学生と社会人の違いは色々とありますが、その最たるものの一つは、簡単に仕事を休めないことでしょう。
学生であれば、ちょっと熱があって体がダルい、という場合はもちろんのこと、何となく行く気になれない、という理由であっても、休むことは出来ます。
一方、社会人になると、よほどの事情が無い限りは休めません。
では、いい年こいた社会人が、どうしても出勤したくないとき、どうするべきか。
これについて、驚くべき解決法で対処した男がいます。
〈originally posted on March 24,2021〉
1 誘拐されたシェフ
2020年10月某日、イングランドのソールズベリー在住のマリウス・カミンスキーという36歳の男から、彼の上司に電話がありました。
その内容によれば、カミンスキーは、出勤の途中で複数の男にいきなり体を縛られた上、BMWで誘拐されたとのこと。
ポーランド出身で、腕の立つ料理人として働いていたカミンスキーの身を案じた上司は、すぐに警察に通報。
22人の警察官が彼の捜索に当たり、心配したカミンスキーの友人らもそれに協力。
その後、カミンスキーは、隙を見て監禁場所から抜け出し、1時間半ほど身を隠してから、最寄りの病院に向かいました。
結局、彼は無事だったのですが、これで一件落着、ではありません。
なぜなら、この誘拐事件、すべてカミンスキーの作り話だったのです。
実際、警察官が必死の捜索を行っている間も、彼は自宅にいました。
彼はどうしても仕事に行く気になれず、自分が誘拐の被害に遭ったことにして、仕事を休んだのです。
料理人としては優秀だった彼が仕事に行けなかったのは、精神的なストレスが原因。
多額の借金を抱えていたことに加え、故郷で暮らす親しい友人が自害したという知らせを聞いて、かなり参っていました。
それを考えると、仕事に行く気になれなかったのも理解は出来ます。
しかし、こんな誘拐事件をでっち上げずとも、他にやり方はあったはず。
カミンスキーは、虚偽の情報によって警察の捜査を撹乱した罪により、16ヶ月の懲役刑が科せられることに。
ただでさえ、仕事が出来ないほど辛い精神状態だったのに、この結末はいかにも悲惨です。
2 「強盗の被害」で仕事をサボる新入社員
犯罪の被害者を装って仕事を休もうとする人間は、かつて日本にもいました。
ある新入社員の男性は、出勤初日の朝になって、急に会社に行くのが嫌になり、自分の着ている服をビリビリ破いて交番に駆け込み、強盗の被害に遭ったと訴えたのです。
しかし、彼の話に一貫性が無いことから、警察官は嘘であることをアッサリ見抜きました。
その後、彼がその会社でどういう扱いを受けたのかは定かではありませんが、警察官を相手に嘘八百を並べる度胸があるのなら、普通に会社に向かった方がよほど簡単だったのではないか、と思えてなりません。
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3 驚くべき遅刻の言い訳
会社をずる休みするよりも、現実に起こりうるのは、遅刻です。
そして、この遅刻の言い訳に関して、奇天烈な言い訳をした女性がいます。
米国オクラホマ州に住むその女性は、昨年、会社に遅刻しそうになったとき、車のタイヤがパンクしたことにしようと考えました。
しかし、会社に電話して、「タイヤがパンクした」と伝えるだけでは、説得力が無い。
そこで彼女は、自分の車のタイヤを写真に撮り、それに釘が刺さっているようにフォトショップで加工したのです。
こんな風に……。
誰がどう見ても不自然なタイヤの写真を、彼女は上司にメールで送信。
案の定、フォトショップで加工したことはマッハでバレました。
この後、彼女が同僚たちから笑いのネタにされたことは言うまでもないでしょう……。