かつて、レオナルド・ディカプリオ主演で大ヒットした映画『タイタニック』。
ベテラン映画解説者の淀川長治氏に「つまらない映画」と言わせたものの、日本でもかなりのロングランになりました。
現在の『鬼滅の刃』に匹敵する人気があったのは間違いありません。
この映画の内容は、もちろん実際に起きた事故をベースにしているのですが、映画の中では触れられていない、意外な事実があります。
今回は、それらの事実をご紹介しましょう。
〈originally posted on May 20,2015〉
1 タイタニック号の新聞
タイタニック号はあまりに巨大なので、船内だけで発行される新聞までありました。
The Atlantic Daily Bulletin
という名前の新聞がそれです。
専用の新聞が発行されるほど桁外れの大きさを誇っていたわけですが、「お値段」も桁外れで、最も高い部屋は今の貨幣価値で10万ドル(約1200万円)もしたそうです。
2 速攻で製作された映画
タイタニック号の悲劇を描いた映画といえば、1997年に公開された、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』があまりにも有名ですが、実は沈没から1ヶ月と経たずして、この悲劇を描いた最初の映画が製作されているのです。
ジェームズ・キャメロン監督のものとは異なり、事故を生き延びたある女性に焦点を当てた内容でした。
3 知られざる「数字」
タイタニック号沈没に関する、様々なデータをご紹介します。
- タイタニック号が氷山に衝突してから完全に水没するまでにかかった時間は2時間40分。
- タイタニック号がぶつかった氷山は、約2000年前にできたもの。ちなみに、氷山にぶつかって沈没した客船はタイタニック号が初めて。
- 海底に沈んだタイタニック号を発見するまでに要した年数は73年。
- タイタニック号が氷山を発見してから進路変更の指示が出されるまでのタイムラグは30秒。仮にこのタイムラグが無ければ衝突は免れただろうといわれています。
- 1997年の映画『タイタニック』の制作費は、実際のタイタニック号の建造費を上回っていました。
- タイタニック号に付いている4つの煙突の内、1つは単なる「飾り」。
- タイタニック号はあまりに巨大だったので、石炭を火室に入れる作業員が176人も必要でした。
- 乗客の中にいたハネムーン中のカップルは13組。
- 30人いた船の機関士は、氷山にぶつかる寸前まで動力の確保に努めていたので、全員が命を失いました。
4 超有名な主題歌を嫌っている人
映画『タイタニック』で超が付くほど有名なテーマソングといえば、セリーヌ・ディオンが歌う「My Heart Will Go On」ですが、この曲を非常に毛嫌いしている人物がいるのです。
それが何と、
ケイト・ウィンスレット
なのです。
彼女は映画の中で、ディカプリオ演じるジャックの恋人役を演じたわけですが、この曲が嫌いで仕方なく、「聴くと吐き気がする」とまで語っていたそうです。
5 救命ボート
タイタニック号の沈没で多くの命が奪われたわけですが、実は船に設置されていた救命ボートを全て合わせると、全乗客の半数以上は乗ることができたそうです。
しかし、実際に救命ボートに乗れたのは、その3分の1程度だったとか。
さらに、タイタニック号が出航する前日、救命ボートの訓練が予定されていたのですが、直前になってキャンセルされたそうです。
6 唯一生き残った日本人
タイタニック号の沈没を生き延びた唯一の日本人は、帰国した後、他の乗客を尻目に自分だけ助かろうとしたとみなされ、強い非難に遭ったと言われています。
7 大酒を飲んで助かった
タイタニック号で料理長を務めていた男は、沈没したとき、大酒を飲んでいたために、凍えるような海の中で、救出されるまでの2時間近くを耐え抜いたそうです。
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