現代科学
をもってしても解決できない現象はまだまだ多く存在しています。
しかし、それらの中には、
「え、これってまだ解明されてなかったの……?」
と驚かざるをえないようなものがあるのです。
現代の科学力を考えれば、とっくの昔に原理や仕組みが解明されていそうなのに、実はまだまだ謎に包まれているものをご紹介します。
〈originally posted on April 4,2015〉
1 乱気流のナゾ
飛行機に乗っていて強い乱気流に出くわすと、シートベルトを締めるように指示が出されたりするものですが、意外なことに「乱気流」がどういう仕組みで発生するのかは完全には解明されていないそうです。
相対性理論を生み出したあのアインシュタインでさえ、「私が死んだら、あの世で神様に乱気流の仕組みを説明して欲しい」と語っていたのだとか。
ジェット推進力などを利用して意図的に乱気流を発生させようとすると、高い圧力によって各種の化学反応が発生してしまうので、純粋に乱気流の発生条件を調べるのが難しい、というのがいまだに謎になっている理由の一つ。
仮に、乱気流の仕組みが解明されれば、毎年甚大な被害をもたらしているハリケーンの発生をある程度予測することも可能になるだろうと言われています。
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2 ネコが喉を鳴らすナゾ
ネコ好きの人にとっては、ネコが嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らす様はたまらなく可愛く思えるものですが、実は一般的に思われているのに反して、あれはネコが嬉しいときだけにするとは限らないそうです。
どうやってあのゴロゴロ音を出しているかについては、おそらく喉を収縮・拡張させているのだろうという説がありますが、この説でさえ完全な立証があるわけではありません。
さらに、あの「ゴロゴロ」が一体何のために行われているのかは、いまだに謎なのです。
一説によると、あのゴロゴロの振動数は骨の再生と関係があるとされています。
人間があのゴロゴロ音を聞いて、ネコが嬉しがっていると感じるのは、あの音が身体にそういったメリットをもたらすということを本能的に感じ取っているからではないか、とも言われています。
3 磁力のナゾ
磁石が鉄を引き付けるのは誰でも知っている事実。
高校の物理では、それが「磁界」が発生することによるものだと学習しますが、そもそもなぜ「磁界」なるものが現れて、それが物体を引き寄せるのか、といった部分についてはまだよく分かっていないのだそうです。
アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)には、磁界だけを研究するための施設まであるそうですが、MITに集う天才たちの頭脳をもってしてもまだ解明できていません。
4 キリンの長い首のナゾ
キリンの首がなぜ長いのか、といういかにもチビッ子から出そうな疑問に対してよくある答えは、高い所にある葉っぱを食べられるのが、進化の過程において他の種よりも有利だった、というもの。
しかし、この説明は正しくありません。
というのも、野生のキリンにとっては、葉っぱの生えている「高さ」よりも葉っぱの「種類」のほうが重要だからです。
さらに、過酷な条件の野生で生きていくには、あの長い首は明らかにデメリットです。
異性を引き付けるために首が長くなっていった、とする説もありますが、これも確たる根拠はなく、やはりキリンの長い首はナゾのままです。
5 記憶のナゾ
記憶力が良い人にせよ、悪い人にせよ、我々の脳には膨大な情報が詰まっているわけですが、それらの情報が具体的に脳のどこに保存されているのかは、まだよく分かっていません。
ニューロン間の信号のやりとりが重要な鍵となっているらしいことは、かなり前から判明していましたが、そこから先の部分にはまだナゾが多いのです。
記憶の保存場所もナゾですが、さらに不明な点が多いのが、記憶した情報をどのようにして思い出しているのか、という所。
これについては、1920年代から研究が続いているらしいのですが、いまだに完全には解明されていません。
6 閉経のナゾ
女性は45~50歳で閉経を迎えるわけですが、人間になぜ「閉経」が存在するのかは、よく分かっていません。
動物がその種を絶やさないためには、子孫を残すタイミングは制約されないほうが良いに決まっています。
そうなると、閉経は動物が進化していくルールから明らかに外れているのです。
これについては、「グランドマザー理論」という説がありまして、これによると、女性はある年齢に達すると、自分の子供の世話をするより、孫の世話をする必要性が増すからだと説明されています。
しかし、これに対しては、孫の世話よりも子孫繁栄の方が重要度は高いはず、という反論も。
ちなみに、人間以外の動物で、一定の年齢に達すると子供を作らなくなるのは、特定の種類のクジラだけだそうです。
7 夢のナゾ
人間がなぜ夢を見るのかは、これまでに様々な説明が試みられてきましたが、いまだに「決定打」と呼べるものはありません。
夢は単純に記憶の中からイメージをランダムにつなぎ合わせているだけで特に意味は無い、という人もいれば、脳に蓄積された情報を寝ている間に整理するなど、何らかの目的があるはずだと考える人もいます。
いずれにせよ、多くの研究者の間で意見が一致しているのは、夢は我々の深層心理と何らかの関わりがあるだろうということ。
そうだとすれば、夢のナゾを解明することで、人の深層心理を理解することができるのかもしれません。
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