自分の人間性の歪んだ部分がダダ漏れしているにも関わらず、当の本人はそんなこと意に介することなく、他人を絶望させようと必死になる。
それが、嫌がらせ。
嫌がらせというのは実に厄介です。
他人に危害を加えるような、行き過ぎた行為であれば、それはもう犯罪ですから、刑事責任に問われます。
しかし、そこまでに達しない行為は、他人にとって迷惑極まりないのに、特にお咎めなし、という可能性も。
刑事責任を問えないのなら、民事責任を、と思っても、裁判の費用などを考えると、泣き寝入りする人も多いでしょう。
そうは言っても、やはり許しておけないのが、嫌がらせ。
中には、非常に地味な嫌がらせなのに、迷惑度が極めて高いものもありますから。
〈originally posted on October 4,2020〉
1 公園のブランコにウンコをなすりつける女性
2020年7月、ロシア・レニングラード州西部にあるガッチナという町で、公園で奇妙な行為にいそしむ女性の姿が、地元住民によって撮影されました。
その女性は、公園のブランコ(の座る部分)に、どこから集めてきたのか、ビニール袋に入れたウンコを、小さなシャベルでなすりつけていたのです。
子供というのは、ウンコとか下ネタとかが好きですが、大腸菌のペーストでコーティングされたブランコに乗るのは、さすがに嫌でしょう。
驚くことに、この女性、数年前からこのような嫌がらせを続けているのだとか。
その理由は、公園からブランコを撤去し、代わりに花壇が欲しいと考えているから。
それだけのために、彼女はそのブランコを目の敵にしているのです。
過去には、デカいシャベルを使って、ブランコを自ら撤去しようと試みたことも。
ここまでくると、ブランコに対する怨念すら感じます。
なかなかパワフルな女性ですが、意外なことに、女性の年齢は90歳。
付近の住民は、このお婆さんの行為を止めさせるため、警察にも相談したのですが、警察は及び腰なのだそうです。
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2 近所の子供を食べようとする女
近所の子供がうるさい。
テンションを爆発させて奇声を発したと思ったら、今度は急に号泣し始める。
こういうのは、どうしようもありません。
子供というのはそういう存在ですから、諦めるしかないのです。
しかし、どうしても諦められない女性が、米国ミネソタ州のチャンプランという町にいました。
2015年、キャリー・パヌーラという38歳の女が、自宅の近くでバカ騒ぎする子供たちに耐えきれず、匿名の手紙を近所の複数の家に出したのです。
それらの手紙には、こんな内容の文が。
お宅の子供たち、美味しそうだね
味見してもいい?
こんな手紙を受け取ったら、親は不安で仕方がないでしょう。
どこかの頭のオカシイ奴が、自分の子供たちに危害を加えるのではないか、と考えるのが自然です。
その後、この女は逮捕されています。
3 地味な嫌がらせの報いで絶望的な刑事罰
2018年10月、トルコ北西部の町、エスキシェヒルで、ピザの配達員が、非常に地味な嫌がらせを行いました。
彼は、配達先の家にやって来ると、これから渡すべきピザに、ぺっと唾を吐いたのです。
こんなことをした動機はよく分かっていませんが、唾を吐く様子をスマホで自撮りしていたことから、バイトテロ的なものかも知れません。
何にせよ、その18歳の配達員の行為は、監視カメラでその一部始終が捉えられていました。
その結果、彼は刑事裁判にかけられることに。
客のピザに唾を吐いたくらいでは、さほど重い罪にはならないだろう、と思ってしまいそうですが、トルコの法律は日本よりかなり重いのです。
彼の行為は、「汚染した食べ物によって人命を危険にさらす行為」に該当し、その法定刑は驚きの「15年以下の懲役」。
さらに、「商品に損害を与えることで、客に健康上の危険を発生させる行為」にも該当し、こちらは「3年以下の懲役」。
合計すると、彼は、最高で懲役18年を食らう可能性があるのです。
ピザに唾を吐いただけにしては、かなり過酷な刑事裁判と言えます。
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4 侮辱ソングを歌い続ける隣人
隣の家から鼻歌が聞こえてくるのは、特に迷惑ではありません。
しかし、その歌の内容が、明らかにこちらを個人攻撃するものだったら……。
そんなことが、2019年、米国フロリダ州のワイルドウッドという町で起きました。
歌っていたのは、ロバート・ミラベラという62歳の男。
彼は、自宅の庭先で、次のような歌を歌い続けていたのです。
ああ隣に住む女は~
クソビッチなのさ~
今、目の前にいるけど~
サイテーの女だぜ~
こんな歌を隣の庭で歌われたら、たまったものではありません。
被害者である隣人の女性は、精神的に参ってしまうほどの状態に追い込まれたとか。
我慢がならない彼女は、ミラベラが歌っている様子をスマホで撮影し、それを証拠として警察に提出。
これにより、ミラベラは逮捕されました。
その際、この男は、
「俺が歌を歌っていたとしても、別に彼女のことを歌ったわけじゃない」
などと苦しい言い訳をしたとか。
地味な嫌がらせとは言え、ミラベラは、刑事裁判を受けることになったそうですが、当然の報いでしょう。