24時間営業
の店に居座り続ける困った人たちの話をご紹介する。
店に居座る、というのは24時間営業の店なら一応可能ではあるが、それでも数日間を過ごす人はいない。
少なくとも日本には。
しかし、海外にはそういう人が、実際にいたのである。
〈originally posted on November 30, 2014〉
1 ウォルマートに3日間居続けたお婆ちゃん
スーパーや家電量販店などの営業時間はだいたい夜の8時か9時までである。
僕はけっこう閉店間際に立ち寄ることが多いので、品物を選んでいる最中に妙に切ない音楽が店内に流れてくると、
「やばっ、もう閉店だ」
などと焦ることが多い。
閉店時間を過ぎてそのまま頑固に居座っているとどうなるのか、などと下らないことを考えたこともあるのだが、普通に警備員につまみ出されて終わりだろう。
では、24時間営業の店で延々と居座るとどうなるのか。
「閉店時間」というものが無いのだから、どれだけ居てもつまみ出されることは無いはずである。
こんなことを書くと、
「そんな奴いないだろ」
という声が聞こえてきそうだ。
しかし、実在したのである。
しかも、3日間も店内に居座った人が。
2007年12月、アメリカ、ジョージア州リルバーンにある24時間営業のウォルマートで70歳の女性が3日間も店舗から一歩も外へ出ることなく「生活」していたのである。
彼女はそこで、食事や睡眠までとっていた。
普通に考えれば店員に気付かれそうなものだが、なかなか気付かれることはなかった。
というのも、ちょうどクリスマスシーズンで、普段よりも客の数が多く、その中に完全に紛れてしまっていたからだ。
時々、不審に思った店員から話しかけられることもあったようだが、その度に彼女は、
「買い物してるだけよ」
と答えていたとか。
しかし、4日目を迎えようかという頃になってついに店員が警察へ通報。
彼女は3日間の買い物を清算してようやく家路につくこととなった。
2 KFCに1週間居続けた女性
3日間でも驚きだが、何事も上には上がいるものだ。
2014年10月、中国の成都市にすむタン・シェンという26歳の女性は、24時間営業のケンタッキーフライドチキンに1週間も居続けた。
その間の食事はもちろん、「フライドチキン」である。
KFCに1週間も寝泊まりするというからには、よほどのKFCマニアかと思いたくなるが、そうではない。
実は彼女、恋人に振られた直後にただチキンを食べたくてやって来たのだが、色々と考えを巡らせているうちに帰りたくなくなったそうだ。
自分の住んでいるアパートに帰れば彼氏との思い出が蘇ってくるのも帰りたくなかった理由の一つらしい。
店員に声を掛けられても彼女はひたすらチキンを注文し続けた。
そして、とうとうマスメディアが彼女に注目し始めたころ、ようやく家に戻ることを決意。
ただし、その理由をレポーターに聞かれると、
「チキンに飽きたから」
と答えたらしい…。
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