アクションゲーム好きなら絶対にやっておくべきゲーム、「Super Meat Boy」のレビューです。
単純明快なゲームシステム
横スクロール型のアクションゲームですが、難しいルールは一切ありません。
Dr.Fetus にさらわれた恋人のBandage Girl を救うために、各ステージで待っているBandage Girl のところへたどり着けばクリアとなります。
ゲーム開始からの数ステージは本当に簡単で拍子抜けしてしまうほど。
ところが、ステージが進むにつれて敵と障害物とのコンビネーションがなかなかに嫌らしくなっていくので、何度もリトライしてクリアする必要があります。
死んで覚える「死にゲー」という部類に入るのでしょうが、ただ1つのステージが非常に短いので、何度もトライするのがそれほど苦にはなりません。
独特の操作感覚
極めて難易度の高いゲームとされていますが、難易度を高くしている要素の一つとして、Meat Boy の独特の操作が挙げられます。
その名の通り、Meat Boy は全身が肉で出来ているのでジャンプして壁などに接触するとペタッとくつきます。そこからまたジャンプして別の壁や床に飛び移っていくのです。
これはいわゆる「壁ジャンプ」なのでよくある要素ですが、実はこの「ジャンプ」が少々くせ者。
ジャンプ中もコントローラでかなり自由に方向を転換できるのですが、最初の内はなかなか思うように動かせずに死んでしまうことがしばしば。
しかし、一旦操作のコツをつかみさえすれば、背中に羽が付いているかのように自在に操れるようになります。この辺りから本当にこのゲームの面白さが分かってきます。
容赦の無い難易度
「Super Meat Boy」を象徴する要素といえば、やはりその難易度。
序盤でこそ簡単にクリアできますが、中盤から徐々に難易度が上がり、何度も死んではリトライすることになるでしょう。
このゲームにはオモテの「Light World」とウラの「Dark World」の2種類があるのですが、オモテのステージに関しては「鬼畜」というほどの難易度ではありません(それでも十分難しいですが…)。
一方、ウラのステージは本当に難しく、ある意味こちらが真の「Super Meat Boy」という感じです。
そして最終ステージの発狂ぶりはもう「お見事」というほかないですね。とんでもなく難しいですが、しかし最終ステージまでたどり着いたプレイヤーであればここで諦める人などまずいないと思います。
それまでに培ったテクニックを駆使しつつ何度も挑戦すればクリアできるでしょう。
音楽が素晴らしい
このゲームで特筆すべきはそのBGMのクオリティの高さ。
同じステージを何度もやることになるので、BGMがイマイチだとそれだけ苦痛になりそうですが、このゲームの音楽は本当に素晴らしいの一言。
とくに盛り上がるのが最終ワールドに控えている各ステージのBGM。
このBGMを聴くためにこれまで頑張ってきたという気分になります。
やり込み要素も十分
ステージやキャラクターのアンロックなどのやり込み要素も十分にあります。
一度クリアしてもまだまだ遊べる、というよりクリアしてからが本番といってもいいくらいにコンテンツが豊富に用意されています。
ただ、それらを遊び尽くすにはそれ相応のスキルが必要ですが…。
総合評価
とにかく死にまくるゲームなので、決してストレスフリーというわけではありませんが、それを補って余りある達成感に満ちています。
アクションゲーム好きなら是非一度体験しておくべきゲームだと思います。
というわけで、総合評価は9/10。