ある日突然やって来る、全く予想外の出費。
それが罰金。
罰金ほど虚しい出費は他に無いかも知れません。
支払ったからといって何かが手に入るわけではないですが、支払わなければ大変なことになります。
幸い、筆者は、交通違反の罰金を含め、およそ罰金というものを今まで払った経験がありません。
しかし、人生、先のことは分かりません。
将来、借金王ならぬ「罰金王」になっている可能性も十分あります。
〈originally posted on March 1,2020〉
1 一つのゲーセンにマシンは4台まで
ゲームは一日一時間。
これはかつて、ゲーム業界の某名人が、世のチビっ子たちに送ったメッセージ。
この名言は、未来永劫語り継がれることでしょう。
それはさておき、これと似たようなルールが、米国コネチカット州、ロッキー・ヒルという町にあります。
それは、「一つのゲーセンにマシンは4台まで」というもの。
ここでの「マシン」とは、基本的にピンボール等のマシンを指しているので、ビデオゲーム筐体がそれに該当するのかはハッキリしません。
ハッキリしない理由は、この法律が制定された時代が、ビデオゲームが誕生するより前だから。
とは言うものの、この法律自体は現在も効力があるので、仮に違反した場合は、一日当たり25ドルの罰金を科される恐れがあります。
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2 学校に遅刻し過ぎると罰金
地域にもよりますが、イギリスの小学校では、3ヶ月の間に子供が10回遅刻すると、120ポンド(約1万6千円)以下の罰金の可能性があります(もちろん、払うのは親ですが)。
以前は20回の遅刻でアウトだったのですが、数年前に10回になり、より厳格化されました。
罰金を払わないまま28日を過ぎると起訴されることもあり、有罪が確定すると、2500ポンド(約35万円)以下の罰金または社会奉仕活動もしくは3ヶ月以下の懲役です。
3 パン生地は練っても、従業員は寝るな
米国イリノイ州には、パンや乳製品の製造工場、あるいは飲食店の厨房などで、従業員が寝ることを禁ずる法律があります。
具体的な金額は不明ですが、これに違反すれば罰金です。
もし従業員が寝ていた場合、雇い主も罰金。
これは恐らく、衛生面を考慮してのことでしょう。
ちなみに、食べ物を扱う職場で唾を吐いたりすれば、それだけで25ドル以下の罰金が待っています。
4 イタズラで他人の家にピザを注文したら罰金
米国ルイジアナ州では、正当な理由が無いのに、他人の家に、頼まれてもいない商品を配達させる行為は、500ドルの罰金刑の対象です。
もちろん、ギフトとして相手に贈る場合は問題ありません。
また、同居している人が相手の場合もOK。
この法律があるので、ムカつく相手の家に、勝手にピザを注文するのは、罰金覚悟で行う必要があります。
5 サクランボの種を捨てたら罰金
歩道にゴミを捨てたら罰金、というのは誰もが納得出来ます。
では、木々が生い茂り、落ち葉が地面を埋め尽くしているような場所で、さくらんぼの種を捨てたらどうか。
この行為で、80ポンドの罰金を科されてしまったのが、ジェフ・ヒューズという男性。
2017年7月、彼は、イギリスのマージーサイド州で、散歩しながらサクランボを食べているとき、その種を、足元の土に埋めたのです。
ちなみにヒューズ氏は、環境保護活動を行っていた経験もあり、自然を汚すようなことは一度もした記憶が無いとか。
落ち葉が散乱している地面に、サクランボの種を埋めただけで罰金というのは、流石に厳しすぎるような気がします。
6 ライセンス無しのビンゴ大会で罰金
日本では、忘年会や懇親会でビンゴ大会が行われるのは、ごく普通のこと。
しかし、米国ネブラスカ州では注意が必要です。
同州では、ビンゴ大会を開催するためには、そのためのライセンスが必要なのだとか。
よって、ライセンスも無いのに、単なる遊び感覚でビンゴ大会をやってしまうと、賞品をゲット出来ない上に罰金を払わされる可能性あり。
「遊びじゃないんだよ、ビンゴは!」ということなのでしょうか。
ただし、景品総額が25ドルを超えない、ごく小規模のビンゴは除かれます。
7 大声で夫婦喧嘩したら罰金
イギリスでは、近所迷惑なほどの夫婦喧嘩があった場合、罰金を払わされるかも知れません。
16歳以上の者は、たとえ自宅の中であっても、大声で泣き叫んだり、口論をしたりしたときの騒音で、近隣住民の平穏を脅かした場合、罰金を科される恐れがあるのです。
これは、イギリスの前首相であるテリーザ・メイ氏が、内務大臣だった2014年に導入したもの。
ただし、近所の人に聞こえるほどの大声を上げる人など滅多にいないでしょう。
実際、今の所、これによって罰金を科せられたという話は無いようです。
8 子供を早く迎えに来なければ罰金
2回目
学校に遅刻するのもマズイですが、学校が終わっているのに、長々と校舎内に残っているのもマズいのです。
2020年1月、イギリスのケント州グレイヴセンドにある小学校が、親が子供を迎えに来るのに遅れた場合、罰金を科すことを決定しました。
具体的には、午後4時までに迎えに来なければ、5分過ぎるごとに1ポンドの罰金。
ちなみに、この学校の下校時刻は3時半です。
学校側としては、子供たちの面倒を見なくてはならない教員の負担を軽減させる目的があったのだとか。
しかしながら、この決定に、親たちは猛反発しています。
9 電車内で座席に足を乗せたら罰金
2016年、イギリスのリヴァプールで電車に乗っていた22歳の男性が、あるマナー違反が原因で、50ポンド(約7千円)の罰金を取られました。
ベトナム出身で、イギリス在住10年になる彼が犯したマナー違反とは、座席に座っている時、向かいの席に足を乗せたこと。
満員電車でこんなことをすれば確かに迷惑ですが、そのとき車内にいた客は、彼の他に5人程度。
これが、果たして罰金を取るほどのマナー違反なのか……。
ちなみに、彼が違反した法律は、130年も前に成立したものです。
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10 他人を占ったら罰金
アメリカのペンシルベニア州では、合法的に占い師として生活することは出来ません。
同州の法律によれば、他人の未来を占うことは違法です。
「アンタの運勢はねぇ……」
「今年は何をやってもダメダメだね」
「来年の夏から運気が良くなるかも」
などと言えばアウト。
これは、タロット占いだろうと、手相占いだろうと、水晶玉占いだろうと同じこと。
とにかく、占うこと自体が違法です。
違反すれば、5千ドル以下の罰金。
また、メリーランド州でも同様に占いは違法で、500ドル以下の罰金または懲役。
ただ、本当に有能な占い師であれば、自分の未来も把握できるはずですから、警察にバレることなく占いを続けることも可能でしょう。