学生A:「就職活動はどう?」
学生B:「今のところは順調かな。そっちは?」
学生A:「俺さ、『リークナビ』っていうサイトを利用してたんだ」
学生B:「それって、いま問題になってる……」
学生A:「学生の就職活動を支援するとか謳っておきながら、利用者の個人データを企業にリークして、対価も受け取っていた最悪のサイトだよ」
学生B:「ご愁傷さま。それにしても情報のリークは許しがたいな」
学生A:「未だに怒りが収まらん」
学生B:「でもさ、お前も『リークナビ』って名前で気づくべきだったかもな……」
〈originally posted on September 5,2019〉
1 面接官をナイフで刺した男
面接においてなるべく避けるべきこと。
これは色々ありますが、間違いなく絶対にやってはいけないことが一つあります。
それは、いきなりナイフを取り出して、相手を刺すことです。
そんな狂った人間が実際にいたのが、米国カリフォルニア州サンディエゴのエルカホン市。
2014年11月、ホセ・ロペスという男が、とある会社の面接に訪れました。
このとき彼は泥酔状態。
その時点ですでにアウトなのですが、とりあえず面接官はそこにツッコミを入れました。
「君、なんか酒臭いな」
この一言で、ロペスの中の危ないスイッチがオンに。
彼は怒号とともに面接官に飛び掛かり、拳を振り上げます。
しかし、ロペスは面接官の戦闘力をやや甘く見ていました。
面接官はロペスの攻撃をかわし、ヘッドロックを決め、あっという間に形勢逆転。
腕力では勝てないと悟ったロペスが次に取った行動は、凶器で反撃すること。
彼は面接官の腕をナイフで刺すやいなや、履歴書を置いたまま逃走しました。
逃げたところで身元がバレバレのロペスは、エルカホン市警察によって逮捕され、その後、会社ではなく刑務所で作業をすることになったのです。
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2 8千人が行列を作る面接
インド南部にあるバンガロールという都市は、「インドのシリコンバレー」と呼ばれるほどハイテク関連の企業が多くあり、有能な人材が全国から集まります。
2016年1月某日、同市内にあるHCLテクノロジーズという会社が、エンジニアを採用するための面接を実施しました。
開始時刻は午前10時。
ここまでは何らおかしな点はありません。
おかしいのは、集まった人数。
日曜日の朝に、実に8千人の人たちが面接を受けにやって来ました。
7時の時点で、会社の周りには異常なほどの長い行列が。
仕方なく、会社側は一部の申込者に対し、予定より早めに筆記試験を始めるなどして対応しました。
とは言うものの、集まった8千人の大半は、行列を作って辛抱強く待つだけ。
そうやって待った後に面接を受けられるならまだいいですが、それも実現しませんでした。
行列が出来てから約2時間後、申込者のあまりの多さに、会社は面接をキャンセルしたのです。
2時間も待った人たちに突然キャンセルが告げられ、現場はちょっとしたカオス状態。
警察が出動する事態にまでなりました。
3 500社に応募して一度も面接に呼ばれなかった男性
働く意欲も能力もあるのに、何故か定職に就けない人がいます。
その中でも、不運としか言いようがないのが、ヒュー・デイヴィスという男性。
サウスウェールズのグラモーガン大学を卒業した彼は、2002年より就職活動を開始しました。
それ以来、10年以上にわたって500社を超える企業に応募しましたが、2015年の時点で面接に呼ばれた回数はゼロ。
短期の契約社員として稼ぎながら何とか生活は出来ているものの、正社員として採用されたことが一度も無いのです。
職に対する選り好みが激しいのかと思いきや、そんなことは全くありません。
彼はこれまでに、南アフリカやクウェート、サウジアラビアなどでも働いた経験があります。
また、仕事の内容についても、あらゆる職種に応募。
それなのに、面接に呼ばれることすら無いというのは、一体どういうわけなのか。
本人や家族、周りの友人も、その理由が分からないのだそうです。
現在、デイヴィスは40歳手前ですが、果たして面接に呼ばれることはあったのか……。
4 1000社に応募して採用されなかった女性
500社以上の会社の面接すら受けられないというのもキツイですが、何事にも上には上がいます。
イングランドのノース・ヨークシャー出身のケリー・ウィルソン(33)は、2019年1月の時点で1000社以上に応募して、全て不採用でした。
先程のデイヴィスとは異なり、彼女がこれだけの試練を経験している理由は明白。
ケリーは耳が聞こえないのです。
面接の最中、読唇術を駆使して面接官の質問に答え、かなり順調にやり取りが進むのですが、彼女が自分の聴覚障害について話した途端、その場の空気が変わります。
