現在、東京では、新型コロナウイルスの新規感染者数が1000人を超える日が続いています。
専門家の予測では、数週間後には、3000人に達する危険性もあるとか。
オリンピックが開催されたものの、感染拡大のことを考えると、競技を存分に楽しむ心の余裕が無い、という人も少なくないでしょう。
ちなみに、先日行われた開会式の様子は、アメリカのテレビ局NBCでも放送されましたが、その視聴率(スマホアプリ等での視聴も含む)は、過去33年間で最低だったとか。
前回のリオデジャネイロ五輪の時と比べると、37%も低下しています。
(アイキャッチ画像:erik-mclean / Pexels)
〈originally posted on July 25, 2021〉
1 オナラとウイルスの微妙な関係
感染を防止するために、我々ができることは、なるべく「密」を作らないこと。
これに尽きます。
飲食店で酒を飲んで騒げないからといって、自宅に友人を大勢呼び、オリンピックを観戦しながら盛り上がっていては、緊急事態宣言の意味がありません。
とにかく、場所を問わず、「密」が出来てしまうような状況は避けるべきです。
そして、忘れてはならないのが、マスクの着用。
マスクさえしていれば、とりあえず、口からの飛沫をある程度は防いでくれます。
逆に、マスクをしていなかったら、周りから冷ややかな視線を浴びるのは確実。
ところで、飛散に気をつけるのは、果たして「口から」のものだけでいいのでしょうか。
と言うのも、ここ最近、海外で、「オナラがウイルスを飛散させる可能性がある」という説が、一部の公人の間で浮上しているのです。
具体的には、トイレのような狭い場所において、ウイルスに感染している人がオナラをした場合、そのオナラに含まれるウイルスが飛散するのではないか、ということ。
実は、オナラとウイルス感染の関係は、去年から指摘されていました。
昨年の5月、オーストラリア在住の医師であるアンディ・タグ氏が、感染者からのオナラに含まれるコロナウイルスが、周りの人を感染させる可能性についての見解を発表したのです。
また、ある研究では、ウイルス感染者の55%の大便の中に、ウイルスの存在が確認できたとか。
オナラが感染リスクを上げるというのは、何ともきな臭い話(オナラだけに)ですが、この点について調べてみたところ、あまり神経質になる必要は無さそう。
米国ヴァンダービルト大学のウィリアム・シャフナー博士の話によると、オナラによってコロナウイルスに感染するというのは、未だ科学的に実証されておらず、その可能性も「極めて低い」とのこと。
考えてみれば、オナラは下着や衣服を通過してくるわけですから、お尻にマスクを着用しているのと同じように捉えてよいのではないでしょうか。
よって、「オナラ感染」については、とりあえず気にしなくていいと思われます。
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問 オナラを我慢し続けると何が待っているのか?
ウイルスのことは別にしても、人前でオナラをするのは避けたい、という人もいるでしょう。
そういう人は、普段、オナラをなるべく我慢するようにしているかも知れません。
では、オナラを我慢し続けると、我々の体はどうなるのか。
オーストラリアにあるニューカッスル大学のクレア・コリンズ博士によると、ガスを体内に溜め込むことで、お腹が膨張し、その状態が続くと、ガスは血液の中に取り込まれ、体を循環します。
そして、最終的には体外へと出ていくのです。
呼気となって。
つまり、オナラを我慢しすぎると、回り回って口から出てしまう可能性があるということ。
これは、色んな意味で最悪です。
健康な人であれば、一日に15回くらいのオナラをするそうですから、我慢せずに、出すべきものはププッと出しましょう。