科学者から作家、哲学者まで、歴史に名を残す天才たちの意外な一面をご紹介します。
天才と呼ばれる人たちの中には、変わった習慣を持っていた科学者や哲学者がいます。
しかしそういった奇妙な側面は、彼らの輝かしい功績の陰に隠れて一般的にはあまり知られていません。
そこで今回は、天才たちの知られざる顔に焦点を当ててみたいと思います。
〈originally posted on June 21,2016〉
1 トーマス・エジソン
から蓄音機、タイプライターまで1000件以上もの特許を取得した発明王のエジソンには、彼の元で研究をしたいという申し出が来ることも少なくありませんでした。
しかし、エジソンが行っていた「面接」は、今の常識で考えるとかなり奇抜なものだったのです。
彼はまず、面接にやって来た人にスープ(と調味料)を出し、それを完食するように指示します。
その時、スープを口にする前に調味料をかけてしまったらその場でアウト。
面接は不合格です。
その理由がお分かりでしょうか。
憶測や仮定に基づく判断は、それが真実か否かを先ず確かめるべきで、そういう態度が研究には必須であるとエジソンは考えていました。
スープの味を確認する前にいきなり調味料をかける人間は、「このスープには恐らく調味料が必要だ」という憶測で行動しているので、研究者には向かないと判断していたのです。
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2 ニコラ・テスラ
やコンピュータ、核物理学などの分野で様々な功績を残したニコラ・テスラは、先のトーマス・エジソンのライバルだったと称されることの多い発明家です(実際は、両者の関係はかなり誇張されてしまっているようですが……)。
テスラはある時、ごく普通の水道水を顕微鏡で見て、そこに無数の微生物がいることに驚愕し、それが原因でバイ菌を極端に恐れる強迫神経症になったと言われています。
それ以来、少しでも汚れている物に触ることが出来なくなったとか。
さらに、常に手袋をはめて、他人と握手をするのを極力避け、どうしても握手せねばならない場合は後ですぐに手を洗っていたそうです。
また、彼は数字の「3」に異常なこだわりを持っており、建物に入るときは必ずその周りを3周してから入り、ホテルに宿泊するときは必ず3で割り切れる部屋番号を選んでいました。
3 エドガー・アラン・ポー
や推理小説の草分け的存在であるアメリカ人作家エドガー・アラン・ポーには、少々変わった習慣がありました。
彼が執筆活動をしていた19世紀前半は、手書きで原稿を書くのが一般的でしたが、彼の原稿は明らかに独特なものでした。
全ての原稿用紙が糊で一続きにつなげられて巻物のようになっていたのです。
何故こんなことをしたのかというと、物語の流れを感じながら読むのに最適だと考えたからだとか。
確かにこれならページをめくる必要は無くなりますが、しかしこの妙なこだわりは彼を担当していた編集者にとっては相当に厄介なものだったようです。
4 アガサ・クリスティ
『オリエント急行殺人事件』などで知られるミステリの女王アガサ・クリスティは、名探偵ポワロの生みの親としてあまりにも有名ですが、彼女もまた作家として少々変わった側面を持っていました。
クリスティは作家でありながら「書斎」と呼ぶべき部屋を生涯持つことが無かったのです。
例えば、先の『オリエント急行殺人事件』はホテルの一室で書き上げていますし、他にも気分が向いたらキッチンだろうと寝室だろうとどこでも執筆を始めていました。
また、彼女の小説には緻密に構成された謎解きが多く含まれていますが、意外なことにストーリーの全体像すら決まっていない段階でいきなり殺人シーンから書き始めることが度々あったそうです。
5 アイザック・ニュートン
「ニュートン力学」で有名な物理学者。
様々な革命的発見をして物理学に大きく貢献しましたが、科学者には相応しくない面も持っていました。
実は、ニュートンが真にのめり込んでいたのは物理学ではなく、「錬金術」であったとされています。
彼は、「賢者の石」と呼ばれる霊薬を使って鉛などから金を作り出し、さらには不老不死を実現させることをも考えていたようです。
6 ピタゴラス
「ピタゴラスの定理(三平方の定理)」でお馴染みの古代ギリシャの数学者。
彼は菜食主義者として知られていましたが、動物の肉だけでなく「豆」も決して食べなかったそうです。
しかも、自分の弟子に対しても豆を食べることや触れることを禁じていました。
一説によると、あるとき待ち伏せしていた男から襲われそうになって逃げる際、豆が栽培されている畑を通って行くのをためらっていたために殺されてしまったのだそうです。
7 ミケランジェロ
『ダヴィデ像』や『最後の審判』などの作品で知られる、ルネサンス期のイタリアを代表する画家、彫刻家。
彼は自分のことに関してはとにかくだらしない生活を送っていました。
風呂にはほとんど入らず、服も滅多に着替えず、さらには靴を履き替えることも無く、寝る時も靴を履いたままだったそうです。
あまりに長く同じ靴を履いたまま生活していたので、たまに靴を脱ぐときには足の皮膚が靴にへばりついて一緒に剥がれることもあったとか。
8 アルバート・アインシュタイン
を打ち立てたアインシュタイン博士は無類のタバコ好きでした。
どこへ行くにもパイプを持ち歩き、時には道に落ちている吸い殻を拾って自分のパイプに入れることもあったそうです。
そんなアインシュタインが恐らくタバコよりも好きだったのが「女性」です。
彼は女性無しでは生きていけないことを自認しており、しかも一人の女性に絞ることなど到底無理だったので、二番目の妻であるエルザには自分の浮気事情について包み隠さず話していました。
驚くことに、婚姻中に少なくとも6人の女性と浮気をしていたそうです。
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