今や、世界一の巨大メディアとでも言うべきYouTube。
他の人が投稿した動画を見るだけでも楽しめますが、自分自身もチャンネルを開設して、コンテンツを公開しているという人も多いでしょう。
昨今は、昔と異なり、一般人よりも芸能人の方が熱心にYouTuberとしての活動を展開している印象があります。
我々の生活にすっかり浸透したYouTubeですが、だからこそ、意外と知らない事実もけっこうあるのです。
今回は、あまり世間に知られていない、YouTubeの雑学をご紹介しましょう。
〈originally posted on March 19,2015〉
1 驚異的な数字
毎日YouTubeを訪れる人の数は10億を超えています。
現在の世界の人口が72億ですから、世界中の人の7人に1人は毎日YouTube を見ていることになります。
また、YouTube にアップロードされる動画はどれくらいなのかというと、毎分300時間以上もの動画が投稿され続けているのです。
これは、1日当りに換算すると、何と10年以上の長さ。
1ヶ月でアップロードされる動画の長さは、アメリカの主要なテレビ局が過去60年間に放送した映像を全て合わせたものを超えているというから驚き。
YouTube は、ご存じのとおり、アメリカで誕生したメディアですが、YouTube を利用している人の80%はアメリカ以外の国からアクセスしているのだとか。
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2 utube.com に訴えられた
YouTube のURLである「youtube.com」が原因となって裁判になったことがあります。
実は、YouTubeが誕生するはるか前に、「Universal Tube & Rollform Equipment」という工業用の機械などを販売する会社が存在していたのですが、この会社のURLが「utube.com」でした。
そのため、YouTubeを検索したユーザーが大量に「utube.com」の方へと流れてしまい、サーバーに異常な負荷がかかってしまったのだとか。
そこで、YouTubeを訴えて裁判が始まったのですが、結局、utube.com側がURLを「utubeonline.com」に変えることで決着したそうです。
3 もともとはオンライン・デートがメインだった
YouTube は最初から今のような形態になっていたのではなく、もともとはリアルタイムのビデオ映像でデートを楽しむためのサイトだったのです。
その当時のサービス名は、「Tune in and Hook up(チャンネルを合せて恋人作ろう)」。
その後、YouTube の設立メンバーが遭遇した「2つの出来事」をきっかけに、YouTube は「デート」の部分を切り捨て、今のような動画共有サイトへと変貌を遂げたのです。
その2つの出来事の一つは、ジャネット・ジャクソンがステージ上で胸をさらけ出して問題となった映像が、ネットでなかなか見つけられなかったこと。
もう一つは、ディナーパーティのビデオ映像をメールに添付して友人に送ろうとしたら、データ容量が大きすぎて添付できなかったこと。
これらのトラブルに遭遇して、彼らは動画を共有しやすいサービスの必要性を感じ、今のYouTube を作り上げたのだそうです。
4 もともとはガレージからスタート
YouTube 本社のオフィスは、フリーのドリンクやフードの他、様々な設備か完備していて、世界で最も快適なオフィスと言われるほど。
そんなYouTube も、2005年にスタートしたときは、なんと「ガレージ」に少し手を加えただけの場所をオフィスとして使っていたそうです。
そして、YouTube が誕生して間もないころ、その存在を少しでも世に広めるべく、「動画を10本投稿した魅力的な女の子には100ドルを提供する」というキャンペーンまでやっていたのです。
最初の頃はけっこう大変だったんですね…。
5 YouTube 最初の投稿動画
これは、「Me at the zoo」というたった19秒の動画です。
投稿されたのは、2005年4月23日。
創設メンバーの一人である、Jewed Karim が友人に撮らせた動画で、彼がサンディエゴにある動物園にて、象の前で喋っているだけの映像です。
にもかかわらず、これまでの再生回数はなんと1.7億回を超えています。
さらに驚くべきは、Karim のチャンネルに投稿されている動画はこれ1本のみなのですが、彼のチャンネルに登録しているユーザーの数は200万人を超えているのです。
6 Googleは救世主だった
サービス開始から1年と経たずして一気に世界中に知名度を広めたYouTube は、Google によって可能性を見いだされ、2006年10月に160億ドルで買収されました。
この買収劇は非常に有名な話ですが、実はこれ、YouTube にとってはこの上なく有り難い買収だったのです。
というのも、当時、YouTube には著作権に違反する動画が多数投稿され、複数の会社から訴訟を起こされていました。
それに加え、毎月50万ドルもの損失を出していたので、会社をどこかに売却したくてしかたなかったのです。
いわば、Google はYouTubeにとって救世主のような存在だったというわけです。
7 実は最初の動画共有サイトではない
1997年にChase Norlin によって始められた「Share Your World.com」というサイトが、世界で最初の動画共有サイトと言われています。
当時はすでにハンディ・カムが普及していたので、動画共有サイトの需要はあったのですが、残念なことにインターネットが日常的になって間もない頃だったので、動画圧縮技術なども発達しておらず、利便性の問題から2001年にサービスは終了してしまいました。
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