自分の家に侵入者が現れたら……。
これは、あまり想像したくない事態です。
仕事から帰ってきて、玄関のドアを開けたら、知らないおっさんと鉢合わせ、などというのは恐怖でしかありません。
今回はそんな、侵入者たちの話をご紹介します。
〈originally posted on February 5,2020〉
1 他人の家でトーストを焼く侵入者
2018年6月17日、イングランド北西部の町、ホワイトヘイヴンで、クリストファー・デイヴィッド・ロイド(31)という男が、泥酔状態で帰宅し、家に入ろうとしたところ、鍵が合わないことに気づきました。
実はこの男、自宅から20km以上も離れたところにある、赤の他人の家を、自分の家と勘違いしていたのです。
鍵が合わない時点で分かりそうなものですが、酔っ払っていたロイドは、家の鍵を失くしたと思い込み、近くにあった梯子を使ってよじ登り、窓を壊して中へ。
それからキッチンに行くと、トーストを焼いて食べ、その上デザートまで頂いて満腹になると、そのまま熟睡。
目覚めたとき、彼は留置所にいたのですが、自分が何をやらかしたのか、ほとんど記憶に無かったとか。
器物損壊による罰金と損害賠償とで、ロイドは560ポンド(約8万円)を支払うはめに。
本人はかなり反省していたようですが、それにしても、他人の家でトーストやデザートを食べても、そこが自宅でないということに気づかなかったのは驚きです。
2 寝顔をじっと見つめる侵入者
2018年8月、ニューヨークのサラトガ・スプリングズで、気味の悪い男が目撃されました。
その男は、他人の家に侵入し、寝ている女性の顔をじっと見つめるのです。
特に危害を加えるようなことはなく、金目の物を盗むこともありません。
ただじっと、寝顔を見ているだけ。
とは言え、気色悪いことは間違いありません。
寝ている人を観察することから、「スリーパー・クリーパー」というあだ名で呼ばれていたこの男は、この事件の数週間後、またもや別の家に侵入。
しかし、その家には、ポール・キッセルブラックという、元刑事がいたのです。
侵入者はすぐさま逃走しますが、ポールが銃を持って追いかけ、男を捕えました。
その後、32歳のスリーパー・クリーパーは、裁判で有罪が確定。
とりあえず一件落着ですが、被害に遭った女性の一人は、犯人が刑務所にいても、また目の前に現れるのではないかと不安になる、と語りました。
3 家をキレイにしてくれる侵入者
2019年、米国マサチューセッツ州に住むネイト・ローマン(44)は、ある日帰宅すると、何者かが侵入した形跡を発見しました。
普通の人であれば、「何が盗まれた!?」と、その一点が気になるところでしょう。
しかし、ネイトが家の中を調べてみても、何も盗まれてはいませんでした。
それどころか、ゴミが捨てられていて、ベッドメイクも完了しており、トイレもピカピカ。
トイレに置かれた替えのトイレットペーパーの上には、ペーパーを器用に折って作ったバラまで添えられていたのです。
ネイトは、裏口のドアの鍵をかけ忘れており、謎の人物はそこから侵入したと考えられます。
彼自身の推測によると、ハウスクリーニングの業者が、部屋を間違えたのではないか、とのこと。
しかし、単なる侵入者の可能性もあるわけで、心配になった彼は、一応警察に通報しました。
警察の方も、住居侵入の事例で、こんな奇妙なものは聞いたことがないとか。
この侵入者、一体何が目的だったのでしょうか……。
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4 他人の家で、パーティをライブ配信する侵入者
2019年1月某日午後3時ごろ、米国カリフォルニア州ウッドサイドで、アキーラ・ハッサン(26)という女が、見知らぬ男性の住む家に侵入しました。
そして、複数の友人を呼び、パーティを始めたのです。
他人の家でパーティ・タイムとは、なかなか度胸があります。
これだけでも凄いですが、ハッサンは、部屋でスマホを見つけると、盛り上がっている様子をそのスマホで撮影しながら、ライブストリーミング配信を開始。
どこまでも狂っている侵入者です。
しばらくして、家の持主が、ハッサン(とそのお仲間)に気づき、警察に通報したことで、女は逮捕されました。
住居侵入を犯した上、友人を呼んでパーティを開き、それをライブ中継までしたわけですから、当然の結果と言えましょう。
ちなみにこの犯人、26歳で、子供もいるそうです。