1990年、マンチェスターからロンドンに向かう電車の中で、原作者であるJ・K・ローリングさんの頭の中に、突然、ハリー・ポッターのアイデアが「降りてきた」そうです。
彼女は6歳から物語を書いていましたが、この時ほど興奮を覚えたことは無かったとか。
そして1995年にようやく記念すべき第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』が完成。
ところが……。
今となっては信じ難いですが、この原稿をメジャーな出版社8社に持ち込んだところ、その全てに出版を断られました。
しかし、最後の望みを託してブルームズベリー出版を訪れたとき、ローリングさんの運命が大きく変わります。
同社の社長を務めていたナイジェル・ニュートンの娘アリス(8歳)が、たまたま『賢者の石』の原稿を読んだところ、それを痛く気に入ってしまい、「もっと続きが読みたい」とニュートンにせがみました。
そして、このことが決定打となり、この本の出版が決まったのだとか。
離婚して週に70ポンド(約一万円)程度の収入しか無かったシングルマザーを救ったのは、魔法使いの少年ではなく、8歳の女の子だったのです。
〈originally posted on May 23,2015〉
1 誕生日が同じ
ハリー・ポッターの誕生日は1980年7月31日ですが、原作者のローリングさんの誕生日もやはり7月31日なのです。
もっとも、生まれた年は1966年ですが…。
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2 ホグワーツ最年長の生徒
『ハリーポッターと秘密の部屋』で「嘆きのマートル」を演じたシャーリー・ヘンダーソンは、撮影当時37歳でした。
これはもちろん、ホグワーツの生徒を演じた役者の中では最年長になります。
3 実は毒舌キャラだったロン・ウィーズリー
作者のローリングさんは、ロン・ウィーズリーをかなりの「毒舌キャラ」にするつもりだったようなのですが、出版社の意向で変更されたそうです。
これは、子供の読者にとって汚い言葉遣いは不適切だろうと判断されたからでした。
4 本名はマズイ?
『ハリーポッター』シリーズの出版社は、ローリングさんに、本名である、
「ジョアンヌ・ローリング(Joanne Rowling)」
は使わずに、ファーストネームはイニシャルにすることを提案しました。
これは、男性の読者(特に子供)へのアピールを考慮した結果、女性の作者名は使わない方がよいと判断したからだそうです。
それを受けて彼女は、
J.K.Rowling
というペンネームを使うことになるのですが、間の「K」は一体何なのか。
これは、彼女の祖母であるキャスリーン(Kathleen)から取ったようです。
5 一人だけネタバレ
を演じたアラン・リックマンは、『ハリーポッターと死の秘宝』が出版されるよりも前に、スネイプの結末がどうなるのかを知っていました。
というのも、作者のローリングさん自身が彼にだけあらかじめ教えていたのだそうです。
6 「ホグワーツ」の由来
というのは、少し変わった響きの学校名ですが、ローリングさんによれば、この名前は、ニューヨークにある「キュー・ガーデン」を訪れた際に見た植物の名前から考え出したそうです。
7 ラップでオーディション
を演じたルパート・グリントは、ロン役のオーディション用テープを作るとき、自分の演劇の先生に似せて「女装」して、ラップで自己紹介したそうです。
そのラップの出だしの部分はというと、
「やあ!
僕の名前はルパート・グリント
イケてない奴だなんて思わないでね!」
というものでした……。
8 実は「ヴォルデモート」ではない
「ハリーポッター」シリーズに登場する、
ヴォルデモート卿(Voldemort)
の名前は「死の恐怖」を意味するフランス語から来ています。
そして、フランス語では単語の最後の子音は読まないのがルールですから、本来の正しい読み方は、
ヴォルデモール卿
になります。
9 ハーマイオニーのモデル
ローリングさんによれば、11歳のハーマイオニーを描くとき、同じく11歳だった頃の自分自身をベースにした面があるのだそうです。
つまり、ハーマイオニーのモデルは部分的に作者本人ということ。
それを示す例として、ハーマイオニーの守護霊であるカワウソは、ローリングさんが最も好きな動物なのです。
10 シラミ大量発生事件
『ハリーポッターと秘密の部屋』の撮影中、子役たちの間でシラミが大量に発生するというトラブルが起きたそうです。
11 ドラコ役になる運命だった人
ハリーの宿敵であるドラコ・マルフォイ役を演じたトム・フェルトンは、ハリーポッターとロン・ウィーズリーの役でオーディションを受けたものの、結局どちらにも選ばれることなく、ドラコ役に決まったのでした。
12 吸魂鬼
「アズカバン刑務所」の看守である「吸魂鬼」は、作者のローリング氏がうつ病を患っていた時の闘病体験が元になったキャラクターなのだとか。
13 ローリングさんのスゴさ
「ハリーポッター」シリーズは、2008年の時点で世界67カ国で出版され、4億冊以上も売れていました。
間違いなく世界で最も儲けている作家であるローリングさんですが、実は本からの収入のみで億万長者になった初めての人なのです。
14 キスシーンのセットから追い出された人
映画の完結編の撮影中、ハリーとハーマイオニーのキスシーンがあったのですが、その現場にいたルパート・グリントはスタジオから追い出されてしまったそうです。
その理由は、二人のキスシーンを見ながら爆笑が止まらなかったからだとか。
15 ハー・マイ・オ・ニー
ローリングさんは、「ハーマイオニー」という名前の発音を間違える人が余りにも多いので、『ハリーポッターと炎のゴブレット』の中で、ハーマイオニーが自分の名前をビクトール・クラムにことさらハッキリと発音するシーンを作ったそうです。
16 ずる休み防止策
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』がイギリスで発売されたとき、出版社は書店に対し、学校が終わる時間帯までは新刊を店頭に並べないように頼んだそうです。
これは、学校をずる休みして本を買いに行く生徒が出てくるのを防止するためだったとか。
17 降板しようと考えていたルパート・グリント
2018年10月、ロン役のルパート・グリントが、イギリスのインデペンデント紙に語ったところによると、彼は4作目の『ハリーポッターと炎のゴブレット』の撮影を終えたとき、ロン役を降板しようと真剣に考えていたそうです。
その理由は、一言で表現すれば、有名でいることに疲れたから。
有名であるが故に、彼の後ろにはほとんど常にパパラッチがついて回り、また、近所のスーパーに歯磨き粉を買いに行っただけでファンと写真を撮らなくてはならない。
ごく普通の10代としての生活を送りたくなっていたグリントは、どこにいてもロンとして見られる生活を続けることに嫌気がさしていました。
ちなみに、彼はハリーポッターの一作目を撮り終えた時点で、映画の人気はそれほど長くもたないだろうと思っていたそうです。
18 作文を書かせた結果…
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』の監督、アルフォンソ・キュアロンは、メインキャラクターであるハリー、ロン、ハーマイオニーを演じる3人のことをよく知るため、彼らに自分の演じるキャラクターについて作文を書いてもらったそうです。
その結果…
ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは16ページを書いて提出。
ハリー役のダニエル・ラドクリフは1ページを書いて提出。
そして、ロン役のルパート・グリントは最後まで提出しなかったそうです……。
映画の中のキャラクターそのまんまといった感じですね。
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