物の見方が変わる珍学説6選

科学

日常生活において、我々が学説に触れる機会として多いのは、テレビの健康番組を見ているときではないでしょうか。

様々な分野の専門家が登場し、何々を摂ることは健康に良いだの、逆に悪いだのといった学説を紹介します。

そういった学説は、もちろん最新の研究に基づいているわけですが、だからといってそれが絶対に正しいとは限りません。

かつて、赤ワインに含まれるポリフェノールには、血圧を下げる効果があるなどと言われていたことがあります。

しかし現在では、赤ワインには確かに健康上のメリットは認められるものの、それはポリフェノールが血圧を下げるからではない、という説が有力です。

このように、学説というのは研究が進むとともに、主張される内容も変わってきます。

よって、すぐに鵜呑みしてしまうのは危険です。

以下にご紹介する珍学説も、(珍学説だけに)少し眉に唾をつけてお読みください…。

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1 チンパンジーの方が人間より衛生的

チンパンジー

人間のベッドと野生の動物の寝床。

より衛生的なのは一体どちらか。

人間の場合、普通は毎日風呂に入った後で寝るわけで、シーツを洗濯することも考えれば、人間のベッドの方が衛生的に決っている。

そう思うのが自然です。

ところが、アメリカのノースカロライナ州立大学で行われた研究によれば、平均的な10代の若者のベッドよりも、チンパンジーの寝床の方が「キレイ」であるという結果が出ました。

ベッドの汚さの原因の一つはバクテリアであり、ベッドに潜んでいる種々雑多のバクテリアは、その約35%が我々の体から出たものであるとされています。

では、比較的人間に近い動物であるチンパンジーはどうなのか。

チンパンジー

それを確かめるため、同大学の研究チームは、タンザニアのイッサ渓谷周辺で調査を行い、41箇所でチンパンジーの巣からバクテリア等を採取。

すると、人間のベッドで見られるようなバクテリアや、ノミ・シラミなどがほとんど存在していないことが分かったのです。

一方で、様々な種類の昆虫は多く見つかりました。

人間にとって、衛生的かどうかの基準はバクテリアの数だけではないですから、上記の事実のみでチンパンジーの寝床の方がキレイだと言い切るのは抵抗がありますが、しかし、人間のベッドよりもキレイな側面があるのは確かなようです。

2 若い人の血液で若返る

ヴァンパイア

カリフォルニアにあるスタンフォード大学のトニー・ワイスコレ博士は、若い人の「血液」が、身体や脳の老化を抑える働きがあるという学説を唱えています。

マウスを使った実験に基づき、同博士は、若いマウスの血液が、年老いたマウスの脳や筋肉、膵臓、肝臓、心臓などを若返らせる効果があると結論づけているのです。

これを本格的に人間の体に応用すれば、まさに「ヴァンパイア」の世界が実現すると言っていいかもしれません。

ワイスコレ博士は、将来的には、程度の重くないアルツハイマー病患者にこの治療法を試したいと語っています。

3 12月生まれの人が持つ特権

冬

12月生まれの人に対し、12月生まれで嫌だったことは何かと聞けば、おそらくほとんどの人が、

「誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントがひとまとめにされてしまう」

と答えるのではないでしょうか。

確かに、両方のプレゼントを一緒にされてしまうと、プレゼントをもらう機会が一回減ってしまうので、損した気分になってしまいます。

しかし、科学的には、12月生まれの人には以下に挙げるような多くのメリットがあるのです。

・長生きする可能性が高い

『ジャーナル・オブ・エイジング・リサーチ』という学術誌で発表された研究結果によると、12月生まれの人は、他の月に生まれた人よりも長生きする可能性が高いそうです。

・友人にするにはベスト(?)

