけれど、そういう気分にはなれないという場合もあるでしょう。
そういうときは、泣ける映画を二人で一緒に観るといいかもしれません。
イスラエルにあるワイツマン科学研究所のノーム・ソベル教授によれば、女性の涙には、男性をその気にさせなくする効果があるのだとか。
これは、女性が泣いている様子とは無関係で、重要なのはあくまで女性の涙が発する匂い(フェロモン)。
この匂いを男性が嗅ぐと、性欲が一時的に下がるそうです。
匂いが決め手となるので、例えば目薬を使って嘘泣きをしても効果はありません。
ただし、この研究結果を疑問視する専門家もいます。
3 なぜ人間はキスをするのか
バレンタインデーにカップルがデートをすれば、キスをするのが自然な流れ。
ところで、なぜ人間はキスをするのか。
そんなことに理由なんて要らないだろ、と突っ込まれそうですが、この問題に真面目に取り組んできた科学者もいるのです。
学説としては、キスは本能的な行動であるとする説と、生まれてから身につける行動であるとする説に分かれます。
本能的だとする説は、我々の遠い祖先の時代、母親が食べ物を口移しで子に与えていたことがその根拠だと主張。
これに対し、キスは生まれてから身につけるものだとする説は、子孫を残すための最適のパートナーを見つける手段としてキスがあるのだと主張しています。
具体的には、我々がキスするとき、互いの顔の距離をゼロにすることで、相手の持つ様々な情報が得られるのです。
例えば女性の脳は、相手の男性の匂いから、自分とは異なる免疫システムを持つ人を良いパートナーだと判断するのだとか。
異なる免疫システムを持つカップルの方が、生まれてくる子は病気に強くなり、生存率も上がるというわけです。
また、キスが本能的とは言えない理由として、人類の約10%を占める民族はキスの習慣を全く持たず、キスの意味すら分からないという事実も挙げられています。
ちなみに、キスをするときに自然と目を閉じてしまうのは、相手の顔に焦点が合わなくなり、リラックスしてキスに集中できるからなのだそうです。
4 天気予報と告白の意外な関係
バレンタインデーの天気予報が、「晴れのち曇り」である場合、告白しようと考えている女性は、当日、なるべく早めに意中の人にチョコを渡すべきかも知れません。
2013年にフランスで行われた実験において、20歳の複数の男性が、街で18~25歳くらいの女性に声をかけ、電話番号を聞こうと試みました。
すると、曇っているときの成功率は14%だったのに対し、晴れているときの成功率は22%だったのです。
気温の条件を同じにした実験なので、結果の違いに影響を与えたのは、太陽が出ているかどうかだと考えられます。
太陽が出ているとき、人の脳内では、入眠を助けるホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられ、逆にセロトニンの分泌が促進されます。
これにより、物事に対してより前向きな態度になるのだとか。
しかも、この事実は男女問わず当てはまるので、告白を考えているのなら、曇っているときよりも晴れているときの方がOKしてもらえる確率は高いのです。
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5 「バレンタイン」という言葉だけで男は変わる
女性が男性に対して求める要素で外せないものの一つは、「頼りがい」ではないでしょうか。
いざという時に行動力を発揮してくれる男と、何も出来ない男とでは、その魅力にかなりの差があります。
この「頼りがい」に関して、フランスのヴァンヌ市で 興味深い実験が行われたことがあるのです。
その手順は以下の通り。
まず、19歳の女性(仕掛人)が、歩道を歩く男性をランダムに選び、道を尋ねます。
合計120人の男性が道を聞かれ、そのうち半分は「バレンタイン通り」への行き方を、もう半分は「マルタン通り」への行き方を聞かれました(※どちらも架空の場所)。
道を尋ねられた男性は、そこから約30m離れた所で、今度は別の19歳の女性(仕掛人)に、4人組の男に携帯を盗まれたので取り返してほしいと頼まれます。
実験の結果、最初に道を尋ねられた男性のうち、携帯を盗まれた女性を助けようとした割合は次のようになりました。
「マルタン通り」への道を聞かれた人は、20%
「バレンタイン通り」への道を聞かれた人は、36.7%
つまり、「バレンタイン」という言葉を聞いただけで、男性は無意識のうちに恋愛的な要素に突き動かされ、積極的に女性を助けようとする傾向が強まったのです。
男って恐ろしく単純な生き物……。
この事実を利用すれば、例えば女性が彼氏に男らしい所を見せてほしいとき、さり気なく「バレンタイン」と口にすると効果があるかも知れません。