スマホを使うメリットの一つは、目的に応じて様々なアプリを使用できるところですが、全てのアプリが何かの役に立つわけではありません。
何の役にも立ちそうにないアプリもあります。
何かの役に立ちそうな気はするが、有効的な使い方がいまいち思いつかないアプリもあります。
無数に存在するアプリの中には、そういった変わり種があっても不思議ではないでしょう。
今回は、誰が使うのか想像もつかないような、変なアプリをご紹介します。
〈originally posted on November 11,2018〉
1 キモい奴と思われるためのアプリ
有名人などのインスタグラムをフォローしている人であれば、気に入った写真に「いいね」をするのは習慣化していることでしょう。
インスタグラムは、今やツイッターと共にすっかり日本人の生活に定着し、2017年に「インスタ映え」という言葉が流行語大賞になったのは記憶に新しいところです。
インスタグラムをフル活用している人の場合、アップロードしている写真の数も凄いことになっています。
フォロワーは、それらの写真を見ながら、気に入ったものに気軽に「いいね」を付けるわけですが、膨大な数の写真の中から、最初に投稿されたものにわざわざ「いいね」しようと思う人はまずいません。
投稿数が多い場合、初投稿の画像にたどり着くまで気が遠くなるほど画面をスクロールせねばならないからです。
しかし、初投稿された画像だけに狙い撃ちで「いいね」したいと考える、ちょっとストーカーっぽい人がいるとしたら。
そんな人の願いを叶えるアプリが、「ライク・クリーパー」です。
このアプリの機能はいたって単純。
自分のインスタグラムのアカウントと連携させると、自分がフォローしている相手が最初に投稿した写真に、自動的に「いいね」するだけ。
だからどうしたと言われても困ります。
そういうアプリなのです。
このアプリの効果としては、「いいね」された側に、何とも言えない不気味な印象を与えること以外には考えられません。
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2 違法駐車を密告できるアプリ
道を歩いていると、違法駐車の車を発見することはよくあります。
しかし発見したからといって、特に何か出来ることはありません。
ただでさえ狭い歩道に、限りなく両輪に近い片輪駐車をしている車を見かけても、邪魔だと感じつつ通り過ぎるだけ。
たとえその車の所有者に偶然出くわしたとしても、見て見ぬふりモード全開です。
大胆な駐車違反を堂々とやるドライバーは、たいてい怖い人ですから。
しかし、そんな迷惑ドライバーたちに、なんとか違法駐車を止めさせたい。
そういう目的で作られたのが、「スポット・スクワッド」。
〈地味な小遣い稼ぎ〉
カナダで実験的に提供されていたアプリで、その利用手順は以下の通り。
まず、違法駐車されている車を見つけたら、余裕に満ちた表情でアプリを起動。
次に、その車の写真を撮り、ナンバープレートの数字を入力。
最後にそれらを送信すれば完了。
この後、警察がその車を取り締まり、違反者から反則金が納められると、そこから最大40%が報酬として、アプリの利用者に支払われるのです。
早い話、金をやるから交通違反を密告してね、というアプリです。
3 知り合いに会わずに行動できるアプリ
長い人生の中で、今日一日だけは孤独になりたいと思う時は誰しもあるでしょう。
一人暮らしであれば、とりあえず家にいる間は孤独でいられます。
しかし、やむを得ぬ事情で外出せねばならない場合、友人や知人とばったり遭遇する可能性があります。
知り合いに出会うことなく、近所を出歩く方法は無いものか。
それを実現するアプリが、「ヘル・イズ・アザー・ピープル」。
自分の友人が立ち寄った場所が分かる「スウォーム」というアプリと連携させて使用するもので、友達が立ち寄った場所をマップ上にオレンジ色の丸印で表示し、彼らに遭遇することなく安全に立ち寄れる場所を緑色の丸印で表示してくれます。
よって、緑色のスポットだけに立ち寄るようにすれば、自分を知る人間に会わずに済むのです。
と言っても、実際に知り合いがいる場所とマップに表示される場所とでは誤差がありますから、あくまで気休めですが。
4 自分の子供を赤の他人に託すアプリ
アメリカではほとんどの会社で、社員は夕方の5時、6時には帰途に就きます。
退勤時刻が早いおかげで、共働きの親であっても、部活を終えた子供を学校まで車で迎えに行くことができるわけです。
しかし、場合によっては、それが出来ないこともあるでしょう。
そんな時には「シャドル」の出番。
これは、一種のカーシェアリングのサービスを利用できるアプリです。
月額9ドルで会員登録し、自分の子供を車に乗せる場所と降ろす場所、迎えに行く時刻などのデータをアプリに入力すると、その条件に見合ったドライバーが選定され、子供の送り迎えをしてくれます。
当然ですが、割り当てられるドライバーは、親にとっては赤の他人。
もちろん会社側も、子供の安全面や両親の不安を考慮し、ドライバーとして登録される人物については、その素性を厳重にチェックします。
また、子供を相手にする仕事をしていた経験が無いと、ドライバーにはなれません。
さらに、万が一の事態に備えてサポートチームもスタンバイ。
これで、ドライバーが突然誘拐犯と化してしまっても安心です。
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5 彼女に自動でメールを送り続けるアプリ
彼女が好きでたまらない。
何だったら、一時間おきにメッセージを送りたい。
しかし、流石に仕事中にメールはできない。
どうすればよかんべか……。
そんな悩みも、iPhone用アプリ「ガールフレンド・キーパー」があれば即解決。
アプリを起動し、自分の彼女とのラブラブ度を設定し、愛のメッセージを送る頻度を決めれば、あとはアプリにおまかせ。
あなたに代わって、アプリが甘いメッセージを自動で彼女に送信してくれます。
ちなみに、公式サイトに掲載されているメッセージ例はこんな感じ。
「ダイアナ、誕生日まで136日だね。君の瞳の色に合わせて緑色の物をプレゼントしようかな……」
「ダイアナ、君は本当にキレイだ。いま君のことを考えてるんだってことを知らせたくてさ。」
「ダイアナ、君の緑色の瞳は、想像を絶するほど魅力的だ。僕たちが付き合ってからもう1年と53日経ったなんて信じられないよ」
「僕たちが初デートしたのが37日と8時間前だって知ってた?」
急にサイボーグ的な言葉遣いになった彼氏から、やたらと数字に細かいこんなメールが一時間おきに送られてきたりしたら、彼女にとっては悪夢でしょう。