外を出歩くとき、誰しも、自分の身の安全のため、車やバイクなどには注意を払う。
しかし、危険なものは車やバイクだけではない。
我々の身の周りには、死につながる意外な物がある。
およそ危険がなさそうな物で、毎年死亡事故が発生しているのである。
〈originally posted on November 2,2014〉
1 エスカレーター
エレベーターの故障が、何らかの重大な事故につながるのは容易に想像できるが、実は、比較的安全に思えるエスカレーターでもわずかながら毎年死亡者が出ているのだ。
2014年10月には、カナダのモントリオールで、47歳の女性が地下鉄の駅へ向かう途中、エスカレーターでの事故で死亡している。
2 テレビ
大きさからいってもそれほど危険性は無さそうな電化製品であるが、テレビが原因で毎年約19人が亡くなっている。
被害に遭うのは主に子供で、倒れてきたテレビの下敷きになるケースが多い。
驚くべきは、転倒したテレビでケガをする人の数は、年平均18000人にも上るのだ。
3 トースター
毎朝お世話になるトースターでさえ死の原因になる。
この場合のトースターというのは、パンが焼けるとポコンと上に飛び出すタイプ。
これでなぜ人が死ぬのかというと、コンセントが刺さった状態で中にフォークを突っ込んで感電死するらしい。
フォークを突っ込みたくなる理由がちょっと理解出来ないが、これが原因で毎年約45人が命を落としている。
4 つらら
極端に寒い地域では、つららも十分に危険な「凶器」となりうる。
特に、死亡例の報告が多いのはロシアで、毎年約100人がつららが原因で死亡している。
5 自動販売機
自動販売機が原因の死亡例で多いのは、倒れてきた自販機の下敷きになってしまうというもの。
アメリカでは、「自販機を傾けたり揺らしたりしないように」という注意書きのステッカーまで張られている。
そんなアメリカでは、毎年約13人が、自販機で命を落としているそうだ。
6 ベッド
テレビや自販機の場合のように、ベッドの下敷き(?)になることはありえないので、これはもちろん、寝ている間にベッドから落ちることによる死亡事故である。
事故発生件数は、毎年450件ほど報告されている。
年齢的には、65歳以上の老人が特に多く、身体能力の衰えも原因の一つと考えられている。
7 カバ
カバほど、見た目からのイメージと実体とのギャップが激しい動物はいないかもしれない。
大きな体でゆったりと移動して、ほのぼのした雰囲気があるが、アフリカでは毎年2900人もの人がカバに襲われて亡くなっている。
カバの性格は非常に凶暴で、予測しづらく、また、人間に対する恐怖心がほとんど無い。
ボートでカバのそばを通過しようとしたときに、いきなりカバにボートをひっくり返され、そのままガブリとやられて死亡するケースが多いようだ。
アフリカで最も危険な動物はカバであると言い切る専門家も多い。
というわけで、意外な物で死んでしまうケースをご紹介したがいかがだったろうか。
普通の生活を送っていればあまり心配する必要は無さそうだが、地震の多い日本に住んでいる限りは、TVの転倒防止措置だけは怠らないようにしておきたい。