ハンガリーのセンメルヴェイス大学で行われたリサーチによると、冬に生まれた人は、気分の変動があまりなく、イライラすることも少ない傾向にあるとか。

ある意味、友人にするには最適です。

・病気に強い

アメリカのコロンビア大学が行ったリサーチによれば、生まれた月によって、病気のかかりやすさに差が見られました。

12月生まれの人は、病気全般について罹患しにくく、特に心臓病になりにくいのです。

逆に、病気にかかりやすいのは、10月・11月生まれとなっています。

ただし、病気にかかるかどうかは、生活習慣など他の要因の影響が大きいことに加え、このリサーチは都心部に住む人を対象に行われたので、全ての人にそのまま当てはまるわけではありません。

・歯科医にピッタリ(?)

これは少し妙な感じがしますが、12月生まれの人は歯科医になりやすい傾向があるとするリサーチ結果があります。

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4 太っている人は脳が小さい

脳

『ニューロロジー』という学術誌に掲載された論文によれば、人間の体型と脳の大きさとの間には、一定の相関関係があるとか。

その論文の基になった調査では、2006年から2010年にかけて、1万人近くの被験者のBMI(体格指数)と腰からヒップにかけてのサイズ、そして脳のスキャン画像が調べられました。

すると、肥満体型の人の脳は、痩せ型の人の脳に比べ、サイズが小さい傾向にあることが分かりました。

人間の脳の大きさは、年齢や喫煙歴、教育、運動、病歴などが影響するとされているのですが、それらの要素を考慮に入れても、やはり肥満体型と小さい脳との間に強い関連性が見られたのです。

ただしこのことは、肥満体型になることが、取りも直さず脳が萎縮するということを意味するわけではありません。

原因と結果が逆という可能性もあるからです。

何らかの原因で脳が萎縮すると、その脳の変化が食生活の変化を生み、それが肥満につながる可能性もあるとされています。

5 人間は1000歳まで生きる

老人

SENS科学調査財団のオーブリー・デ・グレイ博士によれば、人類で初めて1000歳まで生きる(可能性のある)人間が、現在すでに地球のどこかに存在しているそうです。

人間の死因の3分の2は加齢が関係していますが、医療の進歩により、毎年2年のペースで人間の寿命が伸びているのだとか。

このペースでいくと、いずれは1000歳まで生きる人間が出てくるとデ・グレイ博士は考えています。

1000歳というのは流石に言い過ぎのような気がしますが、200歳くらいまで生きる人間が現れる日はそう遠くないのかもしれません。

問題は、長生きすればするほど幸せであると言い切れるかどうかでしょう。

そして、幸せと言えば…。

6 誰もが幸せを感じる曲とは

音楽

聴けば必ず幸せな気分になれる曲というのは、誰しも一曲や二曲はあるはず。

どんな曲がそれに該当するかは、その人の好みに依るところが大きいので、一概には言えません。

しかし、「ある曲」だけは、およそ全ての人をハッピーにさせる効果のあることが、科学的に証明されています。

その曲とは、最近映画が公開されて注目を集めている、イギリスのロックバンド「クイーン」が1978年に発表した『ドント・ストップ・ミー・ナウ』です。

もともと、明るいテンポの曲を聞くことで、人が幸せな気分になることは研究者の間で知られていました。

そこで、もっと具体的にどういう曲がより効果的なのかを、アメリカのミズーリ大学が調べたのです。

約50年の間にリリースされた126曲を使って行われたその研究によると、幸せな気分になれる曲に必要な条件は以下の通り。

  • 平均的なポップソングから少しずれたテンポの曲で、メジャー(長調)で書かれている。
  • マイナー(短調)で書かれた曲の場合は、三和音よりもやや複雑なコードの曲になっている。
  • BPM(1分あたりの拍数)は、平均的なポップソングよりも30ほど高い150くらいである。

以上の条件を見事に全て満たしているのが、『ドント・ストップ・ミー・ナウ』なのです。

〈この曲はFメジャーで書かれており、BPMは156です〉

ただしこの学説は、英語圏の人を念頭に置いていますから、日本人には部分的にしか当てはまらないと考えられます。

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