「あなたは周りから良い人だと思われていると感じますか」などと聞かれたら、たいていの人はすぐには返事ができないでしょう。
「もちろん、良い人と思われているはずです。実際、私はかなり良い人ですから」
堂々とこういう答え方をする人もいるかもしれませんが、しかし、本当に良い人は、自分のことを良い人などとは言わない気もします。
いずれにせよ、良い人というのは、学校や職場に必ず一人は存在します。
〈originally posted on October 22,2018〉
1 良い人であることのデメリット
何をもって「良い人」とするかは一概に言えませんが、例えば、頼りがいがあって、他人を気遣い、協調性のある人などが当てはまるでしょう。
しかし、良い人は、周りにプラスの効果をもたらす一方で、自分自身にとってはマイナスの効果を生んでいる可能性があるのです。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのジョー・グラッドストーン教授の研究によれば、良い人たちは、経済的にはあまり恵まれない人生を送る可能性が高いそうです。
その理由は、良い人というのは、他の人(=あまり良くない人)ほどには、お金にこだわらないから。
預金残高はあまり気にせず、計画的なお金の使い方にもそれほど興味が無いのです。
その結果、経済的に厳しい状況になることが多く、最悪の場合は破産することも。
別の言い方をすれば、良い人でいるためには、それなりのコストがかかるということです。
そして、逆もまた然り。
隙あらば周りの人間を出し抜いてやろうと考えるようなタイプの人は、経済的に潤う確率が高いのです。
まさに、「憎まれっ子世にはばかる」という諺が真実であることが、最近の研究によって明らかとなりました。
また、当然といえば当然ですが、良い人の中でも特にお金に苦労するのは、もともと収入の少ない人です。
収入が少ない場合、普通は倹約的になるものですが、良い人は良い人ゆえにお金をつかってしまいます。
先のグラッドストーン教授の研究では、詐欺については触れられていませんが、オレオレ詐欺で数百万、数千万を振り込んでしまう人というのは、根が良い人と言えるのかもしれません。
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2 他人について良い人かどうかを判断する方法
良い人は、その言動から良い人であると分かる場合が多いですが、ある人が良い人かどうかを判断する他の手段もあります。
例えば靴。
アメリカのカンザス大学とウェルズリー大学が行った研究によると、ある人がどういう靴を好んで履くかによって、その人の内面がある程度分かるそうです。
具体例を挙げると、デザインよりも機能性を重視した靴を好む人は、感じの良い人。
常に新品のような手入れの行き届いた靴を好む人は、不安を抱えている人。
履きにくそうな靴を好む人は、冷静沈着な人。
といった具合です。
また、ノースダコタ州立大学の研究によれば、甘党の人は性格の良い人である確率が高いのだとか。
少し変わったところでは、イギリス限定の統計ですが、名前によって、その人が親切な人であるかどうかという印象の度合いが違うのです。
「親切そうな人の名前ランキング1位」は、女性ならスーザン、男性ならデイヴィッドです。
ちなみに、2位から10位までは以下の通り。
女性:サラ、アン、マーガレット、クリスティーン、リンダ、エリザベス、エマ、キャロル、ヘレン
男性:ジョン、マイケル、ジェイムズ、ポール、ピーター、マーク、クリストファー、アンドリュー、ロバート
これらの結果を日本人に強引に当てはめると、お洒落でも何でもないスニーカーを履いて、普段から甘いお菓子ばかりつまんでいる、「須雨残(すうざん)」のようなキラキラネームの女性がいたら、その人は間違いなく良い人です。