「ここの仕事は電話での応対も多いからねぇ……」
電話のことなど募集要項には一切触れられていないのに、このような台詞を彼女は何度も聞かされたとか。
2004年から2009年まで、ケリーはウェイクフィールド刑務所でアシスタントとして働いていましたが、その後は短期間の職を転々とし、最長で9ヶ月、最短で4日しか続かないという状況。
1000社以上に断られた彼女は、差別と戦うだけの人生にウンザリしてきたと語っています。
その人生を変えるため、ケリーは人工内耳の手術を受けることで聴力を取り戻すことを考えているそうです。
5 警察官の採用試験で犯罪を告白
2017年2月8日、米国ウェストバージニア州のサウス・チャールストン警察で、警察官の採用試験が行われていました。
そして、試験を受けに来たタイラー・レイ・プライス(21)という男と面接官との間で、おそらく次のような会話があったと思われます。
面接官:「ではプライスさん、今までに酒が原因で危ない行動を取った経験は?」
プライス:「そうッスねぇ……。あ、一つあります」
プライス:「出会って間もない女と飲んでお互い泥酔したとき、その娘が爆睡し始めたんで、ムラっときて一方的に襲っちゃいました」
プライス:「そのとき、スマホで動画も撮りましたよ」
面接官:「プライスさん」
プライス:「はい」
面接官:「我々はあなたを逮捕することになりそうです」
これは、嘘のような本当の話。
後で警察がその女性に確認を取ったところ、事件当時、彼女は意識が全く無く、自分が襲われたことも、スマホで撮影されていたことも自覚していませんでした。
日本の刑法における「準強制性交等」に当たる罪を犯したプライスは、そのまま刑務所行きに。
警察官の採用試験を受けに来て、面接中にうっかり過去の犯罪行為を告白し、行き着いた先が監房というのは驚きです。
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6 グーグルへの就職はイバラの道
本国アメリカにおけるグーグル社の面接は、常軌を逸した難易度の高さで有名。
過去に実際の面接でなされた質問の中で、あまりに難しすぎてグーグル社が自ら禁止したものを一つご紹介しましょう。
【質問】
ある村には100組の夫婦が住んでおり、全ての夫が浮気している(但し、これは公然の事実ではない)。
全ての妻は、自分の夫以外の男たちが浮気しているかどうかを知っているが、自分の夫が浮気しているかどうかは知らない。
また、どの村人も浮気に関する情報を他者に漏らすことは無い。
この村の掟によれば、妻は自分の夫の浮気に気づいたら日付が変わる前にその夫を殺さねばならず、この掟に背く者はいない。
ある日、女王が村を訪れて、村中の者にこう告げた。
「村の中に浮気をしている男が少なくとも一人いる」
さて、この後一体何が起きるか。
面接でこんな質問をされたら、普通の人は頭の中が真っ白になるのではないでしょうか。
この質問に即答できるなら、どんな企業の面接を受けても大丈夫かも知れません。
ちなみに、この質問の答えは以下の通り。
話を単純化して、村に1組の夫婦(A男&A女)しかいないとします。
すると、男はA男一人だけですから、A男が浮気しているのは明らかで、A女はA男を殺します。
次に、村に2組の夫婦(A男&A女、B男&B女)しかいない場合。
仮に、A男が浮気していないとすると、そのことをB女は知っています。
そうであれば、B女は残った唯一の男であるB男、すなわち自分の夫が浮気していると気づきます。
よって、B女はその日のうちにB男を殺さねばならず、翌日にはB男はただのしかばね。
しかし、翌日にB男が生きていたなら、最初の仮定が間違っていたわけで、A男の浮気が確定します。
そしてこの理屈は、「A男」と「B男」を入れ替えても同様に成り立つので、翌日にA男が生きていれば、B男の浮気が確定。
つまり、2組の夫婦がいる場合、誰も殺されずに一晩過ぎれば、それぞれの妻は自分の夫が浮気していることに気づきます。
よって、二日目に夫は全員殺されます。
この考え方は、夫婦の数が3組、4組と増えていっても基本的に同じ。
一般化すると、n組の夫婦がいる場合、誰も殺されることなく(n-1)晩を過ぎれば、そのときに初めてn人の妻全員が自分の夫の浮気を確信するのです。
よってこの質問の正解は、「100日目に全ての夫が殺される」となります。
この質問のポイントは、女王の台詞は新しい情報を何も提供していないということ。
村に浮気男がいることは、全ての妻が既に分かっているのです。
しかし、自分の夫が浮気しているかどうかは分からない。
この状態で女王の「ヒント」を聞いた妻たちは、自分の夫が浮気しているのか否かを合理的に推論しようとし、その結果、100日目まで待つことになるのです。