誰も訪れないブログ
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そんなものが果たして存在するのか。
そう思われるかも知れないが、確かに存在する。
それがこのサイト。
ウチのサイトである…。
〈originally posted on December 3,2014〉
1 誰も訪れないサイト
世の中の様々な「罠」を探して記事にしようと思い立ち、ブログを始めたものの、今のところ訪問者はほぼゼロ。
何かのブログで、50記事を超えるまでは訪問者数など気にしてはいけない、と書いてあった。
50記事を超えた辺りから少しずつPV数が伸びてくる、と。
そして、100記事を超えると検索結果からの流入が目に見えて増えてくるとも書いてあった。
今の自分には全くの夢物語である。
ごく稀に、1人くらいの訪問者があるが、平均すればほぼゼロ。
ブログを書いている以上、読まれないよりは読まれた方が良いわけだが、50記事を超えた今、早速心が折れかけている。
いっそのこと、誰にも読まれない奇妙なブログを目指そうとさえ考え始めてしまっている。
それはそれで何だか面白そうだ。
では、「誰にも読まれないブログ」のメリットとは何だろうか。
何を書いても誰も見ないわけだから、本当の意味で好きなことが書けるということだろうか。
どれだけ攻撃的な文章を連ねたところで、誰も不愉快にさせることが無い。
誰にも気を遣わなくてよいのだ。
考えようによってはなかなか良いのではないだろうか。
かなり歪んだ考え方だが…。
僕からすれば、1日の平均PVが数百という人は超人に思える。
1日数千などという人はもう「神」である。
信じられないことに、世の中には1日数万の訪問者があるブログさえ存在する。
そういう人は「超神」というか、もう「宇宙そのもの」といった感じだ。
自分でも何を書いているのかよく分からん。
それくらい凄い。
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2 これでも「賢威」使ってるんですよ(爆笑)
ちなみにこのブログは、SEOに強いとされる「賢威」を使って書いている。
この事実から一つ明らかなのは、「賢威」は、下らないブログに訪問者をもたらす魔法のようなテンプレートではないということである。
記事の質が高くて初めて真価を発揮するのが「賢威」なのだろう。
そうなると、僕は結婚できる見込みもないのにダブルベッドを買ったようなものだろうか。
例えがイマイチだな……。
いや、このイマイチな例えも別段気にする必要は無いではないか。
今書いているこの文章も誰の目にも触れないのだから。
そういう意味では、やはり「誰にも読まれないブログ」というのもそれほど悪くはないかもしれない。
さて、問題はこのままこのブログを続けるかどうかだ。
とりあえず100記事達成するまでは頑張ってみようと思う。
100記事を書いて訪問者がゼロだったらいよいよ「誰にも読まれないブログ」の完成形である。
そうなると、もう本当の「日記」という他ない。
ノートに書く日記は家族の誰かに読まれたりする可能性があるが、このブログはその点ノートに書くより安全かもしれない。
誰にも読まれないブログを書く者のみに与えられた、最強のセキュリティが手に入るのだ!
何だかワクワクしてきた。
こうなったら、誰にも読まれないまま、1000記事くらい書くか、クククク……(狂気)。
3 3年以上経ってからの追記
早いもので、最初にこの記事を投稿してから3年以上が経過した。
で、今でも訪問者はゼロなのかというと…。
さすがにそれは無い。
本当に誰も見ないようなブログを3年以上も続ける精神力は持ち合わせていない。
とりあえず、このままこのサイトを存続させたいと思えるほどのPV数は得られるようになった。
ありがたい話である。
基本的に、記事を書く際の方針などは、3年前からほとんど変わっていない。
しかし、3年以上経ってから大きな変化を加えた部分が一つある。
それは、テンプレートの変更だ。
4 「賢威」という呪縛
このブログを始めるとき、僕は、ジャストシステムの『ホームページビルダー』を使ってサイトを構築しようと考えていた。
しかし、ネットで色々調べてみると、「賢威」というテンプレートがやたらと絶賛されているのに気づく。
SEO対策が万全なので、訪問客を増やしたいなら、賢威を選んでおけば間違いない。
そういう評価が大半を占めていた。
それを信じた僕は、25000円という決して安くはない価格で賢威を手に入れ、「トラップ・レーダー」を立ち上げたのである。
その後に待っていたのは、カスタマイズの試練だ。
賢威は、初期状態ではあまりにダサすぎるので、自分で様々なカスタマイズを施さねばならない。
カスタマイズを指南しているサイトは山ほどあるが、自分の思い通りのサイトを作ろうとすると、HTMLやCSSについてある程度の勉強はやはり必要である。
僕自身も、何冊か専門書を買って勉強したのだが、理解力不足のため、なかなか自分がイメージしているようなサイトには出来ないまま、ずるずると3年以上も賢威を使い続けた。
5 さらば「賢威」
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この一点だけが、デザイン面で不満を抱きつつも賢威を使い続けた理由である。
しかし、考えてみれば、SEO対策というのは、ブログ運営者が常日頃からサイトへのアクセスを入念に解析・研究することで初めて達成できるものだ。
「SEOに強いテンプレート」を使っているからというだけで、検索結果で上位に表示されることなど、およそありえない話だろう(グーグルはその程度の企業ではないはず)。
幼稚な例えで恐縮だが、高級な文房具を使っていれば、それで成績が上がると信じるくらい馬鹿げている。
賢威を使用している間、自分のサイトをチェックする度に、「コレジャナイ」感じがして仕方がなかった。
そこで、思い切って他のテンプレートに乗り換えたのである。
結果的にはそれで良かったと思う。
もっと早く乗り換えるべきだったかもしれない。
こう書くと、賢威をディスっているような印象を与えそうだが、そうではない。
賢威自体は、ウェブサイトを成功に導くための細かい配慮が随所になされている、非常に優れたテンプレートだ。
たぶん……(正直よく分からん)。
しかし、僕にはこのテンプレートを使いこなすだけのスキルが無かった。
もしくは、スキルを身につけるための努力が足りなかったというべきか。
いずれにせよ、自分には合わなかった。
3年以上経ってからそれに気づくというのも、滑稽といえば滑稽であるが。
ちなみに、僕が使用していた賢威は、『賢威6.2』である。
現在のバージョンは『賢威8』。
昔に比べると、使い勝手は若干良くなっているようだ。
6 まずは無料テーマでブログを始めるべし
これからブログを始めようという方に、一言アドバイスしておきたい。
ブログのテーマ(テンプレート)を決める際は、まず無料テーマを選ぶべきだ。
無料とはいえ、有料テーマに勝るとも劣らぬ機能やデザインを備えたものは数多く存在する。
その中でも、特に評価が高いのが「ルクセリタス」。
初期状態でも非常に見栄えの良いサイトを簡単に構築できるが、カスタマイズの幅が広いので、自分好みのデザインを追求することも十分可能。
ページの表示速度が抜群に速く、もちろんSEO対策もしっかりなされている。
これだけ高機能でありながら無料なのだから、使わない手はないだろう。
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