一人で足を踏み入れるには怖すぎる、気味の悪い森をご紹介します。
日本で最も不気味なイメージを持たれている森は、青木ヶ原(富士の樹海)かもしれません。
「一度入ったら出られない」とか「自殺の名所」などと言われることが多い場所です。
しかし、実際は青木ヶ原だけが特に迷いやすいということはなく、自殺者の数も減ってきているので、若干イメージが一人歩きしている感じはあります。
一方、海外で不気味な森というと、霊に取り憑かれているという言い伝えがあったり、何らかの超自然現象と結び付けられているケースが多いようです。
〈originally posted on June 9,2016〉
1 曲がった森
ポーランド西部に位置するノベ・ツァルノボ村の近くには「曲がった森」と呼ばれる森があります。
約400本の松の木が植わっているのですが、奇妙なことに全ての幹が北に向かって90度折れ曲がっているのです。
これらの木は、この地がまだドイツ領だった1930年代に植えられました。
どうやったらこんな風に曲がるのかという点については、自然現象ではなく何かしらの道具を使って人の手で曲げられたと考えられています。
となると、残る疑問は、当時のドイツ人は何故わざわざ木をねじ曲げたのか、ということですが……。
これについては未だに完全には解明されていません。
一説には、家具やボートなどの材料として利用するためだったのではないかとも言われています。
2 叫びの森
世界には「呪われた森」なるものがいくつか存在しており、有名なところではルーマニアのホィア・バキュの森や米国コネチカット州のダドリー・タウンの森などが挙げられます。
どちらの森も、怪しげな光や死者の霊などの目撃例が多数報告されています。
そして、イギリスで最も呪われた森とされているのが、ロンドン南東部ケント州にあるデリング・ウッズ、別名「叫びの森」です。
霧の日にこの森を訪れると、人気が無いのに話し声や足音が聞こえ、夜中になると叫び声を耳にすると言われています。
その原因とされているのが、過去にこの森で遭難した人や、残忍な殺され方をした人たちの怨念。
1948年11月1日には、極めて不可解な事件がここで発生しました。
森の近くのモルトマンズ・ヒルからやってきたと思われる人たち20人の遺体が発見されたのです。
その内11人は子供。
奇妙なことに、外傷等は全く見られず。
また、事件のあった日の夜、森から不気味な光が移動するのを見たという人もいました。
検死の結果、死因は「一酸化炭素中毒」だと判明しましたが、森の中での死因としては不自然です。
さらに、1998年10月には4人の大学生がこの森で失踪する事件も起きていますが、彼らは遂に発見されることは無く、真相は闇に包まれています。
3 シェルターの森
ドイツで森の中を歩いていた男性が、地面から妙なパイプが2本突き出ているのを偶然見つけて側に近寄ってみると、そこには地下シェルター(バンカー)への入口がありました。
中へ入ってみると、重く頑丈なドアが破壊されており、その先には無限に続くかのような長い通路が。
壁や床はかなり老朽化が進んでいる様子でした。
さらに進んで行くと、どうやら先客が書いたと思しき落書きを所々で発見。
全体としてはかなり広いエリアで、中には迷路のように入り組んでいる箇所もあります。
それにしても、具体的にどういう目的でこのシェルターが建設されたのか、また内部が破壊された形跡があるのは何故なのか、などの点については謎のままです。
4 呼吸する森
2015年10月、ネット上に一本の不気味な動画が投稿されました。
ブライアン・ナトールという男性が撮影したもので、一見すると森を散策しているときに撮られたごく普通の風景なのですが、よく見ると地面が大きく上下に揺れているのです。
まるで森が呼吸しているかのように。
これは、カナダのノバスコシア州アップルリバーの森で捉えられた珍しい現象で、その原因を巡って色々と憶測が流れました。
中には、森が人間を喰らおうとしている、などといったオカルト的なものもあったとか。
しかし、現在ではこの現象は、おそらく強い風が吹いたときに地表付近の根っこが地面を持ち上げているのではないかと考えられています。
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